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稽古日記(2024年)

2024.3.4,6,8,10,15,21,25,28,4.1,3,4,5,7,9,10,12 舞台稽古

ひたすらに立ち稽古。ダンスも並行して稽古。課題が見えて捕まるものもあれば捕まらないものもあってそれを繰り返す。力が抜けてその場に居られるようになってきたところと、頭で考えたことをやっているだけのところ。
脱力の鍵は何でしょう。


2024.3.2 舞台稽古

序盤シーンの稽古。セリフは大体入ってきているが、まだ脊髄販社のレベルではない。最近、台詞をしっかり入れる事の効用を感じている。
「あれ、次の台詞はなんだっけ?」と自分(の台詞)に意識が行っている状態では相手の台詞や状況にリアクションが取れない。
演じるという本当のところはリアクションなのだと朧気に気付き始めたのがコロナ渦でミスタービーンをかぶりつくように見始めてから。
彼は確かに変だが、変なことを"しにいく"のではなくて、問題が起きた時の"リアクションが変"なのだ。

2024.2.29 舞台稽古

台本を持ちながら無理やりの通し稽古。翌日映像をチェックしてみて、体感とのズレに驚く。セリフが入ってないところは特に、なんの遊びもない。

2024.2.28 舞台稽古

ダンスシーンのおさらいと終盤シーンのミザンス付け。

2024.2.20~21ダンス稽古

メインのダンスシーンについた振りを教えて頂く。
30秒ほどの振りだが初見の感想は「こんなの覚えられるのか?」。
やってみると、不思議と振り自体は数十分で覚えることが出来た。
日本舞踊やパントマイムの稽古で、身体を動かすということに少しずつ抵抗が消えてきているお陰かと思います。周辺の筋肉が鍛えられているとその周辺にもいい影響を及ぼすと再確認。昔ならまず覚えられなかった。この点は自分を少し褒めてやりたくなった。
ですが綺麗に踊れるかという話とは全く別問題。
0.9倍速で振りをしっかり覚えて、1倍速でひたすら繰り返す。
翌日もひとつずつ振りを確認して綺麗にしていく作業。キレというのはなにから生まれるのか。キレを作るための動きの導線があるはずで、それを自分で見つけていくところから。止めとか払いとか、習字を書く感覚なのか?
とにかく何度も踊り、真冬の釧路で汗だくになっています。

2024.2.17 パントマイム稽古

翌日に迫った認定こども園よしのさんという保育園でのパントマイムステージに向けて最終稽古。お師匠の中納先生と2人で合わせての稽古は僅か2回ほどだったので、とにかく通しを繰り返す。
空いているハズだった広いスペースが空いておらず、やむなく狭い場所での稽古。身体を思い切り広げると壁にぶつかるため、本番より小さな動きで。
本番とはまるで違うスペース感なので芝居が曲尺に合うか不安が残る稽古だったが、汗だくで終了。
力を入れてものを引っ張ったり押したりするマイムでは本当に力が入って呼吸が止まったり身体がゴチゴチにこわばる。そう見せればいいだけのところなんでしょうが、本当にそうなってしまう。軽やかさが皆無。

2024.2.16 舞台稽古

広い稽古場で、本チャン用の尺を取り、第1シーンの立ち稽古。
まだ全くキャラクターの手ごたえがつかめない。
第1シーンは2人芝居。いつもとても刺激的なお相手なので、キャラが身体に落ちてきたときには楽しい掛け合いになるのはわかっています。
まだまだ焦らず焦らず。

2024.2.13 舞台稽古・パントマイム稽古

第1シーンの立ち稽古。好きなものを感慨を込めて熱烈に語る箇所がある。
自分にはいわゆる”推し”のようなものがないので難しく、
昔から好きなものがあっても、自分の好きなものの話が人の興味を引くわけがないと思い込んでいたせいかいまいち実感がつかめない。
人に話さないから好きが自分の中だけで留まる。
「これが好きなんです」と他人とシェアしていけば好きという感情は更に高まるはずなのですがそういう経験はあまりない。
気になってる女の子の話を友達に打ち明けてみると、話す前より好きになってくるというアレに近いですね。
キャラクターの造形が掴めないなら時間に任せて、まずセリフを全部入れてしまう方が先かもしれない。時間をかけていいものは時間をかければいい。
続いて、ダンス稽古。先日より幾分ましになったステップで、本チャンの曲のテンポに合わせてステップ・ターン。
形はまずくても音に合うと気持ちいいものです。これも時間をかけてやるしかありませんが、時間をかけさえすればいいともいえるのです。それは惰性ともとれますが、時間をかける事の効用は確かにあります。

午後からは今週末のイベントでのステージに向けてパントマイムの稽古。
ネタの大部分は出来上がり。最後のシーンがうまくいかない。
しかしカバンの扱いは大分手ごたえを感じてきました。
パントマイムはとてもおもしろい芸能だと思います。
そして、ピンネタを作るために、先生との共作が始まっています。
風船を使ったひとり芝居のようなパントマイム。
新境地のネタになりそうでとても楽しみにしています。
身体をたっぷり使ってぐっすりの一日でした。

2024.2.10土 ダンス練習


とあるシーンの為にダンスを習っている。今は主にステップ。
これがまあ、むずかしいもので、”後ろに重心かけない!””上半身フラフラさせない!”などと稽古中ずっと激励の言葉をいただいている。
呆れたような顔で笑われることもしばしば。そういうときはこっちもデッヘッヘと笑い返し、もう二度三度と繰り返すようにしている。
間違ったまま数だけこなしても間違ったことの達人になるだけだと言ったのは誰だったっけ。漫画かなにかで読んだような気もする。
ステップ一つとってもこんな様子なんだから身体表現はつくづく難しい。
思えば高校3年生の頃、文化祭の劇でこれまたダンスシーンがあった。
蟹のように横に移動し、手をパンと鳴らしてからまた元の位置に戻ってくるというごくごく簡単なステップが踏めない。何度見ても脚は今どこに行った手はどうしておけばいいといった細部が気になって全体像がまるきりつかめない。木を見て森を見ずということでしょうか。
クラスメイトの女の子に何度も教えてもらい、家でも練習を繰り返し、毎日汗だくだった。日に3度風呂に入っていたことを今でも思い出す。
とまあ、身体表現は自分にとって難しいことであるのは間違いなく、自分の苦手分野であることは承知の上で、今はこれを楽しいと感じています。
苦手なことを克服して表現に幅を作ろうと決めて2年前に始めたのが日本舞踊。(素晴らしい師匠のお陰で1曲、大きなホールでお客さんの前で踊らせていただきました。今はなかなか通えていないのが残念・・)そして、これも一昨年から習い始めているのがパントマイム。
これまた素晴らしい先生に出会えたお陰でいろんな場所で披露させてもらいながら少しずつ色んな技が出来るようになってきました。

出来なかったことが出来るようになっていくのは人生の中でもかなり大きな喜びだと思います。出来ないことを諦めて他の事に目を向けるという術もあるにはあるけど、そのやり方を採用するのはもう少し後でいいかなと思っています。
「苦手な事より得意なことを伸ばせ」というのは、ある意味ではいい言葉だけど、僕は嫌いです。
ものすごく苦手なことは得意なことをころしてしまうと思うから。
せっかくの長所があまりの短所にやられてしまうのはもったいない。
そして、苦手な事の方が堂々と教えてくださいと言えるでしょう。
これが苦手な事のいいところ。

苦手なことはどうせ元からできないことなんだから、恥をかいてもなにしても一向に構わない。(根気強く教えてくださる周りの皆さんに本当に感謝・・)
得意なことを底上げしてくれる苦手なことを、すべて血肉にしてやろうと思っています。苦手なことは栄養価が高いんです。
最終的に自分を助けてくれるのは、もしかしたら苦手な(と思い込んでいること)事かもしれません。

2024.2.7水 2.9金 舞台稽古


序盤シーンのミザンス付け。
実際に立ち上がり身体を動かしながらセリフを喋ってみると、セリフと身体がマッチしない。
稽古の映像をチェック。どうにも”やろうやろう”としすぎている。
下品な芝居ということですね。”俺を私を見てくれ!”というやつ。
演技となるとなにかを”やらなければいけない”という強迫観念が生まれがち。むしろその逆に、抑制するということを大事にしないといけない。
抑えて抑えてそれでも現れるものがその人の魅力と言うことね。
昔、テレビである芸能人の訃報に対して、その親友の芸能人がサングラスをかけてコメントしていたのだが、そのサングラスの下からツーっと涙が落ちてきて、それがいやに感動したのを思い出した。

誰も見てないスマホの前で、、あなたは僕にサポートをしてくださろうとしています。 頂いたサポートは、ひとり芝居公演にかかる経費をはじめ、活動費として大切に使わせていただきます。これでまた、皆さんに活動をお見せできる機会の足掛かりになります! 感謝!陳謝!ありがとうございます!!