大石祐助

道の駅店長→JICA海外協力隊でルワンダ→メーカー勤務。 現在は再び会社員として、日々…

大石祐助

道の駅店長→JICA海外協力隊でルワンダ→メーカー勤務。 現在は再び会社員として、日々奮闘しております。未来に恋できるような人生にとってプラスの情報を発信していきます。 幻冬舎さんでエッセイ連載中です。(https://www.gentosha.jp/author/1186/

最近の記事

パートのおばちゃんが教えてくれた生きる意味

ぼくは自分の生きる意味を決めている。 人生理念、それは「恩贈り」だ。 この言葉を初めて聞いたのは、大学の講義でだった。 他学部の授業を楽単だからという不遜な理由で受講していた。 そのおかげで、自分の人生のテーマになるコンセプトと出会うとは、運命とは面白い。 端的に内容をまとめる。 なぜ、親が自分たち(=子)のために、すべてを捧げてくれたのか。 それは親もまたそうされてきたからである。つまり、おじいちゃんとおばちゃんがすべてを捧げて父と母を育ててきたからである。そ

    • サプリメントとしての本

      自己啓発本やノウハウ本って読みやすい。 とにかく読みやすく作られている。 この類の本は、サプリメントである。 服用すれば、心が軽くなったり、悩みの解決方法が分かったりする。 けど、その瞬間だけである。 次の日になると忘れている。一週間後には、ほぼ記憶がない。 そして、また、心が重くなったり、悩みだしたりする。 自己啓発本やノウハウ本の効用は、服用した数時間だけなのである。 くわえて、書籍のタイトルは違えども、中身の成分は同じなことがほんとんどである。 だいた

      • 30歳になってようやくジョブズの名言を理解できた

        2024年。 ぜんぜん本を読めていない。否、読んでいない。 時間がないという外的要因ではなく、読む気がしないという内的要因である。 数年前までは、年間200冊以上読むのが当たり前だった。 しかし、今年は半年で、たった20冊程度である。 なぜ本を読む気がなくなってしまったのだろう。 その原因はなんなのだろう。 「絶望感」だ。 貪り狂って読書していたときは、人生に絶望していた。 就活に失敗し、人生に絶望していたのだ。 (今では心の底から感謝しており、もう一度人

        • デコポンと募金

          なんだかな。 良い悪いの話ではないのだけど。 UNICEF(ユニセフ)やUNHCR(ユーエヌエイチシーアール)と世界の貧しい子どもたちや故郷を追われた人々への支援を募る光景は、駅前でよく見かける。 多くの人が素通りし、募金を得るのに苦労されている。 その日も、ユニセフが困窮する子どもたちのために、大きな声を上げ支援を求めていた。 やはり今日もなかなか募金をしてくるような人はいないようだった。 しかし、そのちょうど向かいに、二十人ほどだろうか。人だかりができている。

        パートのおばちゃんが教えてくれた生きる意味

          読んだ本の共有|7月22日〜28日

          この1週間で読んだ本の共有です! 蛸足ノート|穂村弘 自分とか、ないから。|しんめいP シン・短歌入門|笹公人 心をつかむ超言葉術|阿部広太郎 文章で伝えるときいちばん大切なものは、感情である。|pato お金のむこうに人がいる|田内学 味つけはせんでええんです|土井善晴 選書の参考にしてみてください!  今週の本たちは、どれも甲乙つけがたいほど面白かったです! とくに『自分とか、ないから。』、『お金のむこうに人がいる』がオススメです!! ぜひ読んでみて

          読んだ本の共有|7月22日〜28日

          青森りんご教団入信事件

          「南無阿弥陀…」 かれこれもう15分くらい念仏を唱えている。 青森まで来て、いったい何をしているのだろう。 突如、青森に行きたいと思い立ち、夜行バスの比較サイトを開いた。 深夜0時前。新宿のバスタから青森行きの夜行バスに乗りこんだ。翌朝の8時には、JR青森駅に着いた。 駅の近くにあったファミレスで朝食を摂り、軽く旅行の日程を立てた。 時間があったので、シードルの醸造工程が見れる「A-FACTORY」という商業施設へと行ってみることにした。 陸奥湾を見渡せる港にそ

          青森りんご教団入信事件

          人生のバイオリズム

          人生にはバイオリズムがある。 良い時もあれば、良くない時もある。そして、それは自身のコントロール下にない。 だからこそ、その時期をいかに過ごすかが大切になる。 良い時は感謝しより成長を目指す。悪い時は学び成長して良い時期を迎えにいく。つまり、常に成長を目指すのだ。 そんなことを考えられないくらい悪い時期も、たしかにある。 実際、ちょうど一昨年の自分はそうだった。地獄だった。耐えて学び成長するという選択を取りたくても取れないような状況であった。現状から逃げ出すことしか

          人生のバイオリズム

          生きる意味を知っているのに、生きる意味が分からない矛盾について

          何が楽しくて生きているのだろうか。 以前にもそんな時はあった。 あの時は、単純に仕事が激務で何のために働いて、何のために生きているのか分からなくなっていた。 けれど、考えて考えて生きる意味を見つけたし、その上へアフリカで暮らすという貴重な経験もできた。そして、今に至る。 今、俯瞰して自分を見ると幸せである。 同僚もいい人たちばかりだし、仕事自体もやりがいがあるし、私生活も自由に好きなことが出来ているし、家族や友人たちも元気に暮らしている。 不幸なんて何ひとつない。

          生きる意味を知っているのに、生きる意味が分からない矛盾について

          ストームライダーが好き

          ディズニーシーのアトラクションの中で、ストームライダーがいちばん好きだった。 あの実験室みたいな部屋で、飛行機に乗り込むのを待つ時間がたまらなかった。 あのストームディフューザーなるミサイルの威力の凄さを説明するために、水の渦をつくって爆発させるお姉さんが頼もしかった。 そして毎回、陽気で自由で溌剌としたキャプテンデイビスの危険な飛行機に乗り合わせてしまう自分の不運を喜んだ。 アホみたいに発達した積乱雲に飛び込んでからラストまでの爽快感は、筆舌に尽くし難い。 そんな

          ストームライダーが好き

          現実は厳しいのだ

          時折、自分の真面目さが嫌になる。 人生で初めて夜のお店に行った。 セクキャバというやつだ。こんな世界が存在していたことを初めて知った。とてつとない世界だ。 しかも、1万円とかで3人とかだ。行為を考えると、シンプルに安いと思う。 女性は胸を揉ませ、ディープキスをする。どこの馬の骨かわからない男に。すごいサービスだと感心した。 初めてで勝手がわからないのもあるし、同僚たちの前で女の子とディープキスをするなんて恥ずかしかった。 2件梯子して、計5人の女性が接客をしてくれ

          現実は厳しいのだ

          あの黄色が好きだった

          ファミレスでいちばん好きなのは、デニーズだ。 小学生くらいの時、じいちゃん家に遊びにいくたび、デニーズに連れて行ってもらった。 首都高と同じ高さの看板を掲げるデニーズに。2階建てで1階部分が駐車場になっているタイプの。 じいちゃんは決まって、和風ハンバーグを頼む。 その影響か、自分の母も和風ハンバーグを頼んでいた。 ぼくはデニーズの醤油ラーメンが好きだった。 唐揚げがトッピングされたあのファミレスラーメン。あのシンプルでそつない。あれをまた食べたい。今や見かけなく

          あの黄色が好きだった

          音痴である

          母を泣かせた。 毎年恒例の合唱コンクールで。 感涙ではない、悲涙である。 それは合唱コンクールの会場ではなく、その直後に組まれた進路についての三者面談だった。 高校に進みますといった内容で、滞りなく面談は終わるかと思った、その時であった。 突如、母が泣きながら、口を開いた。 先日の合唱コンクールでの息子の姿が情けない、みんなに申し訳ないと言うのだ。 クラスのみんなが歌っている最中に、舞台でマサイジャンプなんてしていないし、ゲッツ&ターンなんてかましていない。

          音痴である

          リアルの世界にラブコメ的展開は存在しない

          恋ってなんなんだ。 一時の思い込みなのか、強迫観念か、ただの性欲か、気の迷いなのか。 こんなに苦しいものだったなんて知らなかった。それとも忘れてしまっているだけなのか。 この感情をなかったことにできたら、どんなにいいことか。 『傷つけるより、傷つく方がいい。諦めることには慣れている』 感傷的で好きな青春ラブソングの歌詞。 世の中の出来事はすべてメッセージである。 何かを僕らに伝えるために起きている。としたら、この苦難は何を教えてくれているのか。 こんなにも胸が

          リアルの世界にラブコメ的展開は存在しない

          【最終回】ありがとうルワンダ

          ついに任地での最後の週が終わりました。 まだ実感がぜんぜん湧いていませんが。 週の頭には、先週延期になった配属先での報告会がオンラインで行われました。 配属先で堂々と素晴らしい発表をしていた先輩たちの姿が、昨日のことように思い出されます。 あれからもう2年です。早すぎます。 発表は無事終わり、本当に活動の幕引きです。 2年間の活動報告を聞いたダイレクターは、ぼくの活動を大絶賛。 嬉しいは嬉しいですが、彼はぼくの活動内容をほとんど分かってないと思いますが……。

          【最終回】ありがとうルワンダ

          最後の最後までルワンダ

          ついに365日目と、ルワンダでの日々が通算1年になりました。 本来ならこれが倍あったと思うと、惜しい反面、恐ろしくもあります。 成果自体はあまり残せませんでしたが、ベストは尽くせたんじゃないかなと思います。 そんな任地ルワマガナでの活動も生活も幕を閉じます。 新型コロナウイルスに振り回されまくった2年間でしたが、JICA海外協力隊になって、ルワンダに来れて、ほんとうによかったです。 感謝しかありません。ありがとう。 大活躍の教科書 ここにきて経営の教科書が大活躍

          最後の最後までルワンダ

          幻冬舎plusに第25回の記事が掲載されました! 今週は「ルワンダのホットスナックと価値観の違い」について書いています!ぜひ、のぞいてみてください! https://www.gentosha.jp/article/20102/

          幻冬舎plusに第25回の記事が掲載されました! 今週は「ルワンダのホットスナックと価値観の違い」について書いています!ぜひ、のぞいてみてください! https://www.gentosha.jp/article/20102/