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【湖南市選挙解説33・完】戦いすんで日が暮れて

4候補とのツーショットをコンプリートして、私の滋賀県議会議員選挙は終わりました。

市民のみなさんには、生田邦夫湖南市長の計算ができない政治能力がよくおわかりいただけたと思いますし、肝心なときには布団を被り味方も見捨てる奥村展三元民主党代議士の姿も見届けていただけたかと思います。

こうした人々による水面下での嫌がらせ行為でがんじがらめに縛り付けられてきたのがこれまでの湖南市の政治の本当の姿であり、私が湖南市長の現職にあったときには、そうした嫌がらせを可能な限り市民のみなさんにはお見せしないように対応をしてきたつもりでした。

しかし、それもひとりで対応するのはもはや限界だということに気付きました。あり得ないことながら公明党と日本共産党のみなさんが連れ立って私が辞めるのをやめてほしいとお願いされましたが、自らの首を落としました。これは、財政破綻寸前だった旧甲西町の救済、さらには地方分権の時代に対応して合併で誕生した湖南市のかじ取りをするために、滋賀県職員、旧甲西町長と2度にわたって自分の首を斬り落としてきたことに次いで3回目の斬首でしたし、新しい自治を生み出すためには不可欠な決断でした。

防波堤であった私がその場を退くことで、それまで水面下で行われてきた不都合な事実が表に出てくることになりました。生田市長は、昨日のすがぬま利紀候補の個人演説会で「週に一度はメディアに叩かれてます」と述べていましたが、湖南市からは嫌になるようなニュースばかりが届けられるようになり、それを自虐ネタにできるほど政治や行政に対して真面目に向き合おうとしない姿勢がようやく一般市民のみなさんに見えるようになったと思います。

その生田市長は、今朝すがぬま候補の選挙カーに乗っていたことから、すがぬま、藤川、塚本の3候補のうちすがぬま候補をチョイスしたことが明らかになりました。生田市長の方からどうしてもすがぬま候補の選挙カーに乗せてほしいと懇願されたため、すがぬま陣営では仕方なく同乗させたところ、生田市長が応援しているなら投票しないという声が寄せられて困惑しているという情報が複数筋から届きました。これではもはや生田票なるものはゼロどころかマイナスでしかありません。

日本維新の会の馬場伸幸代表との街頭演説会を終えた柴田候補がどこを回っているのかの情報は寄せられていません。柴田候補と馬場代表の演説については、参考資料として文末に掲載しておきます。

藤川としき候補の陣営では、昨日、私が下田地区をしっかりと押さえておかなければならないとお伝えした助言の情報に基づき、地元の下田地区で重点的に街宣活動を展開しているようです。また、夕方には岩根地区を桃太郎しているという情報もあります。

塚本陣営は市内を巡回しながら、時折り岩根地区の平和堂甲西店前でスポットを打っているようです。午前中に菩提寺地区を街宣活動していた塚本候補の選挙カーからは赤祖父裕美議員が自分の名前を連呼していたという微笑ましい情報も寄せられました。

あと1時間で拡声器を使った投票依頼行為は終了します。あと5時間で選挙運動そのものが終わりを告げます。各陣営では最後の最後まで死力を振り絞って明日の投票日に備えていただきたいと思います。

今回の選挙を通じて、湖南市においては政治的な権威というものはすべて失墜しました。出馬するのに事前にあいさつにも来ないなどという理不尽なことを言う重鎮もいなくなるように政治情報を主権者のみなさんに透明にするよう提示してきたつもりです。また、大型選挙を担う能力のある政治勢力も皆無であることが明らかになりました。

今回の選挙に積極的に携わらず、布団を被っていた市議会議員は、政治的に発言権が失われても仕方がないと思います。定数2に対して4人が出馬する競争率200%の激戦である選挙を盛り上げる努力もせず、政治から市民を遠ざけた罪は重いのではないでしょうか。

新しい政治を担う本当に湖南市を憂い、湖南市民を愛する新しい政治家が生まれてくることを心から期待します。それこそが2年半前に私が苦渋の選択として湖南市長の職を退き、主権者である市民のみなさんに政治をお返しした本当の狙いだったからです。

ここまでお付き合いいただいたみなさま、ありがとうございました。滋賀県議会議員選挙湖南市選挙区に関する投稿はこれで終わりです。これまで楽しく読ませていただいたという感想メールや、面白かったと直接自宅で採れた新玉ねぎをお届けいただいた市民もおられました。楽しんでいただけたのであれば幸いです。

市民のみなさんがもっと政治に関心を持っていただき、自らいろいろと情報を集め、考え、行動することで、自分たちがより住みやすく、生活しやすいまちにしていただければ、ここまで睡眠時間を削り、体力を失いながらも連日投稿を重ねてきた甲斐があったことになります。

一市民の立場ですが、みんなで楽しい湖南市にしていきましょう。

【資料1 柴田栄一候補演説】

柴田栄一候補による街頭演説

みなさま、ただいま日本維新の会党首であります馬場代表にお越しいただきました。今から演説会を開催させていただきます。日本維新の会です。私、日本維新の会、柴田栄一でございます。

今回、市議会議員を辞め、退路を断っての立候補となっております。私、この16年間の無投票、これを疑問に思うものです。この原因となっているのが、湖南市の古いしがらみ、古い体質でございます。全部ではないんですが古い体質、古いしがらみが残っているんです。これがどうしようもなくなっているんです。それに私疑問を持ち、今回立候補させていただいております。

みなさま、この湖南市、どうでしょうか?住みやすい湖南市になっていますでしょうか?私、この湖南市を新しい湖南市に変えたい、その思いでございます。そして、私一人ではできません。どうか、みなさま、この湖南市のみなさまのお力を借りて、何とかこの湖南市の元気を取り戻したい。そのように考えております。

以前の湖南市は元気だったんです。私がまだ議員にならない前の湖南市はほーんとに元気で、私もこの湖南市を誇りに思っていました。その湖南市を取り戻したい。その思いで私、今回立候補させていただいております。

ぜひ、みなさま、日本維新の会は特定の団体とのしがらみは一切ございません。ですので、固定票はないのですが、みなさまの大切な一票、大切な一方だけが私たちのすべてでございます。

どうかみなさま、今回、この選挙、湖南市の歴史を変えるこの選挙だと、私は位置付けております。一度、みなさま自身のことを、そして、この湖南市のことを真剣に考えていただき、明日の投票日に行っていただきたいと思います。湖南市のみなさま、ぜひ日本維新の会、柴田栄一、柴田栄一、柴田栄一をどうぞよろしくお願いいたします。

私の話は以上となります。ではみなさん、大変お待たせいたしました。日本維新の会党首であります馬場代表にお渡しいたします。よろしくお願いいたします。

【資料2 馬場伸幸代表】

馬場伸幸日本維新の会代表による街頭演説

みなさん、こんにちは。日本維新の会代表、衆議院議員の馬場伸幸でございます。

寒いですね。この寒い中、私の顔を一度見てやろうということで、わざわざ土曜日の午前中にお集まりをいただきまして、誠にありがとうございます。

いよいよ、この統一地方選挙、最終日となりました。滋賀春の陣、湖南ということでですね、私たち日本維新の会は今回、柴田栄一さんを公認をさせていただいております。この戦いは非常に厳しい戦い。定員2議席に対して4人が立っている戦い。もう誰が通ってもおかしくない、誰がすべってもおかしくない。そういう戦いで柴田さん、今、当落線上にあると言われています。ですからみなさま方のお力で、あともう一歩、あともう一押しぜひよろしくお願いを申し上げます。

さて、みなさん。今の日本の政治。どこか方向性がおかしいんじゃないかと思っておられる方、たくさんおられるんじゃないかと思うんです。例えば、防衛費の問題。この日本の防衛力を増強するということについて、日本維新の会は賛成です。でも、戦争をやりたいわけじゃない。戦争を起こしたくない。戦争に巻き込まれたくない。だからこの防衛力を増強して、抑止力を高めましょうということをわれわれは言っています。昨年の12月8日にわれわれ日本維新の会、岸田総理に直接お会いをして、そして、この防衛力を高めていくということについては賛成をします、協力をしますということを申し上げました。そして、私からは岸田さんに「総理、防衛力を高めるのはいいのですけれども、この防衛費の捻出方法については安直なやり方はやめてください」、こういうことを言いました。そうするとね、みなさん。安倍総理、菅総理、聞く耳を持っている。こういうことを要望されていますから、総理から私に「馬場さん、あなたの言う通り、今、役所のどこに無駄な事業があって、役所のどこにいらない予算が余っているか、お金が余っているか。それを調べさせていますから、そのお金を搔き集めて防衛力を増強して行く。そういうことを考えています」私は岸田さん、よくわかってくれているな、そういうふうに思いました。しかし、その日の3時間後です。岸田さんが記者会見を開いて、「防衛力を増強します。そして、その財源は増税をします」パーンとはっきりおっしゃったんですね。いやいや岸田さん、私の話、聞いてたんですか、というふうに思いましたんですけれども、非常に落胆しました。

そして問題は防衛費だけじゃないんです。年明けの1月8日には、岸田総理がまたまた会見を開いて、子どもに対する投資を倍増させるという発表をしました。その金額は5兆円。そして、異次元の少子化対策と銘打ってこれから子どもにドンドンドンドンお金を使っていきます。それはいいんです。でも、この通常国会中に私たち維新の会のメンバーが政府に対して、この子どもに対する投資のお金はどうやって捻出するんですか、こういう質問をさせていただきました。まったくね、政府からはっきりした答えが、ない。ここ数日、自民党の幹部から、この子どもに対する投資のお金の捻出方法、これに対して発言がありました。みなさん、怒らないといけませんよ。

なぜか。子どもに対する投資は、みなさん方が毎月払っていただいている社会保険料、これを増額をして、その増額をした分を使わせていただきます。こういうことを言っているんです。今年はね、春闘が成功したと言われている。大手企業を中心にみなさま方のお給料が昇給をしてベースアップをした、企業が努力をした、サラリーマンのみなさん方が一生懸命働いてきた、組合のみなさん方の度重なる交渉が功を奏して、そして給料、上がることになりました。でもみなさん、よーく考えてください。給料がちょっとぐらい上がっても、社会保険料を増額して、そこからドンドン差っ引いていく。こういうことになると、みなさま方のお手元に残るお金、あんまり変わりませんよ。何のために昇給をして、何のために一生懸命働いてきたのか。まったくよくわからない。これ、みなさんね、今から日本、今までにない行政サービスをドンドンやらなければならない時代がやってきます。その新しい行政サービスをするたびに増税、そして国債を発行して借金をする、はたまた国民のみなさん方に新たな負担をお願いをする。こういう政治の方向性でいいんでしょうかね。

私はもうみなさま方のお力でそういった方向性を大きく変える。そういうときがやってきていると思います。そして、私たち日本維新の会、それならお前たちどうするんだと、そういう質問もよくいただきます。私たち維新の会は、他の政党と違って有言実行、選挙のときにお約束したことは必ず守ります。必ずやってきました。

日本維新の会はね、この近くの大阪で生まれた政党、みなさんもよーくご存じいただいていると思います。この大阪で生まれた維新の会、12年前に生まれましたが、何をやってきたか。みなさん、私たち維新の会というのは、税金で暮らしをさしていただいている政治家が、まず自分たちの身を切る改革をやるということです。まず自分たちの身を切るんです。大阪府議会はね、12年前の統一地方選挙、当時は府議会の定数109議席でした。109議席。12年経って今回の府議会の定数、79議席ですよ。30議席、この12年間で減らしてきました。報酬も3割カット。これ、ずーっとやっています。そのことをやることによって、役所の行財政改革がドンドン進みます。その財源を大阪では将来への投資に回してきた。政府がやるよりももーっと早くから子どもたちへの投資をやってきました。幼稚園、保育園。この幼児教育の無償化。小学校中学校の給食費、これも無償化やっています。中学生には塾代助成ということで月1万円のバウチャー券をお渡しをして、そして塾代と稽古ごと習いごとに使っていただいています。私立高校の授業料の無償化。47都道府県の先頭を走り、そしてね、ここからがすごいですよ、みなさんよく聞いてください。昨年9月に大阪府立大学と大阪市立大学、この2つの大学を経営統合して、新しい大学誕生いたしました。この新しい大学、3年以上大阪に住んでいた子どもには、入学金授業料無償です。えーっと思われると思いますね。

この自慢話ね。非常にうらやましいでしょ。滋賀でもやってほしいな。湖南市でもやってほしいな。多くの方がそう思われると思います。いよいよそのチャンスがやってきました。それは何かと申しますと、この統一地方選挙で柴田栄一さんを県議会に送っていただくことです。柴田栄一さんを県議会に送っていただいて、今まで滋賀の県議会で身を切る改革、そんな議論ね、だーれもやらなかったと思います。政治家はね、自分たちの身を切るのが大嫌い。既得権を守っていくのが大好き。だから維新の会は嫌われるんです。維新の会が来ると自分たちの既得権が奪われるから。だから来ないでほしい。滋賀でもね、なかなか維新の会のメンバー、地方議員さん含めて維新の会のメンバー、誕生いたしませんでした。でも、最近ようやく滋賀でもいろんな自治体で子の維新の会のメンバーが誕生するようになりました。これはやっぱりみなさま方のお力なんです。民の力なんです。民の力が政治を変える。歴史を変える。これは間違いありません。

ですからみなさん。このみなさんがお支払いをいただいている、納めていただいている税金。今ね、どこに使っているのか、誰のために使っているのか、何のために使っているのか、よくわからない。だから政治を信頼、信用することは止めよう。諦めておられる方、たくさんいらっしゃると思うんです。もーう一度ね、政治にみなさま方の期待をしていただきたいんです。維新の会にもう一度、みなさま方のお力を与えていただきたい。そうすると、この滋賀県議会でも柴田さんがこういったみなさま方の税金を大切にしましょう。当たり前の話です。そういった議論が始まって、いろんな滋賀県下の自治体でもいろんなメンバーが、維新の会のメンバーがそういう議論を始めて、そういうことが主流になってくると、先ほど申し上げました大阪での自慢話が滋賀でもできるようになります。

ぜひね、私たち維新の会、改革改革、改革政党ということを標榜していますが、改革の向こう側に夢や希望がある。ワクワクドキドキするような滋賀県をつくっていく。そういうメンバーが一斉に今立ち上がり始めていますから、みなさま方のお力をぜひ結集をしていただいて、維新の会と、そして柴田栄一さんと一緒に新しい滋賀、新しい政治をつくっていこうではありませんか。どうかみなさま方のご支援を、最後の最後までお願いを申し上げまして、私、馬場伸幸のお訴えとさせていただきます。ありがとうございました。

      (2023年4月8日記)

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