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笑顔の創造者:「1日、1ヶ月、1年があっという間」と語る甲斐さんの日々
株式会社きぼうの介護施設で、介護係長・施設長として活躍する甲斐小巻(かいこまき)さん。
介護の仕事に深い愛情を持つ甲斐さんは、
「1日、1ヶ月、1年があっという間に過ぎるけど、何にも代えがたい達成感がある」と語ります。
「利用者さんの笑顔を引き出し、彼らの生活を豊かにすることが、日々の喜びであり、毎日のやりがいに繋がっている」と語る甲斐さん。
利用者さんの家族のような立ち位置で、介護の道を歩むことを決めた彼女は、パートから始まり、今では施設の中核を担う存在に。
介護生活での仕事は、挑戦と成長に満ち溢れており、今や、彼女にとってかけがえのない生きがいになりました。
なぜ、そんなにもこの仕事にポジティブに向き合えるのか。
今回は、甲斐さんの仕事観に迫るインタビューを、円市さんとの対談形式でお伝えしたいと思います。ぜひ、最後までお読み頂けますと幸いです。
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【インタビュー/ライティング】
株式会社ストーリーテラーズ
ストーリーライター 栗田加奈子
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心が満たされる場所:甲斐さんの介護への深い愛情
甲斐さん:ここにいると、本当に心が満たされるんです。
利用者さんが笑うとね、私も自然と笑顔になってしまうんですよ。それが、この仕事の一番の魅力だと思います。
また、スタッフと協力して何かを成し遂げた時の達成感は、言葉では表せないほどです。私たちの一つひとつの行動が、利用者さんの幸せを作り上げる。それを日々感じられるから、この仕事はやめられないんですよね。
私の小さな努力が、誰かの笑顔や幸せにつながっていく。それを見るたびに、介護の仕事って本当に素晴らしいなって思います。
円市さん:甲斐さんのようなスタッフがいることで、私たちの施設は本当に素晴らしい場所になっています。彼女の仕事への情熱と利用者さんへの深い思いやりは、私たち全員にとって大きな刺激となっているんです。
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「私が立て直します!」甲斐さんのやりがいと優しい決意
甲斐さん:私たちの施設には、スタッフ同士がお互いを思いやる温かい風土が根付いています。良い施設だという自信があるから、褒められると、「うちの施設どうですか?いいでしょう!」と、ついつい自慢したくなるんですよ。
円市さん:甲斐さんが施設づくりに真摯に向き合ってるからこそ、そう思えるんだよね。
甲斐さん:そうなんですかね?そういえば入社して1ヶ月の頃、社長に「もう2、3年いるみたい」と言われたことがありましたね。今思えば、楽しむスタンスで仕事に臨んでいるから、自然と肝が据わり、落ち着いた印象を与えていたのかもしれませんね(笑)。
もちろん、楽しいだけの仕事ではありません。
私たちは、利用者さんの最期の瞬間に立ち会うことがあります。そういった辛い面もありますが、目の前にいる利用者さんに対して、「次回はさらにこうしたい」とか「ご家族より安心していただけるように努めたい」といった未来志向を心がけることで、乗り越えることができた気がします。
円市さん:甲斐さんはなんでそんなに頑張れるんだろうね?
甲斐さん:純粋に、利用者さんが好きなんですよね。
利用者さんが本当に可愛くて…私にだけ見せてくれる表情も嬉しいですし、利用者さんに関する課題をクリアできたときは、「よし!」という達成感があります。
毎日が新たな挑戦の連続で、利用者の方々の表情も日によって変わります。今日は良かったことでも、明日同じ対応をしても全くダメな時もあります。それぞれの利用者さんに合った対応を見つけるのは、まるでゲームのよう。完璧ではないけれど、毎日が新しい発見と達成感に満ちています。
例えば、エレベーターにまつわるこんな問題がありました。
利用者さんの一人がエレベーターに興味を持って、しょっちゅう中に入ってしまう、というケースがあったんです。その利用者さんが、エレベーターに向かおうとしたら、お部屋に帰るように促したり、色々な対策を工夫したけれども、どれもうまくいきませんでした。万が一、夜中に利用者さんが一人でエレベーターの中に閉じ込められる、といった事態になっては大変です。
何とか解決策は無いかと他の施設も見ながら試行錯誤したところ、最終的には、エレベーターの上下ボタン自体を隠し、「ここには何もないですよー」という形にすることで、その方のエレベーターへの興味がなくなり、問題が解決されました。
大変なことを、大変じゃないようにしていく。これが私のスタンス。
私は施設長なので、常に現場仕事ばかりをしているわけではありません。その分、スタッフの声を聞きながら、最善の方法を考えるようにしています。私が正しいとは限らないから、現場から上がってくる意見を大切にしながら、利用者さんにとって何が最善かを常に考えているのです。
例えば、ベッドから降りたいという利用者さんがいたならば、「危ないから降りちゃダメ」というのではなく、ベッドから降りてもらえばいい。一度降りられたら、満足されますから。利用者さんをベッドに縛り付けることは、したくないですね。
私たちは、利用者さんにとって居心地の良い、『第二の家』を目指しているんです。
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円市さん:自分でやりがいを見つけて頑張れるのも甲斐さんのすごいところだけど、本当にすごいのは、そこじゃない。
あるとき、責任者が途中で抜けてしまった時期があったんだよね。
あまりにもマネジメントが大変すぎて、白旗をあげてしまったんだ。責任者不在で施設を運営するわけにはいかない。かといって、すぐに責任者が見つかるわけじゃない。どうしたものか…と考えあぐねていた時、甲斐さんが手を挙げてくれたのは、本当に嬉しかった。
「私、やります!私が、立て直します!」って。
甲斐さん:このままこの施設がなくなってしまったら、残された利用者さんはどうなってしまうのか。そのことが、一番に頭をよぎりました。
第二の我が家として、安心して楽しく過ごしてもらいたい。その私たちの想いを信頼し、入居して頂いた利用者さん、親御さんを預けてくださっているご家族のことを考えると、ここで潰すわけにはいかない!と思ったんです。
円市さん:その決意がすごいよね。責任者の経験がなくても、やってみよう!と手を挙げた甲斐さんの熱意には、本当に心を打たれました。
甲斐さん:とはいえ、苦手なことは周りに頼ります(笑)。そうやって周りと協力しながら良いチーム、良い施設をつくっていくのが私の目標です。
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心温まる未来への一歩:甲斐さんの優しい願い
甲斐さん:ここにいるスタッフ、利用者さん、みんなが心から安らげる空間を提供することが、私の願いです。
利用者さんやご家族の笑顔はもちろん、スタッフ一人ひとりが長く働きたいと思えるような環境をつくっていくことも、私の大切な目標のひとつです。スタッフのみんなが心地よく、やりがいを感じる職場であれば、その想いは自然と利用者の方々にも伝わるもの。
職員が幸せであれば、利用者の皆さんも幸せでいられる。そんな施設を目指しています。
円市さん:この施設はきぼうグループ初の介護施設だから、モデルとなる施設にしていきたい。その点でも甲斐さんには大いに期待しています。これからもよろしくお願いしますね。
甲斐さん:こちらこそ、よろしくお願い致します。
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栗田:今回は、施設長として奮闘する甲斐さんのインタビューをお届けしました。次回はライフホープ鶴原の施設長として、新たな挑戦に挑む山名さんのストーリーをお届けします。
ぜひ、次回の更新もお楽しみに!
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