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お忍びで(2023年8月4日の日記)

バスを待っている。

後方の路上で、知らん人がスピーカーから音楽をかけながらマイクで歌っている。髭男とか、backnumberとか、そういうヒットソングをカバーしている。なんか紙が置いてあるので、インスタのアカウントとか書いてあるんかな。じっと見てないから知らんけど。

人が集まってたりは全然していない。

ぼんやり聴いているが、まぁ……うん……という感じである。なまじ知っている曲なのでおよよよ……?という部分が分かってしまう。今イヤホンをつけました。「太陽系デスコ」を爆音でかけています。

こういう場面、そこそこある。

そういうときに思うのは、「私はもし、有名アーティストが変装してこんなふうに路上で歌っていたら、ちゃんと感心できるのだろうか」ということ。

私の心には、間違いなく「知らんし人だかりも特にないストリートミュージシャン」というバイアスがある。それは今の「うーん……」というクオリティだという感覚にどれぐらい影響しているんだろう。

米津玄師が、藤井風が、優里が、瑛人が、稲葉浩志が、こんな地方のそのへんの街角に立ってぼっちで歌っていたら、私は「オッ!センスあるな!ええやん!こいつぁ売れるな!」と思えるだろうか。

自信、全然ないな……


今日はここまで。ありがとうございました。




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