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みんな違ってみんな偉い

人のスピーチを聞くのが苦手だ。

タレントさんや政治家がやるやつじゃなくて、そのへんのおじさんとか学生とかがやるやつ。プロじゃない人の原稿。背筋がぞわぞわして急に落ち着きがなくなる。スピーチっぽい文章を読むときも近いものがある。うおあああああああああと声にならない叫びをあげてしまう。

いわゆる共感性羞恥ってやつなのかなと思った。でも、ソレが起きるのは喋っている人がおそらく恥ずかしいとは思っていないだろう場面なんだよな。恥ずかしさを自分のものとして共有しているのとは少し違う気がする。

厳密に言うとたぶん、「私ならやらない」にセンサーが反応しているっぽいんだよな。

たぶん私は人よりいくらかは、何かしら書いている時間と量が多い人間なので、言葉の使い方や組み立てにそれなりの数の「私ならやらない」の項目があると思う。このnoteはゆるゆる脳内直送で書いているけれど、それでもいくつかはある。

いやだな。すごく上から見てるっぽい感じがするのでやめたい。別に上から何か言いたいわけじゃなくて、自分だったらこうはしない、みたいなものが突然目の前に登場したから自動的に身体が反応しているだけなんだけど。立ち入り禁止エリアをずんずん歩いていく人がいたら止めたくなるじゃん。その立ち入り禁止柵を設置しているのが自分だとしても。自分にはどうしようもないしどうする義理もないしどうする権利もない。だからメンタルがすり減るだけ無駄。そんなことはわかっている。

きっと他の人にもあるんだろうな。アパレルの人とか、店でいらっしゃいませと客を迎えながら、うわその商品をそれと組み合わせる???みたいなことを思って心の中で胸を掻きむしっているのかもしれない。筋トレが趣味の人、ダイエットの人がジムでちんたらバーを上げ下げしてるのを見て、うわ~~~~!!!それじゃ広背筋に全く効いてない!!!とかヒいているのかもしれない。見なきゃいいのに。どうしようもないのに。

これ、口に出したらただのサイテーの人なんだよな。みんなが口に出さないいい人だから、この世は平和に回っている。口に出さなければ世界にとってそんな気持ちは存在しないのと同じ。だからみんな偉い。

ここに書いたら駄目じゃん!!!!!!!!!!!!!!!


今日はここまで。ありがとうございました。


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