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5巻以内で面白い漫画たち

twitterでとあるつぶやきを目にし、私も好きなの紹介したいなと思ったのでとりあえず持っているものでおすすめを記載しておきます。

リストランテ・パラディーゾ/オノ・ナツメ

恐らくオノ・ナツメを世に知らしめたのがこの作品ではないでしょうかね。

1巻完結ですが別タイトルでアナザーストーリーが描かれていますので心ときめいたらそちらもどうぞ。

イタリアのリストランテで働く人々を描いた漫画です。従業員の雇用条件は「老眼鏡を付ける紳士であること」

オーナー夫人が老眼鏡紳士めっちゃすきというだけでそういう条件になったのです夫人は強い。ですが夫人は昔別れた夫との娘(5才くらい?)を母に預けており、誕生日プレゼントを贈るとか手紙を送るとかそういったやりとりしかしていませんでした(弁護士なので多忙)

そもそも母親に娘を預ける際に「どうしても結婚したい人がいるけど、その人バツイチ嫌だって!だから子供がいちゃ駄目なのー!」というぶっ飛んだ理由で家を出て行くのです。

そうして成人した娘(!)は我慢の限界に達してリストランテに乗り込んできたという流れで話が始まります。

日本だったら絶対に炎上しそうな筋書きですがイタリアだとありなのか??

娘であるニコレッタがめっちゃ良い子だし、オーナー夫人であるオルガも憎めない人。この漫画を見るとめっちゃワイン飲みたくなる。リストランテの紳士たちがオシャオシャですよ。老紳士いい。

この漫画を見ると「忙しく働く中の日々の糧」ってすごく大事だよねと思う。

その女、ジルバ/有間しのぶ

2019年6月に第23回手塚治虫文化賞のマンガ大賞を受賞。全5巻。

現代の日本と戦時の日本、ブラジル移民の話が錯綜。なかなかシビアな話かと思われますが、語り部たちは戦時を知る現役ホステス。肉体労働で給料も安い職場で働く主人公の新(40歳)はホステス募集の張り紙を見て応募しますが「40前に用はない」とまで言われます。

40歳になっていたので無事採用されて働くのですが、とりあえずみんなキャラが濃い。ばーさまであるホステスの皆さんの作るご飯が美味しそう。

あと個人的に思ったのが「重量物の持ち方/運び方を理解している」というのが良かったです。女だって20kg30kgの物を仕事で運ぶことは普通よ。やらなきゃならんもんは女だってやるよ。

あなたが30代以降でしたら読むことをおすすめします。これは受賞も納得。

金の国 水の国/岩本ナオ

これほんと元気ないときに読んだらマジで元気になるから好き。キャラのみんながみんな良くて、ハッピーで、幸せ!って感じの漫画。

戦争をしていた2つの国に神様が言いました。

「A国は国で一番美しい娘をB国に嫁にやり、B国は国で一番賢い若者をA国に婿にやりなさい」

そんなわけで選ばれた2人と周りの物語が始まります。途中アンジャッシュのコント的な流れもありやきもきしますが、そこもまた良いエッセンス。

ナランバヤルさんが本当にいい男であるしお父さんもいい。

サーラも本当にいい娘で、ナランバヤルさんのためなら喧嘩もする。

結婚相手を選ぶ条件を第一王女に聞かれたナランバヤルさんは

「お茶の時間に最後に残ったビスケットを、黙って一人で食べちゃう人は選んじゃダメ」

と行ってサーラにビスケットを渡すのですよ。男女ともにこういう所は大事にしたいところですね。

シャーリー/森薫

住み込みメイドを募集したら年齢制限をしてなかったため13歳の女の子が応募してきて困ったけどめっちゃ仕事できるからそのまま雇った貴婦人の話。

森薫さんは描き込みが有名ですね。乙嫁語りでもすごいですが。魔女の宅急便を見てしまったことによりなぜか「13歳少女メイド」のスイッチが入ってしまったことにより始まりました。

当時の20代後半は完全に嫁ぎ遅れなんでしょうけれど、楽しくやっていそうで良いです。でも昔の男に言い寄られて、断った後もこれで良かったのだろうかと暖炉の前で考える様はすごく身にしみますね。良い表情。

愛すべき娘たち/よしながふみ

女の一生がつまっている。10歳から80歳まで読んで良い漫画。読む年齢でまた感じる意味合いが違います。

「親だって人間だもの 機嫌の悪いときだってあるわよ! あんたの周囲が全てあんたに対してフェアでいてくれると思ったら大間違いです!!」

20代でこの漫画は見たんですが、上記の台詞の意味がわかってすごく良かったです。母にというか父にでしたが。

怒られることに何かすごい意味があるのかなと思ったけど父の機嫌悪いだけだったわ。

他者から見た矛盾と本人から見た正当さ。考えることがいろいろあります。人の数だけ考えはあるのですね。

愛がなくても喰ってゆけます/よしながふみ

ファンだとここに載っているお店を巡りたくなるものですよね。私も数件行きました。大学生の分際で寿司屋で酒を飲みましたよ。寿司屋初カウンターはあのお店です。

よしながふみさんが行きつけにしている店で美味しくご飯を食べる漫画です。この食レポ漫画の才能がのちの「きのう何食べた?」に繫がるのかと思うと感慨深い。

友と北島亭に行く予定だったのですが、コロナの影響で延期。早く何も気にせずご飯を食べたいものです。

純潔のマリア/石川雅之

石川雅之といえばもやしもんですが、魔女もね、いけるんですよ。

人間が苦しんでいるから助ける魔女VS見守ることが世界の理を守ることだから勝手なことすんなという神陣営の殴り合い。

魔女が戦争を止めたら無秩序で、戦争で理不尽に人が苛まれることはこの世の秩序である。全て神が示し導くなら、神は世界など創らずに物語を一篇つづればよいだけ。

ここらへんはドラえもん のび太の創世日記を思い出しました。神はね、介入しちゃいけないんですよね。人間を守ろうとするマリアも織り込まれているんじゃないのと思いますが。

この人は体のラインの書き方と体重移動の状態が完璧なんだよなー。線が素晴らしい。

レベルE/冨樫義博

あ、こういうのが書きたかったのねと。

5巻以内でという話ですぐ上がるのがこれでしょうかね。私もです。

わりかし意味がわからないけど意味がわからない作者が意味のわからないキャラクターを使った話なのでなんとなくこれで良い感じになってしまう。

幽遊白書とレベルEを足して割ったらHUNTER×HUNTERになる。

「あいつの場合に限って常に最悪のケースを想定しろ、奴は必ずその少し斜め上を行く!」名言中の名言。頭良すぎてやばすぎくんの宇宙人であるバカ王子が唯一先手をとられたのが婚約者なのがすごく良いですよね。

旅行の話も良い。

まとめ

男女ともにおすすめなのは 金の国 水の国/岩本ナオ ですね。1巻完結でわかりやすく楽しく読めます。あと完結済みで選定しました。あまり癖のない漫画を選んだつもりですがいかがでしょうか。最近はウェブ漫画系も多いのでいろいろ見れて楽しいですね。

先月ぐらいにらーめん発見伝、らーめん才遊記、らーめん再遊記にはまってしまってラーメン食べたい衝動がすごかったです。水らーめん食べたい。

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