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6つのメガネの交換日記 24通目〜本からアイデアをいただく〜

年齢も仕事も性格もバラバラ。
大人6人による「6つのメガネの交換日記」、24通目です。

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5人のメガネたちへ

梅雨明けとともに真夏の到来ですね。

ここ1、2ヶ月ずっと考えていたみほさんからのお題、

「2021年上半期の課題図書orおすすめの1冊は?」

ここぞ!という一冊をご紹介したかったのですが、お勧め本を見つけることができませんでした・・・すみません。実は5月頃から資格取得の為の勉強を始め、十数年振りにテキストやノートを購入し、週末は机に向かっている日々でした。忘れ去っていた勉強する感覚を取り戻すのに苦労しつつも、やっと一歩進み一息ついたところです。

なので、みほさんのお題からはちょっとズレてしまうかもしれないのですが、私が何度も手にとっている本をご紹介したいと思います。

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15年くらい前に、自由が丘のインテリアショップの店先でワゴンセールされていたパンのレシピ本「Beth's Basic Bread Book」と「BREAD FOR ALL SEASONS」です。パンの作り方だけでなく、レシピのエピソードなども書かれていて写真も素敵な本です。

当時私は、パン教室に通い始めたばかりで目新しいレシピ本を見つけると買い漁っていました。本の通りに作るのに上手く焼けない。だからまた別の本を買ってみる。そんなことをくり返すレシピ難民でした。

ゆるゆるの生地、膨らまないパン、カチカチの焼き上がり・・・酷い時は粉と水を混ぜ合わせ捏ね始めた時に”あぁ、失敗してる”と早々に気づくレベル。そんな失敗の数々に使用している小麦粉の種類が大きく関係しているのに気づいたのは、この本がきっかけでした。

家で焼く時は習っていたパン教室と同じ国産の小麦粉を使っていたのですが、この本は海外の本。日本の小麦粉を使用している訳がありません。本の作者はサンフランシスコ在住。ならば北米産の小麦粉を使ったら?

粉を変えただけで、素晴らしい焼き上がり!とまではいきませんが、フワッと膨らみ、美味しいそうな焼き色のパンを作ることができました。粉によって、吸水率、膨張率、弾力、風味などが変わり、レシピはその国や土地の産物に結びついているものなのだということもこの本をきっかけに深く考えるようになりました。

最初に、”何度も手にとっている”と書きましたが、私は以前パン教室を開いていたのですが、その間約10年。

何年も続けているとだんだんとレシピがマンネリ化してきたり、行き詰まることもしばしば。そんな時にこの本をペラペラとめくり、自分には無い食材の組み合わせや、作ったことのない成形を見るとムクムクと創作意欲が湧き上がるのを感じました。

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ピカンナッツペーストをグルグルっと巻き込んだ菓子パンは成形をアレンジしてモーンブレッドへ。ケシの実を使ったペーストは材料も手に入りやすくプチプチとした食感が楽しめる菓子パンに。

レーズンとローズマリーの組み合わせはカンパーニュに。シンプルな生地にすることでレーズンの甘みとローズマリーのスッとした香りが楽しめるようになっています。

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レシピを眺めていたら、なぜこれを作ろうと思ったのか。どんな風に食べて欲しかったのか。食べてもらった人に何て言ってもらったのか。記憶と味覚は結びつき、当時の自分を思い出させてくれました。

たくさん買ったレシピ本を整理し、手放した本もありますが、この2冊は私の中で古びることなくいつも楽しい気持ちにさせてくれる、そんな大事な本です。

しばらくの間はテキストと向かい合う日々になりそうですが、”勉強”する自分を楽しみながら頑張りたいと思います。

ではちょっと繋ぐのに時間がかかってしまいましたが、みほさん次回よろしくお願いします!


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