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言葉が喋れないのは「ばか」に決まってるという固定観念

高校時代の友人が、大学卒業前、
青年海外協力隊として2年間セネガルに行っていたときの話です。
(※セネガルは、西アフリカにあります)

セネガルの公用語はフランス語なので、
彼女たちはみっちり2~3か月くらい、
フランス語を学んでから飛び立ちました。

実際現地に着いてみて衝撃の事実。
会話されているのはウォロフ語という言語で、
フラ語は全く通じなかったんだそう。

セネガルに遊びに行ったわけではないので、
使命を果たすためにも現地の人とのコミュニケーションは必須です。
でも、ウォロフ語が話せないと意思疎通はまったくできない状態。

私たちが今メジャーな言語を学ぶときに使えるような
言語学習アプリなんてあるはずもなく、
というか教科書すらなくて、口語で覚えるしかない。
そんなに語彙が多いわけではなかったので、自分で辞書をつくって、
3か月後には何とかコミュニケーションが成立するレベルには到達したそう。

現地には中学校を出ていない人も多くいたようですが
彼女がウォロフ語を喋れないと、現地の人からは
「こいつはばかだ」
と言われ、相手にもされなかったといっていました。
(彼女は日本の私大ではトップの大学に行っていたし
 帰国してからも超有名企業に入社。
 加えてこの行動力と対応力ですから、
 非常に優秀な人だと思いますが)


これはまさしく日本の一部社会にも通ずるものがあるなぁと思います。
日本語が喋れないだけで「こいつはばかだ」と思っている人、
周りにいないでしょうか(笑)
少なくとも、住み慣れた母国を出て、外国語を学んで、
仕事してたりするわけですから、
その勇気・根性・覚悟みたいなものは尊敬に値します。
そして人の本当の能力は言語が話せるか話せないかじゃ
絶対わからないんだからねー!と、思う次第です。


余談ですが、彼女が帰ってきたとき印象に残っているのは、
ニワトリがさばけるようになったという話(笑)
「日本のニワトリはすごくふっくらしていて、
 めっちゃ美味しそうなの!!」
と目をキラキラさせながら言われて、
なんだかぞわっとしちゃった自分がいました。
とり肉は食べてるけど………
ニワトリ想像しないんだよなぁ~って…(笑)

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