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いよいよ家族会議 後編【HTLV-1キャリアでもある私】回想・・12

夫は「無理強いは良くないよ~。」と慌てている。娘は「話してくる!」と息子の部屋へ。私は「あなたの体もどうなってるのよ!あなたも検査しなさいよ!」と、夫に怒りをぶつける。私、夫、息子と3人そろって検査に行く事を提案したが、夫、息子共に納得しない。夫はオロオロと娘と息子の様子を見に行ったが、娘に怒られ直ぐに戻ってきた。

しばらくして、娘が戻ってきた。「将来のことどう考えてるの?って聞いたら、『いつか好きな人と結婚したいし、子どもも欲しい』って言うんだよ。だったら、自分の体の事だし、将来の相手のためにも今から病院で診てもらって、結果がどうであれ、これからの事しっかり考えてゆけるんじゃない?って聞くと『わかった。けど、お母さんとは病院に行きたくない。』って。病院には一人で行かせればいいよ。ホントに、うちの男どもは頼りない!」と怒っている。 息子は、厳しいお姉ちゃんを信頼している。娘はパパが大好きで、やはり夫も娘にかなわない。夫は病院での検査を拒むが、何やら考え込んでいた。そこは絶妙で、娘は夫にはしつこく突っ込まない。私は良くないと思いながらも夫に厳しくなってしまう。 夫への、優しい娘の気持ちが有難かった。


まずは、私がA病院へ行き、信頼できそうな先生だったら息子と繋げるということになった。ご専門性はもちろん、余計な事を言わないで、時間許す限り話を聞いて下さる先生をと 望んでいる。


久しぶりに、家族が一つ屋根の下に集まったが、その晩は皆クタクタになって眠りについていた。

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