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不安がいっぱい

ゲーム「ドキドキ文芸部!」の実況を見終わったよ。



リンク貼りたかっただけなのにサムネが狂っているなァ……

感想というよりはただただ感じたことの話をしますが、だいぶ「ネタバレ」の比重が重い作品なのでご注意をお願いいたします。核心の話はしないけど、ジャンルの話はするので……このゲームがどういうジャンルのゲームか知らないし知りたくない人はこの先に進まない方が良いかと思います。




準備はいいかい?

以前からこのゲームの外骨格のことだけは知っていて、いつかはもうちょっと詳しく知りたいなと思っていたのですが、私はまぁホラーが苦手だしゲームそのものも苦手なので、実況でも普通にめちゃくちゃ怖かったですね。ゲーム自体は興味深かったけれども。

私はホラーが苦手なので、ホラーのことを深く考えることで現実逃避をする傾向がある。

例えば骸骨が置いてあって、それを怖いと思うのは、そこから連想される死の概念に対する恐怖であったり、骸骨が存在する理由=人間に危害を加える存在がいる=自分も加害されるかもしれない、その示唆への恐怖だったりすると思う。そういう仮説を立てていた。

このドキドキ文芸部のメインの恐怖の要素は「バグ」だろうと思う。もちろんサヨリやユリによるスプラッタ的な恐怖もあるけれど、頻度と存在感としてはこのゲームの特徴はやはりバグにある。

バグは単体ではさほど怖くない。例えば、キャラクターの立ち絵がダイアログを表示するオブジェクトより手前に表示されるバグ、という演出がある。別のゲームで発生したら、あらら、ミスってんじゃん、と思って終わりだろう。文字化けだって、さほど珍しいことではない。送られてきたファイルの形式がおかしくて読めない、みたいな経験は誰にだってある。それが、今はこんなにも怖い。

ゲーム画面が狂っているからといって、プレイヤーには何の影響もない。命は脅かされないし、直接的に死や苦痛を想像させるものでもない。それでもひどく恐怖を感じる。

でも確かに、例えば夜に使っていたパソコンが急に調子が悪くなったりすると、ただ思い通りにいかない不快感以上のものを感じるような気がする。誤字が多すぎる、例えば外国製の商品の変な説明文なんかも、見るときの時間帯や気分によっては、笑い飛ばせるときと、なんとなくぞわぞわするような不安を感じるときがある。

これも仮説だけれど、おそらく人間は「普段と違う」みたいなことに対する恐怖を抱くようにできているんじゃないか。普段と違うことに気づけることは、きっと人間が生きるのに重要なリスクマネジメントになりうる。例えば危険な生き物の足跡とか、増水前の川の変化とか、そういうふうなことに気づけた方が、命の危機を乗り越えられるだろう。何か自分のコントロール下でないところで、あるべきものと少し違うものが置かれていると、激しい不快感を感じるようにできているのではないか。

そんなことを考えた。小難しいことを考えていないと怖い。これは全部現実逃避です。

今日はここまで。ありがとうございました。

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