大石祐助

道の駅店長→JICA海外協力隊でルワンダ→メーカー勤務。 現在は再び会社員として、日々…

大石祐助

道の駅店長→JICA海外協力隊でルワンダ→メーカー勤務。 現在は再び会社員として、日々奮闘しております。未来に恋できるような人生にとってプラスの情報を発信していきます。 幻冬舎さんでエッセイ連載中です。(https://www.gentosha.jp/author/1186/

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    JICA海外協力隊が執筆した記事を綴るマガジンです。

最近の記事

生きる意味を知っているのに、生きる意味が分からない矛盾について

何が楽しくて生きているのだろうか。 以前にもそんな時はあった。 あの時は、単純に仕事が激務で何のために働いて、何のために生きているのか分からなくなっていた。 けれど、考えて考えて生きる意味を見つけたし、その上へアフリカで暮らすという貴重な経験もできた。そして、今に至る。 今、俯瞰して自分を見ると幸せである。 同僚もいい人たちばかりだし、仕事自体もやりがいがあるし、私生活も自由に好きなことが出来ているし、家族や友人たちも元気に暮らしている。 不幸なんて何ひとつない。

    • ストームライダーが好き

      ディズニーシーのアトラクションの中で、ストームライダーがいちばん好きだった。 あの実験室みたいな部屋で、飛行機に乗り込むのを待つ時間がたまらなかった。 あのストームディフューザーなるミサイルの威力の凄さを説明するために、水の渦をつくって爆発させるお姉さんが頼もしかった。 そして毎回、陽気で自由で溌剌としたキャプテンデイビスの危険な飛行機に乗り合わせてしまう自分の不運を喜んだ。 アホみたいに発達した積乱雲に飛び込んでからラストまでの爽快感は、筆舌に尽くし難い。 そんな

      • 現実は厳しいのだ

        時折、自分の真面目さが嫌になる。 人生で初めて夜のお店に行った。 セクキャバというやつだ。こんな世界が存在していたことを初めて知った。とてつとない世界だ。 しかも、1万円とかで3人とかだ。行為を考えると、シンプルに安いと思う。 女性は胸を揉ませ、ディープキスをする。どこの馬の骨かわからない男に。すごいサービスだと感心した。 初めてで勝手がわからないのもあるし、同僚たちの前で女の子とディープキスをするなんて恥ずかしかった。 2件梯子して、計5人の女性が接客をしてくれ

        • あの黄色が好きだった

          ファミレスでいちばん好きなのは、デニーズだ。 小学生くらいの時、じいちゃん家に遊びにいくたび、デニーズに連れて行ってもらった。 首都高と同じ高さの看板を掲げるデニーズに。2階建てで1階部分が駐車場になっているタイプの。 じいちゃんは決まって、和風ハンバーグを頼む。 その影響か、自分の母も和風ハンバーグを頼んでいた。 ぼくはデニーズの醤油ラーメンが好きだった。 唐揚げがトッピングされたあのファミレスラーメン。あのシンプルでそつない。あれをまた食べたい。今や見かけなく

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        記事

          音痴である

          母を泣かせた。 毎年恒例の合唱コンクールで。 感涙ではない、悲涙である。 それは合唱コンクールの会場ではなく、その直後に組まれた進路についての三者面談だった。 高校に進みますといった内容で、滞りなく面談は終わるかと思った、その時であった。 突如、母が泣きながら、口を開いた。 先日の合唱コンクールでの息子の姿が情けない、みんなに申し訳ないと言うのだ。 クラスのみんなが歌っている最中に、舞台でマサイジャンプなんてしていないし、ゲッツ&ターンなんてかましていない。

          リアルの世界にラブコメ的展開は存在しない

          恋ってなんなんだ。 一時の思い込みなのか、強迫観念か、ただの性欲か、気の迷いなのか。 こんなに苦しいものだったなんて知らなかった。それとも忘れてしまっているだけなのか。 この感情をなかったことにできたら、どんなにいいことか。 『傷つけるより、傷つく方がいい。諦めることには慣れている』 感傷的で好きな青春ラブソングの歌詞。 世の中の出来事はすべてメッセージである。 何かを僕らに伝えるために起きている。としたら、この苦難は何を教えてくれているのか。 こんなにも胸が

          リアルの世界にラブコメ的展開は存在しない

          【最終回】ありがとうルワンダ

          ついに任地での最後の週が終わりました。 まだ実感がぜんぜん湧いていませんが。 週の頭には、先週延期になった配属先での報告会がオンラインで行われました。 配属先で堂々と素晴らしい発表をしていた先輩たちの姿が、昨日のことように思い出されます。 あれからもう2年です。早すぎます。 発表は無事終わり、本当に活動の幕引きです。 2年間の活動報告を聞いたダイレクターは、ぼくの活動を大絶賛。 嬉しいは嬉しいですが、彼はぼくの活動内容をほとんど分かってないと思いますが……。

          【最終回】ありがとうルワンダ

          最後の最後までルワンダ

          ついに365日目と、ルワンダでの日々が通算1年になりました。 本来ならこれが倍あったと思うと、惜しい反面、恐ろしくもあります。 成果自体はあまり残せませんでしたが、ベストは尽くせたんじゃないかなと思います。 そんな任地ルワマガナでの活動も生活も幕を閉じます。 新型コロナウイルスに振り回されまくった2年間でしたが、JICA海外協力隊になって、ルワンダに来れて、ほんとうによかったです。 感謝しかありません。ありがとう。 大活躍の教科書 ここにきて経営の教科書が大活躍

          最後の最後までルワンダ

          幻冬舎plusに第25回の記事が掲載されました! 今週は「ルワンダのホットスナックと価値観の違い」について書いています!ぜひ、のぞいてみてください! https://www.gentosha.jp/article/20102/

          幻冬舎plusに第25回の記事が掲載されました! 今週は「ルワンダのホットスナックと価値観の違い」について書いています!ぜひ、のぞいてみてください! https://www.gentosha.jp/article/20102/

          任地も残り3週間

          もう目の前まで、新型コロナウイルスが来ています。 ついに職場の同僚たちから陽性者が出ました。なんとビジネス振興課6人中3人。半数もです。 全員ワクチンを2度接種していましたが、感染してしまいました。恐るべきオミクロン。 先週に引き続き、ルワンダ全体でも1000人を超える新規感染者を連日記録しています。 けれど、今回は移動制限やロックダウンになる気配がありません。 数ヶ月前なら、とっくにロックダウンしています。 おそらく、ワクチンが普及しており、かつ現在の流行してい

          任地も残り3週間

          幻冬舎plusに第24回の記事が掲載されました! 今週は「ルワンダでの必勝ギャグ」について書いています!ぜひ、のぞいてみてください! https://www.gentosha.jp/article/20097/

          幻冬舎plusに第24回の記事が掲載されました! 今週は「ルワンダでの必勝ギャグ」について書いています!ぜひ、のぞいてみてください! https://www.gentosha.jp/article/20097/

          これにて活動終了

          先週から新型コロナウイルスの感染者が増え始めました。 その人数は500人にのぼり、EXPOの開催が怪しまれる状況でした。 そんな中、今週半ばから感染者が爆増。 なんと一気に2000人に。もうこれは……。 そして、開かれたEXPO会議。 議題は、EXPOを開催するか否かです。 感染者が1000人を超えた時点で、もう答えは出ているようなもの。 もちろん、延期。 2022年の8月に延期が決まりました。 ぼくは、1月末には任地を離れます。なので、これにて隊員活動終了

          これにて活動終了

          幻冬舎plusに第22回の記事が掲載されました! 今週は「ルワンダでいつも聞かれること」について書いています!ぜひ、のぞいてみてください! https://www.gentosha.jp/article/20096/

          幻冬舎plusに第22回の記事が掲載されました! 今週は「ルワンダでいつも聞かれること」について書いています!ぜひ、のぞいてみてください! https://www.gentosha.jp/article/20096/

          気づけばもうクリスマス

          あっと言う間に過ぎ去った12月。 瞬きの間に過ぎ去るであろう1月。 そんな中、新型コロナウイルスの感染者数が爆発的に増えてきたルワンダ。 どうかEXPOだけは、無事開催できるように。 ルワンダでチラシは効果的 今週は、来年1月7日から始まるEXPOに向けて、ひたすら準備をしていました。 EXPOを告知するために作ったチラシを街中に貼って回りました。 カラーで印刷したおかげで映えるのか、多くのルワンダ人が興味津々に足を止めてくれます。 以前、パン屋のチラシを作っ

          気づけばもうクリスマス

          幻冬舎plusに第22回の記事が掲載されました! 今週は「ルワンダの住所」について書いています!ぜひ、のぞいてみてください! https://www.gentosha.jp/article/20051/

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          ものすごい帰国ブルーな1週間

          この無気力が帰国ブルーなのか、なんなのか分からないけれど、協力隊人生でもっとも沈んでいた1週間。 12月に入ってから、ずっと低空飛行だった。とくに今週は、もうほとんど地面に着いていた。 そんな墜落寸前のぼくを他所に、最後の大仕事はやってくる。 東部県で開催されるEXPOまで1ヶ月を切っている。 ルワンダでのラストを全力で走り切るために、早いとこ浮上しないと。 最後の大仕事 我がルワマガナで開催されるEXPOが、協力隊最後の活動になりそうです。 来年7日から18日

          ものすごい帰国ブルーな1週間