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エグゼイドの話をさせてくれ

YouTubeにエグゼイドが来たぞ~~~~~~!!!!!

毎週2本ずつ配信されるらしい。いいね。一挙公開もいいけど、こうやってちまちま本放送のように出ると、なんというかみんなのリアクションの「風速」みたいなものが上がるのでとてもいい。

実を言うと私の場合、放送当時に確か仮面ライダー龍騎の同じような一挙放送かなんかをやっていて、小学生だったころのリアルタイムぶりに見直したらとってもおもしろかったので、ちょっと現行のも見るか……みたいなノリで途中から見始めたんだったっけ。後でこれ最初から見なきゃじゃん…ってさかのぼった。一言で言うとめちゃくちゃ面白いのでおすすめ。見てくれ。

本当は見てくれ、とだけ言って見てもらいたいんだけど、それだと望み薄だと思うので、どういう人におすすめでどういうところが面白いのかというプレゼンもくっつけておこうと思います。なんせ50話近くあるものを勧めるってんだから……合わないものをゴリ押しするにはちょっと責任も感じる長さ……

何より私が楽しいので。エグゼイドの話をするのは楽しい。これは本当。


まず面白いところポイント1つめ。

1.コンセプトが面白い

普段あまり仮面ライダーシリーズを見ない人をターゲットにして書いているつもりなので噛み砕くのですが、平成の仮面ライダーシリーズには何かしらのコンセプトやモチーフがあるんですよね。

エグゼイドの場合は「医療」と「ゲーム」なんです。

いやいや、なんやねんそれと多くの人は思うと思う。実際私もそう思う。でも、この一見合わなそうな素材がめちゃくちゃ上手く料理されているんですね。これが激アツ面白ポイントなんです。

じゃあどうやって?ってなると思う。ここで世界観について知ってほしい。

コンピューターウイルスというのは大概の人が知っている物だと思う。コンピューター上で悪さをするプログラムだ。これが進化して、人間に感染するようになってしまった世界、というのがこの物語の舞台なんです。

このウイルスがゲームソフトから人間に感染して成長すると、現実世界にモンスターが現れます。この世界における、「仮面ライダー」というのは、モンスターを倒してこの感染症を治療するシステムのことなんですね。

私なんかはもうこのへんであ、頭良~~~~!ってなってテンションが上がってしまう。でもこの大枠の設定だけではなくて、ゲームと医療ドラマっていう2つの世界観が交錯してストーリーを動かしていくのがすごいところ。さっき「一見合わなそうな素材」と書いたけれど、見ると共通する点も対比になる点もたくさんあることに気づくはず。ゲームあるあるも医学的なアプローチ(きちんと監修がついています)も両方ふんだんに存在するので、そういう要素を見つけてキャッキャしよう。


2.お話が面白い

とりあえずストーリーが面白いです。ニチアサって長期やるのでどうしても中盤だるくなったり、あんまりお話が進まなかったな…みたいな回があるのですが(悪いとは言っていません。夏休みトンチキ回とかほしいもんな)、この作品はそのへんけっこうぐいぐい前に進んでいった印象があります。強いて言えば序盤がちょっとだるめで見づらいかもしれませんが、中盤以降は毎週戦況の構図が変わり、展開がひっくり返っていた記憶があります。目が離せないね!

さらに言えば、今「序盤がだるめ」と言いましたが、なんでだるめになるのかというと、この物語はかなり大量のカードが伏せられた状態で始まるタイプの物語だから、というのが大きいと思います。みんなが動機や目的を隠した状態で動き回りがちなので、なんでそんなことするの?とか、こいつ同じことしか言わんな……となるきらいはあります。でもそこは早合点しないで、わからないことを楽しんでほしい。身を任せて、ノせられていけば真実まで辿り着けるので……

あと後述する理由でみんな行動原理が明確なので、メンタルの面でドロドロしていない雰囲気がありました。めちゃめちゃ濃く熱く重い人間関係はあるけど、戦いそっちのけでそればっかやってたみたいな印象はないです。情勢の移り変わりに付随して関係性も移ろう感じ。このドライでポップな感じが好みかは人によると思いますが……私は好き……


3.キャラクターが良い

これですね。本当にこれ。悪役まで含めて、みんな好きだな……と言えちゃう。造形とバランスが上手かったな~と思う。愛嬌があって……全員にそこにいる意味があって……

いわゆる「ツンデレ」というか、クールで素直じゃなく協調性の低いキャラクターというやつ、仮面ライダーシリーズあるあるみたいなものだと思うしこの作品にも登場する(それも複数いる)んですが、こういうキャラクターって上手くいけばカッコいいけど、失敗すると普通に迷惑なやつになってしまうと思うんですよね。そういうストレスをマイルドにしたり、そちらの言い分も一理あると思わせたり、別の場所でポイントを稼いで穴埋めをしたり、という部分が巧みだったように思います。

関係性も複雑に絡み合っていて良いんです……関係性のオタク大歓喜みたいなことが次々に起きましてね……詳しくは言えないけど……

それと、ライダーが医者である、ということはかなり見やすさにつながっていた気がします。お医者さんというのは人間の命を救うことを職業にしているわけで、既にヒーローの風格を持っているんですよね。そういう意味では最後まで見ると正統派にヒーローものだったと言えると思います。複数ライダーもののお家芸というか、序盤の展開からしてもうちょっとギスギスするかなと思ったけど、思ったより早くに全員が共同戦線張ったなという印象。みんないい人。そのへん安心していいです。

要するに、お医者さんなので患者を守るのが仕事なんですよね。その”患者”というのが、全ての人間なのか、目の前の人間なのか、自分の病院に来た人間なのか、生命なのか、心なのか、そこは考え方によって変わってくるというわけ。その治療方針で揉めている感じですね。スタンスは変わらない。そうそう、この作品、医者のラインナップに監察医を入れたのがめちゃくちゃ斬新だと思っているんですが(日曜の朝の子供向け番組に……)、その場合の守るべき”患者”は「死者」であり「真実」なんですよね。そういう一貫性というか理屈っぽさって、オタクは好きなので……

お医者さんじゃない人たちもめちゃくちゃ良いんですが、どこまでがネタバレの範囲なのかがいまいち掴みづらいのでこれだけ。めちゃくちゃ良いです。倫理観の大乱闘。あと見るとかなりの数のネットミームを理解できるようになる(不純な動機)

あとライダーもヒロインもみんな揃ってバッチバチに顔が良いです。目の保養。お洋服も個性出ててかわいい。良い。


大きい要素はそんな感じ。本当はもっと言いたいことがある。OPが良いとか、戦闘時のエフェクトが良いとか、音楽が良いとか、強さがレベルという数値で見えるドライな感じが好きとか、親殺しという概念がちゃんとあるところが好きとか、映画や小説などのスピンオフが良いとか、そういういろいろが。

どうです?なんかちょっと気になってきました?どう?まずはこの期に2話分見てみません?ねっ?

すみません、そんなこと書いておいてアレですけど、布教みたいな顔して本当は誰かにエグゼイドの話をしたいだけなんです。本当、人と話がしたくなるドラマなのよ。そっちが先です。誰か見てくれないかなってのはおまけ。お時間取らせてすみませんでした。

今日はここまで。ありがとうございました。







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