見出し画像

トラウマの否定。貢献が大事。例え他人から評価されずとも。アドラー

Audible版 嫌われる勇気

無料でしたので視聴。

青年とアドラー心理学を習得している哲学者の話。
ソクラテスとプラトンの対話にちなみ、人間関係に思い悩み、一方で「自分は何者かであり本来は成功すべき」と考える青年と哲学者がアドラー心理学について対話しながら、その内容を展開していくスタイル。

【概要】

要約して以下7点を挙げる

①悩みはすべて「対人関係」に起因する
きっと他人がいない前提の宇宙にただ一人であれば、孤独さえ感じることはない。

②他人は変えられない。自分の見方が変わったとき、世界は変わる

②世界を味方だと思え。
 敵だと思えば、不満ばかりが目に映る。10人中あなたを嫌っているのは1人。2人はあなたを好きであり、残り7人は中立。1人のために思い悩むのか。

③他人からの承認要求を捨てる。

④自己を受容する。

⑤人に社会に貢献することこそ幸せである。
人から感謝を得るために(承認)行うのではなく、「人/社会の役に自分は立っている」と思えることが幸せである。

⑥過去も未来もない。今があるのみ。原因論ではなく目的論で考える
トラウマの否定。過去のせいで自分がある、という因果関係ではなく、自らが「過去のせいにすることを望んでいる(目的)から」今があるのである。過去のせい、人のせいにするのは楽である。今の自分を受容し、今を生きるのだ。

【所感】

まず、嫌われる勇気、というタイトルは全く関係ない気がする。
単純にインパクトを狙っただけか。一節、この言葉は確かに出てくるが、他人の承認要求は必要ない、のくだりで、「嫌われてもいいではないか」という意味で出てくるのみ。
 全体としては、自分のそもそも根底にある考えと一致しているので概ね理解。例えば、「承認要求の否定」や「他人は変えられない」は自分で常々思っている。変えられるのは自分の視点であり、考え方。それによって周囲は変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。
 世界は仲間である、も同意。というか、敵と思うと楽しくない。配偶者はどちらというと「敵」である、とみなすタイプなので、そういう人を見ると人生苦しくないのかなー、なんて、思ってしまうこともある。

一方、「貢献する」「人の役に立ったと思える」=「幸せ」は目からウロコ。例え他人がそう思っていなくても自分の「存在意義」を感じた時、人は幸せを感じるんだと思う。
 だから、貢献、という言葉を軸に生活していこう、そして子供が「貢献したい」と思うことを大事に育児していこう、と「気づき」を与えてくれる著書ではありました。

https://www.amazon.co.jp/%E5%AB%8C%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%82%8B%E5%8B%87%E6%B0%97%E2%80%95%E2%80%95%E8%87%AA%E5%B7%B1%E5%95%93%E7%99%BA%E3%81%AE%E6%BA%90%E6%B5%81%E3%80%8C%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%80%8D%E3%81%AE%E6%95%99%E3%81%88/dp/B07YTGXZ4P/ref=sr_1_3?adgrpid=117399636873&dchild=1&hvadid=492513407898&hvdev=c&hvqmt=b&hvtargid=kwd-363192512564&hydadcr=16035_11399759&jp-ad-ap=0&keywords=%E6%9C%AC%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%BC&qid=1625247811&sr=8-3

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?