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万年筆

お世話になった元上司が異動になり、
有志で集まって壮行会をして、色々とプレゼントをした。

そしたらお返しに、名入りの万年筆が届いた。

それが嬉しくて、貰ったのを切っ掛けに日記を付けるようになった。

万年筆を贈ってもらうというのは、実は人生では2度目。
中学生の頃、大好きな祖母から、誕生日プレゼントで日記帳と万年筆を貰った。
万年筆って、子供心には凄く大人の持ち物な気がして、嬉しかったのを覚えている。

それが、いつか壊れてしまって、買い替えることはしていなかった。
祖母が買ってくれた、この万年筆には、替えはない、というわけ。
そこまで考えていたかは、定かではないけど。笑

そんなこんなで、万年筆を意識せずに生きてきて、ここに来てまた万年筆を手にしている。
これが何だか、じんわりと嬉しかった。
昔もらったときの気持ちを思い出す。

こういうプレゼントができる人って、素敵だなぁと素直に思う。
仕事上では、妥協のない努力家で、不器用で、冷たく感じるところも無くはなかったけれど、
何だ、こんな暖かくて心豊かな部分もあったのか、と改めて感じ入った。

しげしげと眺めてしまう。手に持っても心地良い。
嬉しいね、万年筆。