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娘が出産した。これからの私。【HTLV-1キャリアでもある私】回想・・33

夫に感染はないとわかり、本当に安心した。 その数週間後、娘は出産した。34時間に及ぶ陣痛の中、何度も気を失いながらの出産であった。今の流行ウイルスのことがあり、産院に会いに行けなかった。クタクタになった娘は、産後2日目で不安になり「ママ~」と、私に泣いて電話してきた。

それから、しばらくして、孫の子守りを頼まれるようになり、時々会いに行く。すっかり母親の顔になった娘に、安心して娘夫婦に抱かれる孫の姿に、心があたたかくなる。

まぶしいくらい光に包まれている。

孫を抱くと幸せになる。肌もプニョプニョで可愛いし、しぐさが可愛いし、懐かしい匂いがする。 時々一緒に、子育てを楽しませてもらおう。

振り返った子育て期は、楽しかったが、大変でもあった。恵まれていたことは、身内でなくとも、たくさんの方に支えられていた。緊急の時は、ご近所さんに保育園に迎えにいってもらったし、預かってくれる方もいた。お料理の得意なおばさん、畑仕事の得意なおじさん、画家のおじさんがご近所にいて、いつも、うちの子供たちを気にかけてくれていた。楽しい影響を与えてくれた。 仕事柄、子連れでの移動もよくあった。行く先でも、多くの方が快く受け入れて下さり、うちの子どもたちは、本当にたくさんの方に可愛がってもらい、大きく育った。
学校には苦労したが、そんな中でうちの子の才能を伸ばして下さった、素敵な先生たちもいた。(うちの子どもたちを、面白がってくれた。学校という窮屈な環境のなかでも、心が通じる楽しい先生はいるものだ。)

一緒に育ててもらったのである。

今度は、私が、困っている子育て中の方に、寄り添える一人になること。 

HTLV-1キャリアの若いお母さんたちが苦しんでいるとしたら、私は何が出来るのだろう・・。模索は、まだまだ続く・・。


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