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バンコク旅行記③ (2024.2) サティアンへ

今回の旅行、同行の親戚は初タイ、私は「観光のし直し」ということで、ガイドブックのほか、ブログなどのバンコク旅行記の投稿をたくさん読んで行きました。
とても参考になりました。先達のかたがた、ありがとうございます。

そんな旅行ですが、私自身も未踏のところを最低1つは入れたかった。
それがUNIさんの日記にでてくる「Sathira Dhammasathan」(เสถียรธรรมสถาน)です。
上座部仏教国のタイでは女性がお坊さんとして出家できない。しかし篤い信仰を持つ人々を受け止める施設があるとは。
バンコク3日目はここに行く、と決めた。

朝。BoltやGrabで配車をこころみる。
誰も運転手をかって出ない。これは…。表示された料金(つまり下道)だとひどい渋滞で儲けにならないからなのか…?
流しのタクシーに切り替える。

万が一タクシーになったときのためにと、昨晩用意していたコレをタクシーの運転手に見せる。

「高速道路」「ラムイントラ通り」そして目的地がタイ文字で書いてあります

なんでわざわざこれを書いておいたのかというと、運転手に「高速乗ってください」と明確に指示できるかどうかが旅行者がバンコクのタクシーを快適に乗りこなすとても重要な分かれめになるからだと慣れている人に教えてもらったからです。10年前。

10年前、私は今以上におのぼりさんだった。おのぼりさん軍団の私たちはバンコク市内からアジアティークに行くタクシーでジャルンクルン通りの渋滞にドはまりし、帰りのタクシーもドはまりした。ヘトヘトでホテルに戻った。
その話をしたときその人から、アジアティークからの帰路は、市内とは逆方向のタクシーに乗って「高速を使ってください」と指示すれば、一見遠回りだけどその先にインターがあってとてもスムーズに帰れるよ、と教えてもらった。
ついでに「高速を使ってください」というタイ語表現も。

今回のタクシーの運転手は、「เสถียรธรรมสถาน」を知っていたので難なく行けた。それだけでなくインターチェンジに入る前に「高速2回乗るからね、2回お金出してね」とも言ってくれ、とても親切だった。
ほほう、バンカピで1度インターを通過する形(2区間)になるのか。
これはGoogle Mapでは分からんことだな〜。

そして「เสถียรธรรมสถาน」に着いた。
女性の信者さんたちがワークショップをしたり、私服の在家信者と思われる人が蓮の花の小瓶をもって、仏像の周りを何周も瞑想しながら歩いていた。
そこでの時間の流れはゆるやかだった。
私たちはバンコクの喧騒を忘れて、身を委ねた。
来てよかったな。

霧があると心が落ち着く
瞑想できる場所がいくつもある

ところでこの「เสถียรธรรมสถาน」、FB公式ページには「Sathira Dhammasathan」とある。でもこのアルファベットのようには読めないですよね? と出国前のタイ語教室で先生に相談していた。先生いわく、おそらくパーリ語の転写だからこう書かれているのだろうけど、タクシーの運転手には伝わらないだろう、と。
そこでタイ語風の発音を確認してから行きました。タイ語として自然に読むと、「เสถียรธรรมสถาน」は「サティアン・タンマ・サターン」(sathǐan thammá sàthǎan)になる。「不変の・ダルマの・場所」(揺るぎない・教理の・場)といったとこだろうか。

サティアンとは「施設」といったような意味かなと思っていたけど(オウムのサティアン)、帰国してタイ語の辞書を引くと「施設」「瞑想場」みたいな意味はなく、「不変の、ゆるぎない」といった形容詞っぽい言葉だった(私の辞書が小さいからかもしれないが)。パーリ語は前から修飾するらしい。

時間はお昼を回っていた。献金箱に寄付金を入れ、辞去する。
さて私たちはここで十分心を落ち着かせたのに、その後のタクシーで笑っちゃう出来事が起こる。

(長くなったので午後は別に記事を起こします)

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