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第4話»美*VIE LENTE 

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奈美が配属されているサロン名は
VIE LENTE ヴィラント。
フランス語でスローライフと言う意味だそうだ。
なんか言い方にチョット引っ掛かる部分も有るのだが
ゆっくりとくつろいで欲しいと叔父が付けた名前だ。
エレベーターが開くとフロアに広がる店舗がある。
この上のフロアも同じVIE LENTE。

直接店舗2階に行くのにはビルのエレベーター使用が便利。
しかし店舗1階から移動するのにフロントを抜けなくても
移動出来る店独自の別のエレを設置していた。
これも叔父の考えである。
他にも色々と小技が効いていて
こだわりが感じられるサロンなのだ。
奈美達は鍵を使い、スタッフ通用口を開け
薄暗いフロアに照明を着けると
そこはもう美、一色となりにけり。

店内はフロントを中心に各利用施設へ4方に広がる造りになっていた。
通路は明るい白が基調。
至るところに鏡が設置されていて
照明は綺羅びやかに来店者を美しく浮かび上がらせる。
奈美達はスタッフロッカーで着替済ませると
一旦事務室へ。
鍵当番と言っても、店を開けてしまえば
特に何かをするわけでもないので
いつもは暇な時間を持て余すところだが
今日はイマドキが居るので
各機器の起動を教えることにした。
豆にメモを取りながら真剣に聞いている。
何か目標を持った目だ。
そこも奈美に似ていると感じた。
抜かれない様にしなきゃ。

奈美達の着用しているユニホームは
担当職によって違っていたりしていて
バラエティー豊かだ。
可愛かったり、しとやかだったりと
身に着けることで気分を一新させられる。
これも叔父の方針らしい。
お客様にも好評のようだ。
職場を明るく楽しめる空間にしたい。
そんな考えが伺える。

VIE LENTEの1日が始まった。
今日はイマドキがフロントに立つというので
奈美がサポートとして横に居る事になった。
VIE LENTEでは予約制をうたってはいるけど
飛び込みで来られる方の対応も
出来る様になっている。
ふらっと来店されるお客の機会も
大事にしたいよね。と叔父の口癖。
現場はその分大変ではあるが、
その考えは解る。
臨機応変はシステム化済みだ。

叔父の会社はグループ企業なので
その傘下には異業種もあり
バラエティーに富んでいる。
その人材確保もユニークだ。
希望職種とは別のスキルなど、面白い特技を持ち合わせている人材を
評価し社に招いていた。
営業がやりたいけど皿洗いは名人級とか。
広場等に白線を書かせたら天下一とか
設計希望なのだが、何故か声におっそろし程ツヤがあるなど。
それをRPAを使い適時適用に
応用し、AIに管理さている。
社内に人材が欠け必要に迫られた時
安定した職務を続行出来る様に開発された
これが社内人材派遣システムだった。




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