見出し画像

仕込みプレゼント

しばらく前に払ったクラウドファンディングの返礼品が届いていた。

面白そうなものが目に付くと、ときどきやっている。今回は新しい文化施設づくりみたいなやつに申し込んで、本を1冊もらった。3000円出して、800円ぐらいの本を買った状態だ。

これまでには、フルーツ酢みたいなやつとか、映画のチケットとか、そんなものがもらえるプロジェクトに申し込んできた。もともとちゃんと資金がある企業が、既にできあがることが決まっているものの宣伝を兼ねてやります!みたいなプロジェクトよりも、資金が足りないので助けてください!みたいなのにお金を出すのが好きだ。前者はなんとなく主旨としてどうなんだ……という気持ちがぬぐえないので。

例えばさっきの本なら2200円余計に払っていることになるのだが、そこはその団体の気持ちに賛同して払いたいんだという気持ちでやっているというよりは、「ワクワク代」という感覚が強い。そのプロジェクトのお話を読んで、投資をし、この私の金がどこかの誰かの血や肉となったり公園の遊具になったり古民家の屋根の萱になったりしているのだろうなァ……と思う。その一連の流れに金を払っている。

それに、リターンで手に入るものは、たいていはこの形式でなければ手に入れようとは思わなかったものだ。必要な物や、好きな物なら普通に自分から買っている。フルーツ酢なんかは、私は普段ならわざわざ買おうとはそんなに思わない。でも手に入ったなら食べるし、良い商品(クラファンしてまで雑な商品作る団体はあまりないだろう)なのでおいしい。普通に生活していたならアンテナにひっかからなかったものが手元にやってくるのは楽しい。

いわばプレゼントに近いのかもしれない。自分ではわざわざ買わないけれど、人からもらえるなら食べるし、未知のものに出会えるのでうれしい。

届くのがたいていは数か月先なので、ドングリを埋めるリスのように、申し込んだものと払った金額のことをいい具合に忘れているのも良い。今、これを書いていたら、そのうち温泉券が届くことを思い出しました。たのしみ~。

今日はここまで。ありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?