まえがき

おととしの冬、愛猫を見送った。

2019年ははっきり言って悲惨だった。
年が明けてまもなく会社が倒産し、
目標としてた検定試験を無事合格して、
意気揚々と再就職活動に励んで見つけた会社はブラック企業。
入社して2ヶ月ほどで退職した時には8月になっていた。

「まぁ、こういうこともあるか」
と、気楽に受け止めようとするもなかなか前向きになれない日々を過ごしながら、
1ヶ月が経った頃になんとか奮起した。
…と思ったら、左肺に自然気胸を患い入院&手術。

あれよあれよという間に10月初旬。
退院して「さぁ今度こそ!」というところで…

ももさんの様子が…おかしい?

ご飯をまったく食べなくなってしまったももさん。
これは変だとかかりつけの動物病院、
大学病院とかかってみたけれど原因はわからず。
あれやこれやと手を尽くしてみても、ももさんはみるみる痩せていく。
どうしよう…どうしよう…。

10月末、僕はももさんをこのまま看取ることにした。
いたずらに病院へ連れていって怖い思いをさせて、
苦しい時間を長引かせることは、
自分のエゴなんじゃないかと思ってしまった。

それからおよそひと月半後、
2019年12月17日、おれの誕生日のちょうど1ヶ月前のこと。
苦楽をともにした、いちばんの愛すべき家族がいなくなった。
13歳と4ヶ月、人間でいえば69歳。
飼い主がロック好きだからって、
ロックな歳で逝かなくてもいいんだぜ、ももさん。

大きくプランの狂った2019年を挽回すべく、
2020年はボロボロの精神状態だったけれど、
年が明けてすぐに再々就職活動に邁進。
なんとかいくつかの内定をいただいて、
選んだ会社がこれまた…具合が良くない。
あぁ、もう…なんてこった。
試用期間終了後に退職を決めた。

2020年も2020年で、
社会情勢などなど込みで紆余曲折ありつつ、
今はなんとか働きやすい職場にありつけて、
愛猫・ももさんの空けていった猫穴も癒えつつある。
…あるけれど、なんかこう…張り合いがない。
13年間、ももさんが埋めていた時間と空間が、
そのままぽっかり空いてしまっていた。

何か、時間と手間のかかることはないだろうかとあれこれ考えて、
2021年は「いくつかの」新しいことを始めることにした。

その一環としてまずは年間通して、
くだものと氷砂糖でシロップを作ることにした。
ビンが空くごとに作っていけたらいいな、とは思っているけれど、
まずは今年1年で5つ!

・2021年・冬「みかんのシロップ」
・2021年・春「いちごとブルーベリーのシロップ」
・2021年・夏「はちみつレモンのシロップ」
・2021年・秋「ぶどうのシロップ」
・2021年・冬「アップルジンジャーとシナモンのシロップ」

というラインナップを目標にやっていこうかと。
他にもやってみたいくだものはあるんだけどね。
伊予柑とか、
すももとか、
グレープフルーツもいいな。
桃とか梨も捨てがたい…。

と、まぁ…いくら欲張っても手持ちのビンはひとつだし、
仮にビンを追加するとしても、
考えてるのは今の所はひとつくらい。
上のラインナップが変更されることもあるかもしれないけど…。
2021年、もしよければお付き合いくださいませ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?