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いつから残りの回数を意識するようになったのだろう

ネガティブな事を言うようですが、個人的には全くネガティブでもなく。
何の話かというと、寿命の話です。

今年の頭、久々にスキーに行きました。リフトに久々に乗り、ぐんぐんと高く登っていく静かな高揚感を久々に味わい、リフトを降り、ゲレンデを見下ろしたその瞬間、僕は何故だか唐突に自分の寿命を意識しました。

僕は今年、43歳です。人生100年時代とは言いつつも、五体満足でスキーが出来るのなんてせいぜいあと10年位なんじゃないか、と。

とすると、こんなふうにリフトに乗って物音のない静かなゲレンデで雪を踏み締めることができるのは、僕の人生にはあと10回位しかないのです。


先日、四畳半タイムマシンブルースという映画を見ました。京都で青春を過ごす大学生達の物語、四畳半神話大系のテレビアニメの続編です。

超あっさり説明すると、地獄の暑さを誇る京都の夏、主人公達が住んでる学生寮のクーラーのリモコンにコーラがこぼれて壊れ、そのリモコンを元の状態に戻すためにタイムマシンに乗って昨日に戻ったり今日にまた戻ったり、というとんでもなくスケールの小さなタイムトラベル物語です。

馬鹿馬鹿しく笑えるコメディアニメなのですが、僕が感じたのは人生の夏休みと形容される大学生活を繰り返し繰り返し取り戻そうとする切なさと虚無感でした。


学部卒でストレートに卒業する場合、大学生でいられる夏は4回しかやってきません。無限の可能性を秘めていたはずの僕の青春時代も4周して終わりました。永遠とも思える位に全てがあったはずの大学生という季節も、拍子抜けするくらいあっさりと終わりました。取り戻せるものなら取り戻したいところですが、戻りたくないといえば戻りたくないです。

大学生という4回ループは僕にはもう取り戻せませんが、人生として考えると僕にはあと何周か回ることができそうです。

「今年も色々あったね」と振り返りながら鍋をつつける忘年会は、みなさんの人生にはあと何回訪れるでしょうか?

「良いお年を!」と手を振って解散し、色めく繁華街を眺めながら白い息を吐いて歩いて帰る、あの感じ。

あの感じを、出来るだけたくさん味わいたい。
というわけで、忘年会、行きましょう、皆さん。

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