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解説モブがほしい
M-1グランプリでしたね。
毎年見ていて思うんだけど、審査員の紹介が好きだ。
ぶっちゃけ、お笑いとか歌とか小説とかの賞レースって、最上位の争いになると結果にはかなり好みみたいなものが出てきてしまう。というか、ならざるを得ない。そういったものに審査をする人って、なんというか”権威”になる肩書きみたいなものが一応ないといけない。好みじゃねぇか、と誰もが思うのは当たり前で、その上でいちおうは納得させなければならないからだ。
こんな言い方をするのは下品だけど、権威が好きだ。
強いものはかっこいい。これは素直に。中二病だから。すごい経歴がある人が、何かしらすごくないわけがないのだ。
すごい人といえど、普段はそれが前面に出ることはない。そういうことをするのは下品だからだ。しかし、審査員の紹介のときには、その人のどういうところが”権威”なのか説明していい。むしろじゃんじゃん説明したほうがいい。そのほうが盛り上がるから。
マンガでは、強いキャラクターが現れたらその場にいるみんながざわついてくれる。盛り上がる。周りの誰かがその強さを解説してくれる。そういう場、あんまりない。小説も音楽も肩書はそっと紙に書かれているだけだ。M-1ぐらいしかなくない?バカでか音楽とバカでかフォントで出してくれるの。あとは何?料理の鉄人とか?
他のすごい人にも、みんなそういう登場シーンがあってほしい。横に解説してくれるモブがほしい。もっとあっていい。営業成績の良いビジネスマンとか、仕事の速いバイトリーダーとか、煮物が上手く作れるおばあちゃんとか、そういう人のことも周りで武勇伝とか語って、盛り上げてほしいのだ。バカでかフォントと炎のエフェクトと共に。
今日はここまで。ありがとうございました。
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