ご褒美が向いてない
杏仁豆腐を食べた。
カルディで売っているパンダのパックのやつだ。
私はこれが好きなのだが、いかんせん住んでいるところからカルディに行くにはかなりの遠出を必要とするので、気楽には買えない。
今日食べたものは、半年ぐらい前にカルディに行ったときに買って帰った。冷蔵庫に入れて、私はこれを、仕事の大きな案件を終えたときや、頑張ったとき、もしくはうまくいかないことがあって全てが嫌になったときに開けようと思った。どんなことがあっても、家に帰ればおいしい杏仁豆腐が食べられる。それを支えに暮らそうと思ったのだ。
そして、
賞味期限が切れた。
いや、もちろんこの半年、いろいろなことがあったのだ。仕事の大きな案件は次から次へとあったし、頑張りもしたし、遅くまで帰れなかった日も、ポカをした日も、逆に何にもポカをしていないのになぜか怒られた日もあった。
しかし、そのたびに帰って冷蔵庫を開けては、堂々と一番目立つところに鎮座しているパンダを見つめて、今か…?今なのか…?いや、これからもっと過酷な日があるのではないか……?今日はこれを食べるのに値する日だったのか……?まだアレとアレが残っているし……今ではない…のか……?
などとやっていたら、ついぞ”開けていい判定”が出ることはなかったのである。そして気づけば賞味期限は切れた。一応仕事納めである。
そんな一年であったな、と思う。
とはいえ、どんな日に食べても、杏仁豆腐は変わらずおいしく、やさしいのですね。
今日はここまで。ありがとうございました。
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