児童発達支援事業に参入する理由

2022年4月に向けて計画していた事業所開設計画が、事情によって少し前倒しで準備することとなりました。行政の指示により、まず、最初の仕事が株主総会を開き、定款に「児童福祉法に基づく障害児通所支援事業」という目的を加えることでした。。。

責任はもちろん今までと違う仕事でスキルも必要とするものですが、ただ私の中では全く別の世界で新たな事業を始めるという意識はあまりありません。

それは、少なからず多くの子が発達の凸凹で困難を抱えており、今の幼稚園や保育園現場の環境だけでは解決できないと感じてきたからです。

全体的にまた一部の発達がゆっくりで周囲との調和や集団生活に困難を抱える子、言葉の発達がゆっくりで生活に困難を抱える子への支援環境を作りたいというのが始まりでした。

幼児に対しては「もう少し様子をみましょう」「医師の診断が出てからにしましょう」とするのが業界のスタンダードですが、それでは遅すぎるというのが私の考えです。『早期発見、早期支援』をもっと身近に。

医師の診断が慎重であることには賛成です。但し、そこに辿り着くまでに、既にその子どもは集団の中で多くの困難を抱えており、「二次障害」を起こすことも少なくないと感じます。

幼児でも友達とうまく行かなければ傷つき、集団生活についていけなければ劣等感をもちます。自信がもてない、自己肯定感がもてないということが小学生になる前に定着してしまいます。

以下の資料は文科省による「通級による指導を受けている児童生徒数の推移」です。

通級による指導を受けている児童生徒数の推移

小学生以上の統計ですが、その児童数は少子化の中でも激増しています。この中でどのぐらいの子が幼児期から支援を受けているかどうかは分かりませんが、幼稚園や保育園の現場では既に支援が必要と気づいていながら先送りした児童も少なくないのではと感じます。

”障害か、個性か?どちらだろう?”と議論したり、そこに線を引こうとするのはあまり意味のないことだと思います。時間がもったいないと思います。本人が困難を抱えている以上、直ちに支援をしてあげることが救いになることと思います。

療育とは障害を治すものではなく、また、受け入れるものでもないように思います。困難を抱えている子にそこから引き起こされる「二次障害」を防ぐものであり、困難を抱えないように導いてあげる支援だと思います。

インクルーシブな社会を目指す上でも、集団生活において困難を抱える子への支援がもっと身近に、引け目なく届くものになって欲しいと願っています。発達に凸凹のある子ほど、特定の分野で独創性など才能を発揮するということもよくあります。

児発管の資格のある方を募集しますので、興味がある方はぜひお知らせください。私自身もこの資格取得に向けて勉強しております。

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