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「赤十字社へ相談」と「専門医探し」【HTLV-1キャリアでもある私】回想・・9

HTLV-1ウイルス検査をしてくれる病院がなかなか見つからない。
ネット検索が上手なら、病院探しもすんなりいくのだろうか?私はどうにも探せない。近くの総合病院に「血液内科」はあるが、以前受診したことがあり、常に担当医師がよく変わる病院なので、どうしても気が進まない。

良い医者にかかりたい。もう疲れて気持ちも弱くなってきた。胃も痛くなってきた。

考えついて、赤十字社へ電話し、HTLV-1専門医のいる病院を聞いてみた。通える範囲の大学病院を二か所を教えてもらった。ドキドキしながらその各病院に問い合わせてみた。


一か所には何と断られた。 今流行のウイルス感染者の対応で受け付けられないという。「状況が収まってからにして下さい。」と、看護師さんが電話口で伝えてくる。(収まるっていつなのだろう。。) 落ち込んだ。 そこは諦めた。

当時、青白く痩せてきた息子の事が気になった。発病しているんじゃないだろうか。息子が高校生の時、貧血のお薬を処方されていたことを思い出す。娘には、私がキャリアである可能性を正直に話していた。私がキャリアである場合、娘もキャリアの可能性もある。彼女と婚約者の将来に大きく関わることになるだろう。そこで結婚を迷ったりしたら、当人同士が決める事ではあるけれど、結婚は、直ぐには難しいのでないか。もっとよく考えてからにしてはどうか。娘には幸せになって欲しい。婚約者とよく相談するようにと話していた。子どもたちの事を考えると辛くなった。とにかく私だけでも、いち早く検査を受けることを焦っていた。

落ち込んでなんていられない。再びスマホを手にする。

祈るような気持で、もう一か所の大学病院(A病院とする)に電話する。HTLV-1専門の相談窓口担当者がいて対応してくれた。それから電話とメールのやり取りを数回、お忙しいなかご親切に付き合ってくれた。ようやく通じる方につながり気持ちが楽になった。専門研究機関病院として取り組んでいる内容も手短に教えてもらった。

同じころ近隣の街に血液内科医のクリニックが見つかった。その頃の私は体調がすぐれなく外出が辛くなっていた。まずはそのクリニックを受診、検査してもらうことにした。とにかく急ぎでキャリアかどうかの血液検査である。あらかじめお電話した。快く受け入れてくれた。ほっとした。お会いすると医師は深刻でもなく軽くもないご対応だった。HTLV-1についての専門性は乏しいと正直に仰って下さった。とにかく検査をしてくれた。もしもキャリアだったら、専門医のいるA病院に行くことは決めていた。何だかようやく動き出した。

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