トルクメニスタン観光の思い出 11/25

朝3:10起床。6時発の飛行機でダシャウズに向かうため4:00にはホテルをチェックアウト。ダシャウズ6:50着。空港の到着ロビーへは飛行機外に出て駐機場を歩くことになる(飛行機とロビーを繋ぐものなんてない)。かなり寒い。機内アナウンスによると、この日の気温は0度。現地ガイド曰く、トルクメニスタンで最も寒い地域とのこと。納得の寒さだった。

空港で驚いた点は2点。トイレが汚い点と、タクシーのキャッチがアシガバードより凄まじい点。トイレは空港施設であるが、日本のそこら辺のかなり汚めの公衆トイレのほうが全然マシなレベル。タクシー運転手が両サイドからひっきりなしに声をかけてくる。しかも地方なので英語ですらない。何を言ってるか全く分からないが舐め回すような視線はアシガバード以上のもの。ガイドがなく言葉もままならない状態ではタクシーすら安心して乗れないだろう。

ダシャウズはトルクメニスタン最大の農村地帯で、小麦とコットンが栽培されている。現に道中でコットン畑をよく見かけた。

本日のメイン観光地は、アナウ遺跡とダルヴァザ。アナウ遺跡はシルクロードにおける主拠点のうちの1つだったらしく、遺跡のそれぞれのサイズ感からどれほど大きな都市だったのかと容易に想像することができる。歴史に詳しくないがシルクロード時代はここはかなり発展していたに違いない。建物の精巧さにも 感嘆せざるを得ない。ただ残念なのは2度もこの遺跡群は破壊されてしまったということで、一部しか残っていない。一回はチンギス・ハンによって。もう一回は領土争いによって。ただこまで歴史的な遺跡が残っているというのは大変なことで、これからも残り続けてほしいと思った。

そしてメインのダルヴァザへ。ダシャウズ市内からダルヴァザまでは砂漠を走ること5時間となる。この5時間がかなり酷。事前にawfulだよと知らされていたがまさにawful。途中までは道路も比較的舗装されておりうたた寝ができたが、そう甘くはなかった。寝るのもままならないほどの振動とともに車が進んでいき、道中の半分以上はawfulな道を進むことになる。そして後半最後は完全なるオフロード、砂漠の道なき道を走る。そんな大変な思いをしてみたダルヴァザは最高の一言に尽きる。これこそが見たかった景色、思いを馳せていた景色であり、想像を超える美しさだった。自然にできたものではなく人災である点は素直に喜べないが、前日から続く疲労感全てが吹き飛ぶような、本当に良かったとすべてがチャラになるような気持ちだった。中々行くのはむずかしいが、是非オススメしたい場所である。

クレーターの近くは炎による上昇気流が発生しており、目を開けるのが辛いほど強く風が吹き荒れる。圧巻の景色だった。しかし、2023年、政府はダルヴァザを閉鎖することを決定したようで今後この景色はなくなってしまうこととなる。死ぬまでにこの景色を見れてよかった。

明日で恐らく人生で最初で最後となるトルクメニスタン観光のフィナーレを迎えることになるが存分に楽しみたいと思う。

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