何で僕がこんなにキャリア支援をやりたいのかという理由について

ここ最近お食事をさせていただいた方何名かに「なんでそこまで学生さんのキャリア支援に打ち込めるんですか?」と聞かれました。

そのうちのお一人からは「キャリア系の人って、何か一抹の怪しさがありますよね」とも言ってました(誤解なきようにお伝えするとその方は全く悪意も敵意もなく、少し言いづらそうに話してくれました。一緒に食事してくれるわけですし、その方が僕に対してそう思ってるわけではないのは伝わっております)。

で、その理由を言うと皆さん「noteに書いた方がいい」とおっしゃっていただいたので、こうして書いてみようかなぁと。

実はキャリア支援そのものがやりたいわけではない

最初に書いておくと、僕はキャリア支援自体がやりたいわけではないのです、実は。やりたくない、という意味ではなく、本質的な理由がそれではない、という意味で。

ちょいと僕の趣味の話をさせてください。

僕は、ロックンロールの洗礼を高校時代に浴びてまして、それが40歳になった今でも僕の価値観の根本にあります。
何を言ってんだという感じですが、ロックンロールが、僕がやりたい事なのです。つまり、「反体制」という事ですね。

どういう事か。僕が好きなのは90年代のUKロックでしで、有名なバンドだとoasisとか、もう死ぬほど崇拝してたのです。

階級制度が社会通念としてまだ生きていた当時のイングランドでは、労働者階級に生まれた人達は大学進学もろくにせず、日々の労働と失業保険で毎日生きてる、みたいな感じだったそうです。労働者階級がお金持ちになるには、フットボール選手になるかロックバンドを組むしかない、と言われていたくらい。

「クソだ」と言いながら力仕事で日々を生き、週末のクラブで大騒ぎして鬱憤を晴らす。そんな彼らが成りあがっていくのがロックミュージックでした。まともに学も受けてない人たちがギターのノイズとシャウトで世界を変えていく。そのドラマに僕はすっかり魅了されていたのです。

「90年代はオーディエンスの時代だ」

好きなエピソードがあります。80年代後半に颯爽と現れたTHE STONE ROSESというバンドがあります。彼らのデビューアルバムの一曲目の曲名は「I Wanna Be Adored(俺は崇拝されたい)」。いいですね。曲名からしてこじらせてますね。

彼らはある時、ライブ中にこう叫びました。

「90年代はオーディエンスの時代だ!!」。

少しだけ説明すると、80年代のUKロックは死んでいると言われてまして、Queenのフォロワーバンドによる過剰なステージ演出ばかりが注目を浴びていました。ロックはレーベル会社の金儲けの手段に成り果て、スポットライトがあたるのはアーティストだったわけです。

そんなロックをフロアに戻すぞ、と。ロックミュージックは金持ってるアーティストのものじゃなく、俺たちに取り戻す、というのがROSESの宣言したステートメントでした。ギターとダンスリズムを絶妙にミックスさせ、フロアで踊れる音楽を放つ事でロックミュージックの首都をフロアにいる労働者階級に取り戻したのです。

上位概念に胡座をかく奴らに中指を突き立てたい

ロックミュージックは、とことん「I」の音楽です。自己主張をし、体制に中指を突き立てる音楽です。僕は厄介な事にこのアティチュードにすっかり魅せられてしまい、基本的に高校以降は常に反体制、アンチメジャー、天邪鬼でした。

大卒後に就職したのが新卒採用を扱う会社だったのは偶然ですが、企業の採用活動をお手伝いしながらも感じていたのは「学生って企業、大人のルールに振り回されてるよな」でした。

毎年のようにコロコロ変わる就職スケジュール、なんだかよくわからない建前に満ちた選考活動。営業マンとして企業の採用活動のお手伝いをしていた時は、企業側に立って少しでも個社個社の採用活動を変える事に取り組んで来ました。そしてその後、自分で立ち上げたMFCやキャリア甲子園、キャリアインカレでは学生が主役であり、学生にスポットライトが当たるような仕掛けをしてきました。40歳で独立して立ち上げたサービスは企業の事をガン無視して、とことんユーザーをエンパワーするサービスを作りました。

そう、僕にとってキャリア支援は手段です。
何だかんだいって就活界隈では学生は構造的弱者であり、企業が上位概念。学生はUKの労働者階級のような位置付けなのです(例えですよ)。

たまたま仕事としてやってたのが就職マーケット。そのマーケットの中で「90年代はオーディエンスの時代だ」と叫ぶならば、学生のキャリア支援になる訳です。

企業も巻き込みながら変えていきたい

話を少しだけロックに戻すと、80年代後半に「セカンドサマーオブラブ」というムーブメントがイギリスで起こりました。ロックが商業主義から大衆の元に取り戻され、ダンスミュージックとドラッグ文化と相まってみんなが多幸感に包まれながら音楽を楽しんでいたとされる、しあわせな時代です。

僕にとっての最終ゴールはまさにそれ。学生も企業も、建前とかマウンティングとかいらないから普通に出会ってくっつけばいい。

その為には学生も企業も両方変わらなきゃいけない。僕みたいな小さな力では企業を変える事は色々遠回りなので、僕は学生を変えていく機会作りをする。んで、企業の方は大手メディアがやってくれればいいし、僕はそれを外からサポートしたい。

そんな働き方をしていこうかなと今は思ってます。

というわけで、僕がやりたいのはロックンロールであり、セカンドサマーオブラヴなのです。

・・・伝わりましたでしょうか。何言ってんだと思われるかもですが、大真面目にそう思っております。

でも、今後は学生だけじゃなくて若手社会人やら”悩める個人”を解放する仕事をしていきたいです。まだこの辺はちゃんと整理できてないんですけど。

独立してから仕事量が一気に増え、日々忙殺されていますが、自分の軸はブラさずに頑張って参ります。


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