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読みたい本の見つけ方

読書をしたいという人は多いと思いますが、
手元にある本が読めないという人は少ないのではないでしょうか。

本を読みたいという人が本当に抱えている問題は、
本が読めないのではなく、読みたい本がないことなのです。

ということで今回は、読みたい本の見つけ方を紹介していきます。
これを読んで一緒に読書習慣をつけていきましょう。


とりあえず本屋で本を買う

いきなり何のテクニックもないような方法ですが、理由があります。

というのも、皆さんは最後に本屋さんに行ったのはいつですか?
読みたい本を探すのに、最適な場所はGoogleでもAmazonでもなく、近所の本屋さんなのです。なぜなら、ネット上のほとんどの場所では、優秀なアルゴリズムが働いているため、あなたの興味がありそうなものしか紹介してくれません。

なので今まで本を読んだことのないあなたがそれらのツールを使っても、紹介されるのは本を読まない人向けの本です。思い出してください。あなたが目指しているのはたまに読書する人ではなく、読書週間の付いた人なはずです。そうでなければ、読みたい本がないという優秀な問いに向き合いません。

本当に本が読みたいなら、まずは本屋に行きましょう。本屋に行った後はもう適当でいいので本を買ってみましょう。それで気になった本を買うのです。この「気になった」というのは本当に些細なことで構いません。

ちょっと表紙がいい、なんかタイトルがいい、名前だけは知っている作者だ、などです。ここで気を付けたいのは、読み終わるかどうかは考えないことです。

なぜなら本は読み終わらなくてもいいからです。書いてある内容の半分しか理解できなくても、登場人物の名前が覚えられなくて挫折しても、それは既に最高の読書体験だといえるでしょう。意外と本を読む人たちの間では、買ったけど読めてない本の話で盛り上がったりするのです。

人から勧められた本は危ない

よく私にされる質問として「なんかおすすめの本をおしえてよ」というものがありますが、実はこれかなり危険な質問で、最悪の場合読書習慣というゴールがさらに遠くなってしまいます。

というのも、これは至極当然のことですが、人が二人いれば、その二人の人生やそこから生じた価値観はほとんど違います。なので本に感じる印象も大幅に変わるのです。

たとえば、小説であれば主人公に感情移入しやすいか、というのは評価の一つとしてよく挙げられますが、これは本当に読む人がどんな人生を歩んでいるかによります。どんな恋愛をしてきたか、これまでの上司はどのような人だったかなどの些細なことで小説に対する印象は大きく変わりかねません。

また、それ以外の本についても二人の人間の興味が完全に一致することはまずありません。もし一致していても、興味の対象について初心者の知識しかないのか、プロ級の知識があるのかはそれぞれですし、はっきりとは分かれずにグラデーションになっています。

これらの理由のため、人から勧められた本は鵜呑みにして読むのではなく、たとえばどんなところが面白かったのか質問してみるとか、たとえばその人が何に興味を持ってどのくらいの知識を持っているのかをしっかり把握することが必要です。この時初めて、人のすすめる本を読むべきかわかるのです。ちなみに私はいまだにこれを失敗します。

歴史を知る

この方法は主に小説を読みたい人におすすめの方法なのですが、特に近代文学と言われる分野だったり、あるいはミステリー小説の特定の作品群では、本だけでなく、その裏側にある作家同士のつながりや、暗黙の了解、知っている人しかわからない表現がと要されている場合があります。

なのでまずその人間関係や作品たちがどのように進化してきたかなどを知ることで、その中から読みたい作家や小説が見えてくるでしょう。

たとえば、他の多くの文豪との親交もあるが、屑人間として知られている太宰治や、世界初のミステリー小説として知られ、その後の作品に大きな影響を与えた『モルグ街の殺人』などは、読んでおいて損はないかもしれません。

身の丈に合わない本を買う

たとえば大学の専門的な教科書であったり、あるいは英語で書かれた歴史的名著だったり、興味のある分野、自分と関係のある分野の難しい本というのがあると思います。

そんな本を買ってもすぐに読めないのに、どうして買うのかと思うでしょうが、このような難しい本を買って、少しだけ読むことで、今読むべき本がわかるのですつまりは、今の自分のレベルを理解して、そこに合わせた本を見つけるのです。

たとえば、プログラミングの難しい本を少しだけ読んだら、オブジェクト指向についてはなんとなくわかるけど、人工知能の基礎的な部分がまだ理解できていないかもしれない。という風に自己分析できるのです。

カッコいい本を知る

有名な本というのはいくつもありますが、その中には、これを読んでいたらすごい、頭がいいと思われるということで有名な本がいくつか存在します。

たとえば、ヴィトゲンシュタインの『論理哲学論考』だったり、小林秀雄『本居宣長』なんかは、多くの人がいつかは読みたいと思っている本なので、読むことができたらカッコいいでしょう。

他にも作家に注目して、芥川龍之介の全集読破した!シェイクスピアは全部読んだよ、なんてことが言えたら、めちゃくちゃカッコいいでしょう。

ここで言いたいのは、読書の目的を本来の知識の蓄積や小説による経験ではなく、かっこよくなりたい、という目的に変えることで、読みたい本が見つかるかもしれないということです。

まとめ

現在読書をしている人は少ないと言われています。なので少しでも本を読みたいと思ってこの文章を開いてくれただけで、十分周囲と差をつけているといえます。しかし、そこで止まるのではなく、ここで読みたい本を見つけて、たくさんの読書につなげていただければ位と思います。

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