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「親なんだから」の呪いが解かれていく。

ネットで見かけたので、真偽のほどはわからないのだけど、三船美佳さんが14歳で出会った相手と16歳で結婚し、いざ自分の子供がその年齢にさしかかった時に初めて、相手のしたことに違和感と嫌悪感を覚えたという記事を読んだことがある。
これは夫婦関係の話だが、親子関係について、今自分も同じ感覚を覚えている。

今になって、母がしていたことはやっぱり異常だったんだなと、改めて思う。
中高生の時に、友達とやり取りしていた手紙を読まれていたこと。すなわち、バッグの中を勝手に覗かれていたということ。大人になってからも化粧ポーチの中身を見られていたこと。
私は、中学生の娘のスマホを見ない。バッグの荷物を勝手にあさることもしない。
様子がおかしいとかずっと暗い表情をしているとかなら、親として見るのも間違いではないと思うが、そういうことが特別起きない限りは見ないつもりだ。

ずっと、「親なんだから当然よ」で、ねじ伏せられていた。自分の子供が生まれても、小さな頃はまだ自信がなかった。でも、娘が十代になり、母がしてきたことはやっぱり異常なことだったのだと、今ならはっきり言える。

「あなたも子供ができたらわかるわよ」の呪いが、解けていく。
親なんだから「心配する」のは当然だ。でも、勝手に私物をあさるのは、親でも当然なんかじゃない。
それでも母は「まだ中学生じゃない。もっと成長したらわかるわよ」なんて言うかも知れない。でも、もう私は騙されない。
親として当然なんだと振りかざされた、間違った権利に、自分がどれだけ苦しめられてきたか。尊厳を踏みにじられてきたか。
大袈裟だと笑われようとも、今なら、あなたのしてきたことは全て大間違いですと言える。もう呪いは解けた。

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