田舎の古民家暮らしにあこがれて
フリーランスという仕事柄、パソコンさえあれば基本的にどこにいても仕事が出来る。
とはいえ、仕事上人と会うことも多いし移動もそこそこあるので、交通の便が良くないと支障が出てしまうのも事実だ。ある程度の都市部でないと移動時間とコストがとんでもないことになってしまう。もちろん、都市部は都市部で生活コストが高くなってしまうのだが、そこは利便性とのトレードオフだと割り切らなければならない。
そこで本題なのだが、田舎の古民家暮らしを一時期考えてみたことがある。今でもたまにSUUMOとかで物件を検索することだってある。福岡の郊外(車で1時間くらい)ならかなり安く手に入れることも可能だ。土地建物あわせて300万も出せばいい感じの物件に住むことが出来る。
敷地が広いので、自宅ガレージを作ることもできるだろう。趣味の車いじりやDIYもはかどりそうだし、プラモデル専用ルームだって持てそうだ。工具チェストには男のロマンが詰まっているし、エアコンプレッサーとサンドブラストであらゆるパーツをガシガシ磨きたい。部屋にはガンプラを山ほど買って積んでおきたい。
そこでふと現実に戻って考えてみる。
おっさん独りで田舎の古民家に移住したらいろいろ終わるだろう。普通、こういうのは夫婦(あるいは家族)でと相場が決まっている。「子育てに良さそうな環境を」とか、「夫婦で自家菜園を」とか、そんな理由が無いと今時わざわざ田舎に移住はしないだろう。
そもそも想像してみて欲しい。おっさんが独りで広大な一軒家に引っ越してきたら。そしてなんかよくわからない仕事をして、おまけにうるさい機械をいろいろ買い込んでいたら・・・。
はっきり言って怪しい。怪しさ満点だ。絶対人に言えない何かしら後ろめたい理由があるに違いない。俺がご近所さんの立場ならちょっと遠めに様子を見るだろう。
車のメンテナンスならまだしも、プラモデルが部屋にずらっと飾られているのも不気味だ。そのうち村の若い子をさらって人形にしてしまうのではないかと思われても不思議ではない。「蝋人形の館」などと陰口をたたかれるのも時間の問題ではないか(ネタ古っ)。どうしよう、一人称が「吾輩」になったら!!
そんなこんなを考えて、今はまだ都心部に住んでいる。むしろもっと都会の中心へ引っ越そうかと考えるくらいだ。天神から徒歩圏内に。
田舎の古民家移住は妄想だけにしておこうと思う。
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