RRR インドの映画
10月のある日
最近お仕事の関係でいろいろな連絡を取り始めたインド人のcharanさんから
1通のyoutube動画が届いた。
(普段仕事に関すること以外のメールが届く事はほとんどありませんでした)
開いてみるとMayoと言う日本人の女の子のYouTubeサイトでなんとフォロワーが
195万人もいる…
彼女の動画のフォロワーのほとんどがヒンズー語を話すインドの人々だと言う…
https://m.youtube.com/watch?v=J6crh3XW-7I&pp=2AEAkAIB
今みたら
12日前にアップロードされた
動画で12万いいねがついている。
えげつない数!
それは
ある映画が明日から日本でも、公開されるらしく、その取材動画だった。
コメント欄をみると
沢山のインド方面の人々からの
熱いコメントが埋め尽くされていた。相当有名な映画のようだった。
インド映画はバーフバリと言う映画だけは見たことがある。
野外で観るイベントで吊り橋を渡った場所でみたあの映画も凄かった。
なんというか一言で言うと迫力とか、熱力とか重みとか。
この映画はバーフバリの監督もしていたラージャマウリ監督が手がけた映画だ。
MayoさんのYouTube動画には監督とその出演者の2人が出てきた。
2人は同じくヒゲを蓄えていてよく見ないと正直違いがわからない。
赤絨毯を歩く煌びやかな
ハリウッドの監督や、映画俳優(ブラッドピットとか)を見慣れている私にとっては
インドの御三方は
インドからふらりと
旅行にきたかのような
おだかやな表情をしていて
どうにも地味な光景に移った。
それでもコメント欄からこの人たちがどれだけスーパーヒーローなのかが一目瞭然だ。
その後いろいろなYouTubeを見てその映画、"RRR"の前情報をみてみた。
色々な方がダンスのカバーをしているのでそれを見ていたのはほんとによかった。
(あ、あのシーンだ!となりました、それも意外な形で)
特にヒロムニエルさんのYouTubeのインドダンス動画は素晴らしいです。それも今回初めて知りました。
きれいな女性の方とペアダンスを踊っているのですがその女性の方の美しさとダンスがさすがすぎて、よくよく見たらユーチューバーの佐々木あさひさんと言う、私も時々見たことがあるYouTubeの有名な人でした。
なんと佐々木あさひさんは、ひろムニエルさんの実のお姉さんなんです…
ヒロムニエルさん、あのダンスをあれだけ笑いに昇華させながら完成させるって本当に凄いと思う。
そしてなんと着ている映画そっくりな衣装は、全てすべてお二人のお母さんが手がけているそう。
[予習でみてね↓]
(映画見終えた後も中毒的にみたくなります。声出して笑いました、納豆笑)
https://m.youtube.com/watch?v=ZwVUTwL5qW8&t=199s
https://youtu.be/so6_gOWAcPo
まずRRRのことを調べていただけで様々な驚きと発見がありました。
早速
上映館を調べたらなんと家から5分のところでちょうど上映される!
(私の住んでいる県内にRRR上映館が3つしかないのでこれは本当にラッキー)
公開されて2日目に見に行くことができた。
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RRRについて様々な人が論評をし、
調べれば、あらすじもあり
YouTubeでもハイライトシーンが切り取られていくらでも見ることができます
(私は普段そんな感じで分かった気になってみない映画もたくさんあるんです)
でもこの映画に関してはほんとに映像を見てほしい。
観るのは
3時間かかりますが本当にあっという間と皆さんも書いている通りですし
映画を見て初めて伝わる部分がとても多いです。
私は2回目、小学校6年生の娘と見に行き彼女が見終わって最初に言った事は
はぁ…頭がなんか痛い
こんな映画生まれて初めて見た
疲れた。
でした。
ジェットコースターに3時間乗っていたとしたらそんな気分になると思います。
まさにそんな映画です。
私も、見終わった後は
爽快感とともに脱力し
呆然としてしまいました。
そして良くある、人の死を悲しむような場面はほとんど与えられないのに
なんだか涙がぽろぽろ
ずっと頬を伝っているような、
そんな不思議な映画でした。
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ここから下は見た感想です↓
(ネタバレなし)
①まず座って最初の10分15分で衝撃的なシーンが立て続けに起こり
私は見にきたことを後悔しました…
ちょっと待って…
最初からこれ??
この衝撃がこのあと3時間も続くの?
(精神的に)無理かも知れん。。
これはそう
ジェットコースターに乗ってちょうど上まで登っていく
あの感覚にとても似ていた。
景色はどんどん遠くに見えて
1番頂上まで来たら後は凄いスピードで降りていくだけだ。
これは本当にその通りで
途中
インターバル
と言う表示が映画の中で出るのだが
え。。
これでインターバルなんですかい?
と、ツッコミを入れたくなった。
②そして
この映画の見所が"友情'と言われていました。
そして、私はその友情について
ふーん、たかだか友情か…
と思っていました。
これも映画を拝見してショッキングな結果に。
私が知っている人との繋がりや
友情ってなんなんだったろう。
主人公の2人の
命をかけた、やりとりを思い出すと今でも涙が出てきてしまう。
最初にみたMayoさんインタビュー動画の穏やかな(オーラのない)2人とは全く思えない。
映画の中の2人はまさにヒーローそのもの。
③また
この映画はインドの革命の映画なのですが
最初にMayoさんのインタビューで、ラジャマウリ監督に"ガンジーが出てこないのはなぜなのか?"と取材していたのを見ていたのは良かったなと思いました。
'もし都合の悪い質問であればこの質問と動画を削除します'と言う前置きをした質問でした。
個人的に衝撃的だったのは
白人(欧米人)に対して
ここまで悪者として書いている映画が
ここまであっただろうか、ということ
本来ならすべての人が
上でも下でもないのに
私たち日本人の感覚として
白い肌や金髪に憧れがある人自体が圧倒的に多いのでは。
そのこと自体本当はおかしなことなのかもしれない。
そんな気持ちになることができた
私の場合だが、
インドの人とイギリスの人の関係が
どこか日本人とアメリカ人の関係に重なって見える瞬間があった
(もう一度言うけど私の場合です)
④また話しは変わり
この映画を見る前からの
私の今の人生のテーマとして
"怒りの扱い方"と言う
ことがあるのです。
怒りをなかったことにするのって。じつは本当は
気持ちの悪いことなんですが
私たちの日常で、よくやっていると思います、
とくに日本人は。
怒りを表さずに無視したり
その人としれっと縁を切ったり
何も言わず会わなくしたり
別にそれがダメとか悪いと言うことではなくて
怒りの建設的な、使い方を知らないといけないと言うことなんですが。
この映画をみて
あ、
怒りがなかったら革命が起きないんだな、と思いました。
怒りがないと限りなく死に向かうし
怒りを通って初めて悟りに向かう
死は"諦め"を指します
諦めから、怒りを通らず
悟りに向かうことは多分
ないんです。
諦めて"怒り"を通らなかったら
もうそこでおしまい。
-
タロットカードにも"怒り"のカードがあって
私はそのカードを説明するときにいつも怒りはエネルギーだから
悪いものじゃない、と話すのですが
私自身が怒りの感情を
押さえながら何十年も生きてきたせいで
そうやって静かに命を守ってきたものの
"あきらめ"と言う器からなかなか、抜け切れないでいました。
⑤と言うわけで最後ちょっとタロットの話まで及んでしまいましたが
この映画はほんとに(とくに)日本人が見てほしいと思いました。
どんな人も
あきらめと言う器から抜けて
もともと持っているエネルギーが呼び覚まされると思います。
頑張ることが格好悪いとか
どうせ無理だとか
そういうことを脇に置きながら
私達は生きてきている
なぜならそういう情報に溢れているし
そういうことを人が言うし
"それが当たり前"と思った方が
傷つかないで済むから。
今私は泣きながらこれを書いてしまっているけど…
ほんとに軽い気持ちで楽しみながらアッっというまに見れる映画だから
ぜひ楽しんで見て欲しい!!
(たかだか映画ごときでこんなふうに熱くなっている私ってバカみたいだなって。
馬鹿にする人もいるかもしれないなってそんなふうに思ったりするけど
勇気を持って投稿してみる。)
【おまけ】
さいごに
読めなかった
旗の言葉の意味をチャランさんに
きいてみたので↓
よろしければサポートをお願いします。いただいた費用はフルーツなどの材料の調達につかわせていただきます!🍒