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「なんで学ぶ必要があるの?」が4割の今がチャンスなんじゃないか。

社会人の4割が、
「なんで学ぶ必要があるのか?」と、
リスキリングの必要性を感じていないという調査結果がありました。

学生を除く18歳〜64歳の男女3万9998人を対象にしたインターネット調査を実施したところ、日本では「リスキリング」が浸透していない現実が浮き彫りになった。
(中略)
「学生時代を除き、直近1年で学習したことはあるか(目的や学習手段は問わない)」と「今度1年以内に何かを学習したいと思うか」を質問した。

その結果、学習経験も学習意欲もある『学んでいます層』は34.5%だった。また学習意欲はあるものの、学習経験はない『学ぶつもり層』は13.5%だった。
学習意欲がないものの学習経験がある『学ぶのに疲れた層』は12.1%で、学習意欲・学習経験ともにない『なんで学ぶの層』が39.9%と4分類の中では最多となった。

BUSINESS INSIDER 4割が「1年以内の学習ゼロ、学習意欲もなし」。お金も時間もやる気もない…リスキリング浸透せず

社会人がなんで学ぶ必要があるの?
あんな勉強してきたんだからもういいじゃん。
社内で日々学んでるしさ。
学んでる人ってヒマなの?意識高いの?

て感じでしょうか。

会社員歴を重ねるほどに、
学ばなくて済むような気がしてくる。
なぜなら、
同じ環境で同じような1年を繰り返すことで、
その環境でのベストな根回し、立ち回りを習得して、
会社からは評価してもらえるようになるからね。

うん。
一生その会社に居る覚悟なら、それで問題なし。
会社員だからこそ安定した資産形成もできるし、
福利厚生の整った企業なら手厚いサポートも受けられるしね。

とはいえ楽しい仕事ばかりじゃないし、
上司や仲間は選べないし、
今の権限をずっと得られる保証もないし、
自分でコントロールできないストレスは常にあるし、
55歳位には気持ちも変わるかな?フルパワー出せなくなるかな?って、
未来にふと不安を覚えるのが会社員生活というもの。


変身資産を増やしておく

2016年に刊行された
「LIFE SHIFT〜100年時代の人生戦略〜」では、
「選択肢を持っておくこと」があなたの価値を高め、
100年ライフを生き抜く力になっていく、
そしてお金だけが資産なのではなく、
無形資産として、生産性資産、活力資産、変身資産の3つがある

と説いていました。

変身資産とは、
変化に応じて自分を変えていく力のこと、ですが、
会社員生活は家との往復だけになりがちで、
積極的に外に出ていかない限り、
その力の必要性に気づきづらいです。

これが今回の調査の4割の人にあたる、ということ。

裏を返せば、
学ぶことでこの4割とは差がつけられるということだ。

学ぶ必要性を感じていない人を横目に、
がしがし動いちゃおー!
…って、頭ではわかっているけど、
なかなか行動に移せないんだよなぁこれが。

よく遊んでいる人は、結果的によく学んでいる

多趣味な人って
次々と新しい遊びを発掘してきては、
グーっとのめり込んで知識を蓄えて目一杯楽しんでいる。

この「ぐーっとのめり込む」のが
まさしく理想的な学び行動
であって、
他人に言われて学ばされるのではなく、
自ら学びたくて学んでいる。

周りを見ていても、
「よく遊んでいる」人ほど「よく学んでいる」ような気がします。
学ぼう!とお勉強することばかり考えず、
遊ぼう!と思って新しいことに手を出してみるのが近道ですね。

そして遊びも学びも、原動力・着火剤は好奇心
新たな挑戦へと背中を押してくれるのは、
自己効力感(自分ならできると思えること)です。

好奇心と自己効力感は繋がっている

よく遊ぶ人、好奇心が旺盛な人に話を聞くと
大概、子どもの頃からそうだった、と話してくれます。
もちろん大人になってから何かのタイミングでアクティブスイッチが入る人もいるけれど、
いずれにせよ着火剤の熱量は、
子どもの頃、子どもらしく過ごした時間と比例するのではないか、
と私は考えています。

おもちゃだろうが危険物だろうが、
つかんだ物は全て口に運び舐めて確認する赤ちゃん。
箱ティッシュを最後まで引き出し続ける1歳児。
高いところに登って降りるを繰り返し続ける2歳児。
好奇心に身を委ねて、
同じことを何度も何度も繰り返して、
身体がそれを学び取っています。
たまに痛い、苦いなどの小さな失敗を体験して学習し、
成長・発達していきます。

おもしろそう →やってみた → わかった!
じゃあこれは? →やってみた→ もっとわかった!
じゃあじゃあこれは?→やってみた→ もっとわかった、もっと知りたい!   
    〜終わりなく続く〜

というように、
好奇心を持って自ら行動し、
何かを得られた体験の積み重ねが、
より大きな好奇心を呼び、
新たなことをし始める自己効力感に繋がる
そんなイメージです。

途中で辞めざるを得なかったり、
わかりかけた途中で中断されてしまう経験が続くと、
次の好奇心に繋がりづらくなるのではないか?
と思うのです。

大人だってそうだよね。
仕事で、
「どうせまた途中で上から何か言われる」
「自分は最後までやらせてもらえない」
そんなことを繰り返していたら、
やる気を起こすだけ無駄!ってなるし。

好奇心が湧いた行動を、飽きるまでやることができる。
子ども時代にはそんな自由時間をできるだけ作ってあげたいですね。
(でも登園前だけはごめんよ)

小さな興味の種を拾ってみる

もう大人になってしまった私たちに為す術はないのでしょうか。

いえいえ、大丈夫。
子どもの頃と同じように、
小さな事でもやってみる、を繰り返すのです。
興味の種がたとえ小さくても、拾ってとりあえず動いてみる。

何かを始めると、必ず壁に当たる。
どうやったらできるようになるのか?
どうやったら理解できるのか?と
学びたい気持ちがフルパワーになる。
これが「成長の始まり」であり、大きなチャンスなのだと思います。

何かを始めないと、
壁にもあたらないし、
勉強したいという気持ちにもならない。
学びスイッチが入るポイントが何なのか?は
自分で動いて探すしかありません。
歳をとると、今でも重い腰がさらに重くなりますよー

もう一度書きますが、
学ぶことで社会人の4割と差がつけられる
動いた分だけ変身資産が増えるからね!

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