おまじない。
ご無沙汰しておりました、ki_mo_chiです!
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
世の中はまだまだ落ち着かない状況ですが、
みなさんの日々がなるべく穏やかに過ごせるよう
心から祈っています。
さて、早速ですが、今回も心に響くことばをご紹介します。
今回は西加奈子さんの「おまじない」という本からです。
あらすじは・・・
「人はいなくなっても、言葉は残る。
誰かの言葉に縛られる絶望は、誰かの言葉に守られている希望に替えていけばいい。
本書の物語は、そう力強く告げている。」
――文月悠光(詩人)
「「燃やす」を読んで、自分の中にいた小さい頃の自分を思い出して泣きました。」 (読者)
「誰にも知られない苦しみによりそってくれる、おまもりみたいな本」 (読者)
大人になって、大丈夫なふりをしていても、
ちゃんと人生のページをめくったら、傷ついてきたことはたくさんある――。
それでも、誰かの何気ないひとことで、世界は救われる。
悩んだり傷ついたり、生きづらさを抱えながらも生きていく
すべての人の背中をそっと押す「魔法のひとこと」を描いたキラメキの8編。
「あなたを救ってくれる言葉が、この世界にありますように」――西加奈子
それでは、みなさんの心にも響くことばがありますように。
言葉は燃やすことはできません。
係だと思ったら、なんだってできるんです。得をしようと思って係につくのはいけません。あくまでおもいやりの範囲でやるんです。その人が間違っていると思ったら、そしてそれを言うことがその人のためになるのだったら言わなければいけないし、相手を傷つける覚悟をもって対峙しなければいけない。でも、その人が間違っていないとき、ただ性格が合わないだけだとか、その人の役割的にそうせざるを得ないんだなぁとわかるときは、その人の望む自分でいる努力をするんです。
正直なことと優しいことは別なんだ。
「あなたがいてくれて良かった。」自分がここにいてもいいんだと思えた。蔑まれても、嫌われても、笑ってくれる人がひとりでもいれば、私は救われた。
小さな頃から、私はいつもそうだった。それと同等の悪いことを考えて不安になる。弱い人間でも生きていけるのが社会なんじゃないんですか?
ずっと強くいけないと思ったんです。でも、そうやって強がれば強がるほど苦しくて、弱くなって自分が情けなかった。こんな弱い人間だったんだったら絶望しました。自分が弱い人間なんだってはっきり自覚したら、強がってた時よりなんていうか、生きやすくなったんです。自分の弱さを認めたら、逆に強くなれたんです。
誰かが誰かを祝福するとき、そこにどんな含意があろうとも、「おめでとう」という五文字の発するその美しさは、独立してそこにある。何にも汚されない、その言葉の持つ美しさは絶対に消えないし汚されない。はずだ。
あんたは何にも染まったらあかんで。普通が一番や、普通でおり。目立ったらあかん。目立たんようにしとったらあかんもんはつかへんからな
いかがだったでしょうか?
自信がもてなくて、不安や心配になったりしてしまう私。
年を重ねるごとにどんどん臆病になってしまう私。
でも、強い気持ちもどこかにはある。
生きているということは変化していくこと。
ただ、変わらないものもあると思うのです。
その一つは言葉なのではないかと。
言葉は相手を一生直せない傷をつけてしまうこともあります。
と同時に、生きる希望がでるくらい不思議なものでもあります。
正直に、素直にいられないときもあるけれども、
言葉におまじないをかけて、なるべくあたたかい言葉をつかえる臆病な人間でいたいです。
そんなことをふと思わせてくれた1冊です。
それでは、また更新します。
最後まで見てくださりありがとうございました!
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