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ハチナイ未来図~シンデレラの魔法は何時とけるのか?

今回は本校、あるいは僕たちの行く末について語ります。
これは考察などでは無く、思いつき、雑感、そうした類いのものです。
皆さんも恐らくは一度は考えたことがあるような内容です。
なのでドヤ顔で語るつもりは御座いませんが、最近ちょくちょく頭をよぎり、ストーリーが進み次の主将が小鳥遊であると暗示された今、語るには良い機会だと思いました。
では暫くお付き合いの程を。徒然なるままに。

さて、七周年を前に本編では「夏空、前だけをみつめて」や「七月の向日葵たち」が公開され、いよいよ有原たち3年生にとっては最後の夏になる大会が幕を開けつつあります。
今後の展開が楽しみになると同時に、それは3年生にとって”終わり”を感じさせるものでもあり、そう思うと何か切なさが込み上げてきたりもします。
果して大会はどんな結末を迎えるのか。そうした興味の一方で、その時ハチナイはどこに向かっていくのだろうかなどと、ゲームの手を止め考えることがあります。
単に僕が目にしていないだけなのかもしれませんが、SNSではあまり語られないある問題について今回は自分の考えをお話ししたいと思います。
冒頭申し上げたとおり考察などではありません。
ただ頭の中にあるものを、つらつら喋るに過ぎませんが。


ハチナイはどこで結末を迎えるのでしょうか。

その一つの区切りとして考えられるのが、言うまでも無く有原たち3年生が最後の夏を終え、年が明け、3月、卒業を迎える時です。
ここをエピローグとするのならば、ほぼ問題が無く「終わり」を迎えることが出来ます。
「問題」が出るのは、実はこの後お話しが続いていく場合です。
そうです。「本校の監督問題」です。

言うまでも無く八月のシンデレラナインの主人公はプレイヤーである「本校監督」です。
有原たちキャラクターは、ヒロインであることには間違いありませんが、ゲームをプレイするという環境に於いて主体はプレイヤー側にもあり、同時に劇中のキャラクターにもあると言えます。

そう考えるとハチナイが有原卒業後も続くとして、では誰が本校監督を務めるのかと言うことです。プレイヤーたる主人公は有原と同じ3年生。
当然、同じように卒業します。
そうした中で物語を続けるには幾つかのパターンが考えられ、そしてその形態によりハチナイは展開が大きく変わってしまう場合があるのです。
ではパターンを一つずつ考えてみましょう。


①有原たちと進学し、ハチナイ大学編が物語の核となる。

監督問題に限って言えばこれが一番無理の無く話しを進めていける、プレイヤーも継続しやすい形です。
現在のチームメイトやライバル校キャラが既にOGが活躍している大学に散らばり、そのうちの一つにプレイヤーが入学、大学野球部の監督を務める。これならば殆ど監督としては違和感はないでしょう。
但し、ここには大きな問題が横たわっています。
現在の2年生や1年生、そして次の新入生が入ってくる「本校」が脇にやられる問題です。
本校が現状の大学編のような不定期な話になること。それは何より現2年生・1年生に思いを寄せている監督にとって、けして許される事態ではないでしょう。

しかも本校にも新たに監督が必要ですから、場合によってはプレイヤーは大学と本校の二人の監督になりきるという事態も起り得ます。二人の監督を一人のプレイヤーでとなると、これは何か不条理というか、そこは心情的にどうも頂けませんよね。


②本校は新たな監督を迎え、プレイヤーはその監督になる。

つまりは、例えば僕で言うと現在の吉備人監督は卒業、本校は新たな監督を迎え、その監督に新たな名前をつけ遊ぶ。
吉備人くんは卒業しましたが二代目監督として吉備丸くんが就任しましたパターン。
これも心情的に、しかも二つ問題を孕みます。

ひとつはこの吉備丸くんにプレイヤーが気持ちを込められるのかという問題。ハチナイを何年も続けていて、今の吉備人くんからそう簡単に乗り換えられるのかということ。感情移入ができそうにありません。

以前に僕は「サクラ大戦」というシリーズもののゲームをやったことがありますが、このゲームは1~4までは大神という隊長をプレイヤーは操り進めていきます。4で大神隊長の物語は大団円を迎えます。その後の作品「サクラ大戦V」は大神の甥が新たな主人公として登場しますが、僕はこのキャラクターにどうにも感情移入できず、開始早々にプレイをやめました。
ここはけっこう大事なポイントだと思うのです。

そして何よりも、在校生であるヒロインたちとの関係性
柚さんなどは好きな人が卒業した中で、新たな監督と上手くやっていけるのかという問題。
他のヒロインたちもそうですよね。最近特に、例えば誕生日エピソードなどでは監督との距離が近くなる、あるいは近づけたいという彼女たちの気持ちが伝わってくるような場面が増えました。
そんな中で「はい新しい監督です」と登場されても、僕らも彼女らもお互い気持ちは入れ難くなってしまいますし、仮にあっさり次の監督に乗り換えられたとしたら、前監督をプレイしてきた僕らの想いは、大変虚しいものになってしまいます。


③引き続き本校監督を務める。
僕で言うと吉備人が卒業せず、あるいは卒業しても何らかの形で本校と関わり監督を続けると言うことです。
心情的には、これが一番しっくりくるかもしれません。
但し展開はかなり強引になります。

例えば卒業しない場合は「留年」してですね、柚や千代さんや天ちゃんと同学年になる……。
この状況で監督を続けて良いものかという道徳的に、道義的に学校側でも問題になりそうな事態です。これは如何なものか、です。

そこで打開策として、卒業して、かつ監督として雇用されるパターンではどうか。
進学は、、、無理でしょう。何故なら進学して大学生をしながら高校の監督をも務めるのは、かなり無理筋な展開です。単位とか取れなくなっちゃいますものね。

先生になって監督、これも無理です。教員免許を取得するには進学、あるいは教員資格認定試験に合格が必要です。非常勤講師とか高卒で出来るのか僕は良く知りませんが、例えば本校の用務員になり監督をすることは可能でしょう。あるいは学校側が専任監督として直接雇うなどが考えられます。
これが一番無理の無い形なのかもしれません。
この場合、有原らは今の千景さんのようにOGとして登場。時々大学編やあるいは社会人野球編などが織り込まれるという展開です。

但し、今のOGや今の3年生の存在、いわゆる露出度はかなり希薄なものになる恐れがあります。なんせ、人数が人数ですから……
その展開、僕は嫌です。千景さんの出番が減るのは由々しき事態です。
ハチナイ止めますね、きっと。
それは勘弁です。ハチナイが続いたとしても。


現状、僕が描く有原卒業後のハチナイの未来図はこんな感じです。
どれも満ちているとは思えない。どこかが足りなくなってしまいます。
そうなるとやはり、卒業を以て終了が妥当なんでしょうか。

この中で、もし選ぶとしたら、これはごくごく個人の思い、希望を述べれば、僕は大学の監督を、立条大学の監督をやりたいです。
理由は言うまでもありません。


果して、これからハチナイはどこへ向かい、どんな終わりを迎えるのか。
有原たちシンデレラの魔法は、いつかは解けるのでしょうか。
それとも、解けないのでしょうか。
僕らはいつまで、王子さまで居られるのでしょうか。
夢を見続けて居られるのでしょうか。
僕はハチナイが好きだから、まだもう少し夢を見ていたいのだけど――。
あるいはそれさえ……。

お読み頂きありがとうございます。
同じような思いを抱いている方、あるいはそれを表わした事がある方は、教えて頂ければありがたいです。