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墓所には御用心あれ

こんばんは。kibikoです。

まあ、長いことコチラに書いておりませんで。
人生、いろいろ思ふところありにけり。
継続は力なりと申しますが、それは意志が定まった人のことで、
揺れ動く乙女のように、あーでもない、こーでもないと思っているうちに
1年が経ってしまいました。(単なる言い訳です😅)

さて、今日のお話し。

あれは2014年頃
岡田准一演じるNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」でご当地人気もあやかって
ゆかりのある土地が少しの賑わいを帯びていた時の話です。
※少々、ミーハー気質があるので、当時の大河は見ていないのですが、ご当地には興味ありありで。

その日は、薄曇りのなんとなしに肌寒さを感じる空気感。
娘と二人で、行ってみようかという話になってカーナビを頼りに
ドライブとなりました。

街中にそのお寺さんはありまして、
福岡藩主 黒田家墓所 と記されたマップの場所に到着。
きれいに舗装されたアスファルトの先に、お寺の門が。
木戸を通り抜けて中に入ると、小さなお地蔵さんの前にはロウソクが何本か揺らめいていて背筋がぞくっとした感じを覚えています。

薄曇りも相まって、中の住職さんへ軽く挨拶をして、
まぁ、住職さんも疲れていらっしゃったのか、冷たい感じで「ご自由に」って感じだったので、あまり印象が良くなかったのもあったのかもしれませんが。

墓所の中で、一番大きな墓石を探すことに。
でもね、この場所、そんなに広くないのよ。
檀家さんの墓地も一緒にあるのだけど、
私たちが歩いた場所が、なんだか無縁仏の木の墓標ばかり。
しかも、小雨も降ってきた。

「なんか空気やばくない?」
そんなに広くないのに、黒田家の墓石には辿り着かない。
そして狭いところを、無縁仏のところをぐるぐる回ってる?
「ねぇ、もういいんじゃない。なんか嫌な感じ。帰ろうか」

元来た道?というほどでもないけど、出口方面へ急足で戻ると、誰もいないはずの
すれ違った覚えはない人が、私たちの後ろから傘をさして歩いているのよ。
「え?人ってさっき誰もいなかったよね?」
「こわいこわい!早くここから出よう」

そうして、お寺の本堂めがけてやっと出られると思ったその時に
足元に千円札が落ちているじゃないの。
私は娘に「そのお金、触っちゃダメよ。因縁がつく」

人は物欲や邪心に囚われると変なものが憑く

何かに試されてるかのようにね。
私たちは急いでその場所を後にした。

そして、未だにあの場所はなんだったんだろうと思う。
後ろから来ていた人も。
ホームページやYouTubeで墓石の紹介画像や映像を見るけど、
あんなに大きくて広い場所じゃなかったのよね。

何か別のスポットに入り込んだのかしら。

入口は間違いなく画像と同じ場所
お地蔵さんと無数のロウソク
よそよそしい住職
無縁仏
辿り着けない場所
そして落ちていた千円札

何かのパズルのようだけど。
それがなんなのかはわからない。



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