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アフターノマドニア〜悩むことにも飽きまして〜

こんにちは。
2度目のジョージアから帰国し、ノマドニア終了から約3ヶ月経った今感じていることを書いてみようと思います。

内省記事なのであまり誰へのメリットがある記事でもないのですが、ノマドニアに興味のある方や仕事というよりも生き方に悩んでいる方には、少し参考になるかもしれません。

それでは本日は早速本題です。

1.ノマドニア参加前〜後の概況

改めて、ノマドニア参加前〜参加後の概況を少しまとめてみたいと思います。

※線表画像を修正中です。

私は会社員として日本の企業に勤めているサラリーマンでして、結論からいうと今のところフリーでの大きな実績があるわけでも、ノマドニア前後で生活に大きな変化が生じているわけでもありません。

それ故、次の章でも気持ちの面での変化が主な内容となってきます。

2.ジョージア2回目滞在で得たもの

少し前の記事でも触れましたが、はじめに少しだけ私が1ヶ月をおいて再びジョージアを訪れた理由を振り返ります。

よく考える割には決断は感覚なので、今回もなんとなく行かなくてはと思って行ったというのが直接的な理由です。ではなぜ行きたいという感覚になったのか?ということを少し自問して得た目的は大きく以下の3つです。

  • 本業のワーケーション検証

  • 本業+副業のサイクル実現性の検証

  • 会いたい人に会う

3つめは特に語りませんが実はこんな裏目的がありました、というのが正直なところです。

たまたまジョージア滞在中に会社の英語研修でHOMETOWNを紹介するというテーマのプレゼンがありました。私の生まれ育った町は大好きなところですが何も紹介するようなものはないので、私は自分がHOMETOWNと思える場所とその理由を話しました。

その時に気付いたことは、私にとってHOMETOWNはただいまと言いたい人がいる場所だということでした。そういった意味で、実は3つ目の目的がジョージアに帰りたくなった1番の理由だったのかもしれません。

さて、そんな目的を持って旅立った1月。忘れないうちにこの滞在で得たものを書き連ねます。

◎本業のワーケーション検証結果

本検証は端末面と制度面の2つの側面があり、端末面のチェック観点は以下の通りです。

Wi-Fi/海外SIMテザリング経由で認証が通るか : ◯
回線速度が業務継続に耐え得るか : △

私の会社ではデスクトップを仮想化しセキュリティソフトウェア等がゴリゴリにセットアップされた環境に専用シンクライアント端末からアクセスして業務を行います。

前回の滞在ではこの業務端末を持っていかなかったのですが、仮想環境なので環境に接続できなければ仕事ができません。一応FAT端末もあるのですが、できることは限られてしまいます。

1点目がアウトだった場合には早急に帰国しなければいけないという若干のギャンブル感はありましたが笑 結果問題なしでした。

2点目ははじめテザリングで問題なく使えていたのですが、途中からテザリング回線をWi-Fiドライバが受信しなくなってしまい…宿やワークスペースのWi-Fiを使っていました。

こちらはやはりシェアハウスのようなところだと他の人の占有度合いによって影響を受けてしまうため、さらに長期の滞在の場合には専用Wi-Fiの契約が必要だという結論です。

いざ住むという場合にはゲーム用に高速Wi-Fiを契約したという人を発見したので、費用目安を聞いてみたいと思っています。(すぐ知りたいという方がいらっしゃればコメントください)

また、制度面についてはルールブックではグレーだった海外ワーケーションですが、正式回答としては海外でのワークは今のところNGということがわかりました。ルール整備が追いついていないということが1番な理由となります。

今回はある程度業務に不都合がない期間を狙って、あえてグレーの曖昧さを利用して飛び出したところもあり、若干部署にもご迷惑をかけた点は反省なのですが、一方で場所的なトライアル等は今後も検討の余地ありという寄り添った見解もいただくことができました。

動いてみると変わるところもあるなと思います。また合意可能な範囲で海外ワーケーションチャンスは狙いたいと思っています。

◎本業+副業のサイクル実現性の検証結果

平日週3本業に集中
平日週2は半日副業に使える

仕事を持っていきながら、どの程度の副業として他の仕事をできるか?ということですが、現状時間としてはある程度忙しい週でも週2は副業に手をつけられそうということを確認しました。

ただし、現在の仕事はあまり時間的な上限を決めて行う性質のものではなく、時間があればあるだけブラッシュアップできることも事実です。

時間で区切って出せる価値にラインを引くことが果たして良いことなのか?という点について、あまり腑に落ちていない部分もあり、副業をする先輩の意見も聞いてみたいと思っている点です。

この検証結果はあくまで求められている価値に応えるラインでのボーダーというところになります。

また、日本に帰ってきて思うことは、やはりジョージアだと日本の主な仕事がまだ明るい時間に片付くことはとても良いです。朝が早いので寝不足気味になりがちですが、ビジーでない週は時間は開始時間も終了時間もコントロール可能になるため、無理なく時差を活かせると感じました。

◎案件の対応実績と案件対応の心構え

ジョージアで新たに知り合った方から、ライティングのトライアル案件をいただいて初めて案件として書き始めています。

単純にライティング案件としての流れを一つつかめたということでは大事な一歩でした。また、今回はSEOライティングだったのですが、WEBで調べてみたものの正直あまりSEOライティングというものがわかっていないところもあったため、どのようなことを考慮して記事を書くと良いかという点が実感としてわかってきたところもあります。

以下は今回意識的に確認した点と後から出てきた点を含めての気づき備忘です。

◆着手前確認

  • 文字数に関する制限

  • アウトプットのフォーマット

  • 挿入コンテンツの作成要否

  • レギュレーション

  • 最終納期

  • 最終納期までの進め方とマイルストーン

  • 単価の考え方と支払いタイミング/方法

◆暗黙的なルールに対する確認

  • 競合として設定している企業やサイトの有無

  • サイトや製品ポリシー的にNGワードや回避した方が良い表現

※まだレギュレーションが整っていない場合にも、SEOとして気にした方が良い点

また、進め方についてはこちらからプッシュすることも必要ということを感じています。

個人に仕事を投げる理由はいくつかあるのかもしれませんが、想像するにあまり大規模な企業体ではなく駆け出しの企業や事業も多く、それ故に先方も手が足りていない、事業を掛け持ちしているような人が多いのではないかと考えています。

Twitterでよく案件の応募でこんなことを確認してこない人はダメと依頼者目線でのツイートも目にしましたが、私は良い仕事をする人というのは、人をうまく動かして案件を自分のコントロール下に置く人だと思っています。

欲しい情報をスムーズに得るためには、情報のフレームを応募時に漏れなく提示すれば良い話なのです。そのフレームで平等に情報を得ていれば、案件に慣れてなくても技術力の高い人を捕まえるチャンスも増えるかもしれません。また、納期までにしっかりと案件を完了させるためには、段取りを予め伝えるということも同様でしょう。これらは最終的には自分の責務をスムーズにストレスなく完了するためのビジネス基礎力だと思っています。

特に初めての顧客の場合は先方の状況が見えにくいものですが、返信状況や始めのマイルストーンに対する動きを見て、ある程度相手の状況を想像したマネジメントに切り替えることができると、あまりストレスもスケジュール負荷もなく進められるのではないかと思います。

副業で実施する場合には納期に対してどこで作業をしたいという予定をあらかた決めていたりしますので、相手にFBマイルストーンに対する遅れがあったらプッシュしたり、リスケ後のスケジュール感をもらって計画を立て直したり、ということは面倒ですが必要になると思った方がよさそうです。このあたりは良くも悪くも会社間の方がきっちりしている点なので、ギャップにはなる印象です。

もちろん、案件の全てがそうとは限らないと思っています。こういったところがしっかりした顧客とのお仕事ができたなら、それは継続を狙いたいような優良顧客かもしれません。契約等の考え方、経理等が行き届いている安定を感じます。

自社コンテンツなんかだと、特に先方の方が納期の意識が緩いこともあるでしょうから、収入が欲しい時期が決まっている人は尚更初めから納期ズレの可能性やその幅を確認しておくのが自分の身のためでしょう。

◎まだ曖昧な夢の種

1回目の滞在の時に感じたことは、フリーランスとして着実な歩みを進めている人には、夢やなりたい姿があるということです。

会社員と違い、個人で仕事をすると言うことは、どのくらいの稼ぎが欲しくてどのようなことを事業にしたいか、といったことを自分の中のモチベーションで判断する必要があり、その軸となるのが目指すべきものということだと考えています。
(すでに軌道に乗って何も考えなくても稼ぎがあるような状態になればまた別ステージかと思いますが。)

何事も、アクションを起こすには現状と目指すべき姿のギャップを認識してはじめて何をすれば良いかがわかってくるものです。私はその未来の姿を模索していたわけなのですが、唯一あったのが「海外で暮らしたい」ということだけでした。

前回の滞在は、どちらかと言うと私たちの話を聞いてもらう機会が多かったのですが、今回は講座でもなんでもなく、また少しじっくりと人とお話できる機会も多く、いろんな方の人生観を聞く中でこんなことをやってみたいかも、といったやりたいことの芽がいくつか出てきています。

これは私にとってはとても大きなことで、どうやって稼ぎたいかと言うことではなく、将来こんなことができたら良いかもというポジティブな夢のようなものを持つことで、不思議とそのプロセスはきっとどうにかなる(そのモチベーションがあればどうとでもする)とある程度大胆にも考えられるようになりました。

30代になってから感じることは、やはり向上心というのも持ち続けることはとても体力も気力も使うものだということです。向上心を持ち続けている年配の方もいますが、心底尊敬します。

色々な経験を積むと、その向上心に対してする努力や感じるプレッシャーも経験と共に想像ができるようになり、それが忙しい日々の中でチャレンジに二の足を踏ませてしまう一つの原因になっていると感じます。

しかしながら、夏目先生も「向上心のないものは馬鹿だ」なんて書いているように、人間は心のどこかでは向上心や成長、もっと汎化するならば変化を求めずにはいられないのではないかとも思っています。

そんなジレンマの話を友人としたりするのですが、ジョージアには20代の若者たちが多く、彼らはとても溌剌としてエネルギッシュです。そのエネルギーにあてられることもとても意味のあることなのかもしれません。

今、私は来年の自分にワクワクしています。そう思えていることが何より幸せです。

◎コミュニティの広がり

今回の滞在期間は、ちょうど人の入れ替わりの時期で、私が到着してすぐに11月にいた方々は他の土地へというケースが多く、代わりに11月には出会わなかった方々と新たに知り合うことができました。

このあたりはノマドニアコミュニティの強いところで、毎月ある程度の日本人がやってきてという新陳代謝があるため基本出会いには事欠きません。

今回いろんなお話を聞いて前向きになれたのも、こういった出会いのおかげだと感じています。

また、土地勘や人と交流できる場所というのも前回の滞在である程度おさえることができていたため、1人でうろうろしていても知り合いが増えていきます。

特に今回は日本人以外との交流も多くできたことがとても良い経験になりました。無料で実践的な英会話をする場にもなりますし、何よりも多様な文化やバックグラウンドを持つ人とお話をすることはそれだけで刺激になります。

宿で隣のフレンドリーな若者たち🇹🇷
スープ作ってくれる優しい宿のオーナーさん🇬🇪
ラーメン屋で会った空手の先生🇰🇷
シェアハウスで昼間一緒に働いてたお兄さん🇷🇺
バーで出会ったよく喋るノマドお姉さん🇰🇷
アニソン大好きお兄さんズ🇷🇺
一緒にテント作った映画お姉さん🇱🇻お兄さん🇷🇺
チャチャ大好きな地元の3人組🇬🇪
サンリオ好きなヤンチャな女の子たち🇬🇪
お仕事できてるインテリ系兄さん🇮🇱
チャリで旅してる陽気なラテン系🇫🇷
ラーメンはしごしてるお姉さん🇬🇪


よく道端で迷子になっているロシア人であったり、ジョージア人にいきなり話しかけられる滞在でした。笑 こうして見るとやはりロシア人が多いですね。

元宝塚にいらっしゃった方がJICAの方と活動されている日本の歌を合唱する会にも遊びに行ったり、サウナに行ってみたりと、前回とはまた違った経験を多くできました。サウナ記事はまた別の回で書きたいと思います。

合唱レッスン

3.悩むことにも飽きまして

2回目の滞在を終えて今思うことは

海外で暮らしたいのだから、海外で暮らすことから始めてみる。

です。

私は元々考えること自体を好む傾向があるので、ある程度悩むことは好きでやっているのですが、同時に飽きっぽくもあり今回もその飽きがきました。

悩むことはイベントに過ぎず、きっとはじめから答えは出ていたので結論はシンプルです。

初めの投稿で書いた時から変わらず7月をターゲットに日本での諸々の整理をしていく予定です。

少し前に家猫は野良猫になれるのか?というコラムを書こうと思っていたのですが、やはり野良でもやっていくには、野良で叶えたい夢がある場合、もしくは、ある程度のハングリー精神が必要なのでは、と思っているところがあります。

私のありたい姿はまだぼやけているところもあり、海外で暮らすことは暮らすだけでは野良を支える夢にはなり得ないので、死にはしないけど追い詰められる何かがある方がハングリーになれるのではないか、ということを考えたりもしました。

ルドルフとイッパイアッテナのお話をご存知でしょうか。ルドルフはある日いきなり野良猫になってしまうのですが、野良猫界のボスであるイッパイアッテナに色々なことを教わりながら仲間にも出会い、野良猫として強く優しく生きていくことができるようになります。

私にもこの2回の滞在で得たコミュニティがあり、幸いにも先人として活躍されているイッパイアッテナとお話しできる機会があります。このことも、決断の大きな支えになっているのだと感じます。

そんなわけで、ジョージアに飛んで帰りたい気持ちは山々ですが、今は次のステップへ進むための準備として、日本でも色んな方と話をして計画を進めていきたいと思っている次第です。

本日は完全に私レポートでしかありませんでしたが、最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

明日から東京はあたたかいようですね。
2月も後半ですが、良き日々をお過ごしください。


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