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例外として習う「รร」だが

私たちタイ語学習者は、タイ文字綴り方の最後のほうに、例外のような規則として「รร」を習う。
 
「ธรรมดา 」(普通の、ありふれた)
→「รร」を「a」と発音し、「thammadaa」。
 
しかしこのビデオクリップの説明によると、これは例外とみなすより、かつての綴り方だと考えた方がよいらしい。

例として「กัน」(kan)を挙げる。
 
母音符号のない頭子音と末子音からなる音節は、短い「o」を母音として添える。
(それがなぜ o なのかは、ここでは深入りしない。)
そうでない場合、母音符号をつけて、違う発音であることを明示する。
 
「母音はaですよ」と明示しておきたい時、

かつては末子音を二重にして「กนน」と書いた。
その次の時代に、「กน๒」と書き(๒=2)、
その後、「กนั」となって、
そして、ัの位置がずれて「กัน」になった。
しかし、古い規則が今も残されているのが、唯一「รร」である。

ということらしい!

ということらしい!


にわかには信じがたい 笑。


๒と、ัは、丸の巻き方 逆やねん。
そんな風になる?

しかし……
たしかに、「รร」の言葉には、仏法やヒンドゥー教のおしえ的な何かを感じさせるものが多い。
パーリ=サンスクリット的な綴り方がガンコにそのまま保存されているような気がする。

ธรรม (thamá) ダルマ、美徳
กรรม  (kam) カルマ、業
พรรษา  (phansǎa) 雨季
วรรณะ  (wanná) 階級、カースト
อธรรม  (àtthama) 不徳の

まあ、はさみ(กรรไกร, kankray)、奥さん(ภรรยา, phanrayaa)もรรですね。
奥さんはเมีย(mia、カミさん)に比べると、やっぱりちょっと言葉として堅いんでしょうか。

しかし変形の規則、かっこいいな。

たとえば「お彼岸まんじゅう」を

โอะฮิกน๒ มน๒จู

と表せるのではないか。夢がふくらみます。

(すきなまんじゅうは薯蕷まんじゅうです)

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