からっぽの劇場祭・今後について(0811追記)
福井裕孝企画【シアター・マテリアル/黒い箱を預ける[山]】プログラム取り下げ にあたり、以降の動きについて関係者で協議してまいりました。
そのうえで福井氏から以下のご提案をいただき、アーティスト、キュレーター、運営を交え劇場祭の在り方について改めて振り返り、検討する機会を設けることとなりました。最終的なご報告については会期後になりますが、こちらのnoteで公開させていただきます。残り短い会期ですが、今後の取り組みも含め、引き続き劇場祭にご注目いただければ幸いです。
吉祥寺からっぽの劇場祭(主催:吉祥寺シアター)
今後について
取り下げに至った大まかな経緯については、先日発表させていただいた通りです。24日に作業の報告を受け、OKじゃあここからやれることを考えてクリエーションは継続していきましょうとは考えられなかったし、この劇場祭が「過程」を重視するのであれば、尚更一度立ち止まった上で他に考えるべきことがあるはずだと思いました。
今後についての話し合いの中で、僕の方から二つ提案をしました。 一つは、僕をはじめとした劇場祭関係者有志が、この劇場祭について考えていることを1500字以上の文章にして会期中に公開すること。もう一つは、会期終了後に参加作家を含め全体で企画の内容について話し合う場を(クローズドで)設け、後日その内容を議事録等適切な形で公開すること。どちらも単純ですが、この劇場祭についてそれぞれの立場や文脈からきちんと言語化すること、そしてそれを対外的に発信していくことが目的です。
運営側には概ね承諾していただき、前者については、1500字以上という字数制限をやめて、まずは同じ参加作家である額田大志さんと山下恵実さんにお願いすることになりました。お二人とも会期中のお忙しい中にもかかわらず、快く引き受けていただきました。ありがとうございます。後者の進め方については、運営側と引き続き検討していきます。
この取り組みは、僕が演出を務める作品ではないし、これを劇場祭の代替のプログラムということにするつもりもありません。この期間自分が抱えているもやもやを解消したいというとても個人的な動機から呼びかけを行いました。他の参加者の方々や劇場祭にとっても何か意味のある過程になれば幸いです。
福井裕孝
(8月11日追記)
福井氏のご提案を受け、8月9日、額田氏、山下氏、運営を交えた四者による意見交換を行いました。そのうえで、会期後の劇場祭の振り返りについて、福井氏のコメントに沿い以下の形で進めることとなりました。テキストの公開は8月下旬を目途としております。
今後について(8月11日追記)
先の取り組みについて、あらためて参加アーティスト三者間で協議した結果、僕個人の呼びかけに対して応答する形ではなく、それぞれがこの劇場祭での取り組みを事後的に振り返るという形式に統一し、会期終了後にテキストを発表することになりました。全体での振り返りについては、事前に運営・参加者間で話し合う議題等を相談の上設定し、8月中をめどに行うことになりました。
また今回の僕個人の作品の制作プロセスについては、全体での振り返りの場を踏まえて内容を整理し、あらためて個人のメディアで発表できるようにします。
福井裕孝
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