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具体性(2024年2月19日の日記)

先日は法事に出ました。

これは宗派によると思うんですけど、うちのとこだと、途中でお寺さんにお教の本を渡されてみんなで読むんですよ。

もちろん完全に覚えられるわけではないけど、毎回読むとこは一緒なのでだいたい出てくるフレーズとか、長さとか、横に書いてある拍子の見方とか、そういうのが分かっている。ので、口を動かしながら、下に書いてある現代語訳にも目を通すぐらいの余裕はある。

そうやって読んでたんだけど。

現代語訳に急に「南インドで」と出てきたので、おっ?と思った。

たぶん「南天竺」の訳だと思う。というかそれ以外だったらあの漢字の群れのどこが「南インド」なんだ。

いや、仏教なんだからそりゃそんな地名も出てくると思うんだけど。でも、そこまでなんというか、観念的というか哲学的というか、生命とか世の中の道理とか、そういう普遍的ななにかを解説する文章を読んでいて急に南インドという具体性が飛び込んできたらびっくりするよ。南インド!ってなるよ。

南インドか……まぁそうなんだけど……訳さずに「南天竺で」とそのままだったらスルーできた気がする。天竺って、そりゃインドの旧名ではあるけれど、なんとなくファンタジー感というか、曖昧なふんわりさがあるから。

という、あの瞬間の謎の衝撃、そのタイミングでは真面目にみんなでお教を読んでいるのでもちろん共有できなかったので、ここに書いておきます。



今日はここまで。ありがとうございました。

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