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光と影が織りなす色彩のパレット

「光の食卓」を主宰するk.k_paletteの青居佳代さんを撮影しました。

佳代さんと初めて出会ったのは去年の春の頃。その次に会ったのはその年の夏でした。その時はまだお互いのこともよく知らず。ただ「なんかすごい感性を持ってるとんでもなく可愛らしい人」という印象だけは強く残っていたように思います。

そんな佳代さんから「ホームページを作ってるんだけど、ももちゃんに写真を撮って欲しい」というメッセージが来て、やり取りが始まったんだけど。なかなかにイメージの共有がなされず。笑

結構な撮影直前になって「zoomしましょう!!」と伝えて色々とお話を伺いました。佳代さんの中にすごく豊かなイメージが広がっているのは感じてたけど、繊細で細やかゆえに、それを正確に伝えることが難しいのだろうということや、言葉にすると「何か大切なものが削ぎ落とされてしまう」ような感じがするのかなあとか。そんなもどかしさも受け取りつつ私の中にもなんとなくの「イメージ」の輪郭がゆっくりとできはじめました。 

食を通じての「光の食卓」やケータリングサービス。鉱石からデザインされるジュエリーのデザイン。ロゴデザインやイラストなど、繊細で豊かな感性を活かして多彩な活動をしている彼女は「それぞれで使う感性やバランスが違う」と言っていたけど。私から見るとそれはまるで「月相」のようだなと感じました。満月から新月まで色々な顔を見せる月。だけど実際は月そのものの形が変わるわけでは無い。そして満月も三日月も形が違うように見えても、切り分けられてるわけでは無くグラデーションでまるく続いてる。

色々な顔を見せるけど、どれも彼女に光が当たる角度が違うだけで、全く光が当たらない「新月」の時もある。

半径数メートルまで優しく光を届ける「光の食卓」もあれば、自分の足元だけをほのかに照らしながら「デザインインスピレーションを育むため」に小さなスペースで没頭する時もあるように。サイクルに逆らわず、感性に身を浸すような営みを愛している。そんな世界を感じました。

そして、「彼女自身が光でありたい」というよりも「食材や、来てくれる人、色や鉱石、それを身につける人」に光が行き届きますように。という事なのかもしれないなあとも。光の中に美しい物を差し出して「ほら。」と見せているような雰囲気というか。

そんな、光と影の中で有機的にゆらゆらといろんな色がゆらめくような、水の流れのような、月の変化のような空気を捉えられたらいいなと思いながらの撮影でした。

満月のひかりのゆらぎはオールドレンズで。三日月の陰影は少し広角で。半月のポートレートは塩梅をみながら。

彼女のつくる世界観や、彼女がまとう空気感が。佳代さんのもとで、見てくれる人に少しでも伝わりますように。写真の一部を📷
ホームページが公開になったらまたご紹介したい◯

光の食卓11月12月のスケジュールはFBでお知らせされるみたいです。
https://www.facebook.com/aokayo

追伸:光の食卓で「ダイニング」になる、裏山にある森の撮影で。ふらふらとかなり奥まで入ってしまい、思いがけず大量の蚊に襲われました。カメラを持つ手にわらわらと蚊が!笑
急遽首から下げていた携帯ホルダーに蚊取り線香を設置して撮影。10代の終わり頃から写真を撮ってるけど、首から蚊取り線香を下げて、お腹あたりから煙を炊きながらの撮影は初体験。佳代さんが笑いすぎてしばらくちゃんと撮れなかったけど、あの日、蚊取り線香は1番いい仕事をしたかもしれない。



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