規文堂

図書館の設計、家具製作などを手掛ける規文堂です。 公共の在り方、建築、読書、教育など、…

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図書館の設計、家具製作などを手掛ける規文堂です。 公共の在り方、建築、読書、教育など、様々なコラムを投稿します。 ■ウェブ https://www.kibundo.co.jp/index.html

最近の記事

図書館の紹介 その2

前回に続き、携わった図書館の紹介です。 今回は、兵庫教育大学のラーニングコモンズについて、最新の情報とともに紹介していきます。 こちらのコモンズの特徴は、2つあります。 1. 図書館とシナジーを持つコモンズ 大学附属図書館の一階にあるこちらのコモンズ。 書架がコモンズと絡み合うように配置することで、図書館とコモンズにシナジー(相乗効果)が生まれるよう計画しました。 学生は、「コモンズで創造的な学習」 ⇔ 「書籍から知識を吸収する」を反復することができます。アウトプ

    • 図書館の紹介 その1

      皆さんは、日ごろ図書館に行きますか? 公共図書館は、まちの文化に欠かせないインフラですよね。 知識や体験を所蔵し、整備し、人々に発信していくプラットフォームで、濃密な場所だなあ、と筆者も常々感じています。 今回から数回に分けて、規文堂がデザインから携わった図書館を紹介していきます。 神戸市立東灘図書館 吹き抜けで天井高が高い象徴的なエリアに書架を設置した図書館です。中心的な空間として演出しています。スチールに細工した木パネルを施工し、端正なデザインで手掛けました。

      • 図書館をつくるということ

        皆さんは、日ごろ図書館に行きますか? 行くときは、本を借りるのが目的でしょうか? イベントがあったり、何となく静かに過ごしたかったり・・・人それぞれの使い方があると思います。 図書館は、まちの文化に欠かせないインフラです。 知識や体験を所蔵し、人々に発信していくプラットフォームです。 図書館に行く頻度は人それぞれだと思いますが、図書館がまちの文化を育て、結果としてすべての人々がより豊かに生きることができます。 規文堂という会社で働いていると、図書館立ち上げの段階から

        • 公共って何?

          こんにちは。2回目の投稿です。 図書館など文化施設を手掛ける、規文堂です。 今回は、少し難しいテーマですが、「公共」について書いてみたいと思います。 映画「パブリック 図書館の奇跡(原題:The Public)」を見て中の人が感じたことをベースにコラムにまとめてみました。 「パブリック 図書館の奇跡」について ネタバレしない程度にストーリーを書いておきます。 主人公はオハイオ州の公共図書館で働くスチュアート(エミリオ・エステベス演)。街に大寒波が訪れ、シェルターも満

        図書館の紹介 その2

          図書館の未来像

          はじめてのnote投稿です。 ここでは、中の人が図書館の設計や企画に携わる中で感じたこと、思ったことをコラムにしていきたいなと思います。 読書に馴染みがなくても一度はお世話になる図書館ですが、ネット社会の中、その役割はどこへ向かっていくのでしょうか? 以下の目次に沿ってまとめていきます。 ■図書館の役割(現状) 図書館とは単なる書庫ではありません。 図書館とは「知識・体験が集約される場」であり、同時に「学ぶ意思のある民衆に知識・体験を公開する場」でもあります。 少

          図書館の未来像