見出し画像

1/16にイベントを開催しました!【起業や新規事業づくりに役立つ自分の強みの見つけ方】

こんにちは。KIC編集部です。

2023年、初めての投稿になりました。
遅ればせながら、本年も多くの方とご縁がありますことを願っております。

さて、私たちKICは東京都千代田区永田町2-4-11にあるフレンドビル3階で定期的にイベントを開催しております。

2023年1月16日
【起業や新規事業づくりに役立つ自分の強みの見つけ方】
というテーマでイベントを行いました。

こちらは、現役の経営者や将来起業を志す方、スタートアップ関係者、中小・大企業の新規事業担当、フリーランス、個人事業主などなどにご参加いただき、とても盛り上がるイベントとなりました。

今回は、その模様をお伝えしたいと思います。

講師のご紹介

秋元祥治さん

今回の講師にお招きしたのは、秋元祥治さんです。

秋元さんは、2013年に愛知県岡崎市で「岡崎ビジネスサポートセンター(オカビズ)」を開設した方です。

オカビスには、中小企業などから約9年間で3000社超、2万件を超える相談が集まり、1000件をこえる新商品・新規事業の立ち上げに伴走してきました
そして、気付けば「行列のできる経営相談所」として有名に。

他にも秋元さんは武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(EMC)の教授を務めたり、NPO法人G-net の理事、TBS「Nスタ」などのニュース番組コメンテーター、Yahoo!ニュース、Forbes Onlineでの執筆など、多岐に渡って活躍されている方です。

強みを見つけて活かそう

そんな秋元さんに講演していただいたテーマは
起業や新規事業づくりに役立つ自分の強みの見つけ方

秋元さんはオカビズでの事例を豊富に紹介しながら、お金も、人の手も、あまりかけずに、新規事業を立ち上げるために重要なことを、わかりやくすお話しくださいました。

秋元さん曰く、起業や新規事業を成功させる第一のポイントは
強みを見つけて活かすこと

ある時、秋元さんのところへ墓石屋さんからこんな相談があったそうです。

「墓石の端材が年間10トン以上出る。一般ごみでは回収してくれないし、
適当に処分したら不法投棄で捕まる。有効活用できないものか」

話を聞けば、その墓石屋さんの方々も、文鎮、花瓶、箸置き、コースター・・・いろんな用途を試したがなかなか売れないそう。

そこで秋元さんは「墓石の端材」という捉え方を変えました。

端材と言ったって最高級の国産御影石です。
見方を変えればこうは言えないでしょうか。

「最高級の国産御影石を熟練の職人が手仕事で仕上げたオーダーメイドの石の器」

こうして、強みになりそうな要素を見つけて、活かすアイデアを考えたわけです。

ターゲットを絞ろう、シーンを具体的に想像しよう

オカビズでは相談者の強みを活かすために、ダメ出しは一切しないそうです。

そして、もう一つ大事にしているのが
面白いアイデアよりも必ず根拠があって実行できそうなアイデアを提案すること

「最高級の国産御影石を熟練の職人が手仕事で仕上げたオーダーメイドの石の器」

秋元さんの提案はここで終わりませんでした。

ヒントになったのは、ミシュラン三ツ星レストランでの出来事。
アンダープレートとして石の素材が使われていたことを思い出しアイデアにこう付け加えます。

「ターゲットはハイエンド。パーソナルユースじゃない。業務用に展開しよう」

ターゲット、シーンを絞り込んで具体性を持たせました。

こうしてアイデアに実行性が増しました。
実際に書店でミシュランガイドを買ってきて、掲載されている飲食店に、順番に連絡を取りました。

売り先はどんどんと広がり、一時注文の受付を停止するほどの大反響です。
やがてメディアにも取り上げられ、海外からも注文がきました。

気が付けばこの墓石屋さんの食器部門は、立ち上げ1年間で会社全体の売り上げの1割を超えるまでに成長したそうです。

使ったお金はほぼゼロ。なぜなら端材だからです。

ひらめきは観察力が連れてくる

強みを見つけて活かすこと。
ターゲットやシーンを具体的にすること。

「そうはいっても、その発想力がないんですよね・・・」
そんな疑問は多いですよね。

秋元さんご自身もこんな風にお話になりました。
「フレームワークとか、新規事業開発に関する本もたくさん読んだんだけど、みんな物足りない。だってフレームワークで分析するのって過去の話じゃありませんか。問題は自分たちの事業の今後です。フレームの中に何を埋めたらいいかが知りたいのに、そんな思いつき方を教えてくれない」

秋元さんはアイデアのひらめきに必要な要素をこう語ります。

「圧倒的なほど、雑多で多様なものを知ること」

ひらめきは雑多で圧倒的な情報量のインプットによって導かれるというのです。

ひらめきとはすなわち小さなイノベーションです。
シュンペーター流に言えば、一見関係のないものが結びつくことによって新たなものを生み出していくことです。

一見関係ないもの同士というのは、技術と技術、モノとモノ、モノとマーケット、モノと特定のニーズ。いろんなパターンが考えられます。

では、こうしたひらめきには圧倒的なインプットが必要だとして
そもそも一体どうやって圧倒的な情報をインプットすればいいのでしょうか。

その答えが観察力だと言います。

秋元さんはドラッグストアの目薬売り場を例に取りながら、日頃、何気なく流している内容を徹底的に拾い上げていき、誰もが目にしているはずなのに気付いていなかった情報を羅列しました。

こうした観察力を磨くと、今度は小さな変化や違いに気が付くようになる。
このサイクルが回れば、どれだけ多忙なビジネスパーソンも、日常の延長で膨大な情報量をインプットできるようになるといいます。

今回のまとめ

秋元さんが語ったポイントは3つです。
強みを見つけて活かすこと
ターゲットを絞り、具体的なシーンを想像すること
観察力を磨くこと

講演ではもっともっとたくさんの事例を用い、適宜、シンキングタイムも交えることで、当事者になったつもりで考えながら参加できる学びの多い場になりました。

ここまでイベントレポートを読んでくださりありがとうございました。
さいごに、もう少しだけKICについて紹介をさせてください。

KICは、会議室、レンタルオフィスを備えたコワーキングスペースの提供と多彩なイベントの開催によって、一流企業とスタートアップをつなぐ次世代の共創プラットフォームを目指していきます。

これからイベントも続々と仕掛けていく予定です。

1月30日(月)19時30分から
インボイス制度についてのセミナーを開催します
https://peatix.com/event/3470676/view

東京メトロ・溜池山王駅、国会議事堂前駅のすぐそばという立地ですので、スタートアップの出発点として、新規事業のサブオフィスとして、地方企業の東京進出の足掛かりに、どうぞご検討ください。

内覧も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
スタッフ一同お待ちしています。
公式ページ https://kic-keizaikai.co.jp/