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#43「関西人魂」4年 小竹主真

こんにちは。
関西学院大学体育サッカー部で一番遠くから通う屈強な男、4年の小竹主真と申します。毎日山を越え谷を越え、通わせていただいています。
そんな中noteを書く機会を頂き、何を書こうか頭を抱えながら必死に書いたので是非最後まで読んでいただけると幸いです。

皆さん、今まで「大きな決断」をしたことはありますか?
約20年間生きてきて少なからずとも1度は経験したことがあるのではないでしょうか。
受験・進学、スポーツ選手になること、コンダクター(学生コーチ)、バイト、親元を離れて一人暮らし、就職、買い物などなど、、、
人それぞれありますが、自分自身の中であった「大きな決断」を書きたいと思います。人生の中で大きな決断が2つあったのですが、さすがに2つ書くのは欲張りなのでその内の1つを書きたいと思います。もう1つはまた機会があれば。


中学3年生の夏。
「どうしようかな。」

小竹少年は迷っていました。
中学校までは自然と地元の学校に行っていたので何も考えていなかったけど初めて高校に進学するにあたって自分の進路について悩みました。サッカーに力を入れている高校だったり、校舎が綺麗だったり、たくさん魅力的な高校があって自分が本当に何をしたいのか分からず右往左往していました。ましてや当時住んでいたのは、兵庫県より遙かに人口が多く大都会東京の横に位置する「千葉県」。

え、千葉県なん?と思った人、ありがとうございます。良いリアクションです。

中学までは千葉県で育ちました。チーバ君でいうところのベロの部分。ディズニーには電車で20分、東京まで10分、コンビニは30メートル間隔であるという素晴らしい環境だったんですが、そんなことも気にせず遊ぶときもサッカー。習い事もサッカー。サッカー漬けの毎日を送っていたなと思います。

そこまでサッカーが好きだったからもちろん高校でもサッカーをしたかった。全国大会にも出てみたい。でも、現実は大して秀でた技術もなければ能力もなかった。
ましてや千葉県はベスト16の高校でも部員が100人を越えることがざらにあるサッカー大国。レベルが高く試合に出られるかも分からないのにその高校自体が全国大会まで勝ち抜けるかも分からない。その少ない可能性にかけるぐらいだったら今後のことを考えて勉強に専念した方が良いのかもと思っていました。

しかし、父親から
「全国大会にでてほしいな、勉強は疎かにしないでほしいけど」
と言われていました。

サッカーだけでなく勉強も力を入れている高校。

結局、そんな高校は見つからなかった。
少しの可能性にかけてサッカーに振り切り全力を尽くすのか、サッカーはやるけど勉強に重きを置くのか。
どっちをとろうかなと迷っていました。

そこでまた、父親から
「いっそのこと奈良県の高校にしたら?サッカー人口も少ないし、千葉県よりかはレベルが低い。可能性は高いと思うで。探してきたるわ」
と言われました。

小竹少年は、いやいやいや、さすがに奈良県にいくわけないやんと思いました。奈良県は祖父祖母の家があったので、縁もゆかりもない土地ではなかったけどほぼ皆無。なにより地元の友達と離れたくはなかったし不安でいっぱいだった。

しかし、父親が見つけてきた高校は、全国大会に出た実績もあれば、勉強も疎かにしないいわゆる追い求めていた高校でした。

でもやっぱりその選択肢はないわと思っていたんですが、父親がずっと高校サッカー選手権のテーマ曲を鼻歌で歌うんです。また、両親ともに関西出身だったこともあり阪神タイガースのグッズが飾ってあったりもしたので、サッカーへの想いや関西への興味が湧き徐々に心が揺れ始めました。サッカーはしたいけど、地元を離れるのは辛い。千葉なのか奈良なのか。このときめちゃくちゃ葛藤し、悩みに悩んでいました。

そんな中ある日、母親からこんなことを言われました。


「おもろいのは、どっちなん?」


気づいたら奈良県の模試を取り寄せていました。

そこから怒濤の日々が始まりました。友達は千葉県の模試を受けている中自分だけ奈良県の模試を解き続ける。その上、千葉県は入試の日程が早く2月に行われる一方で奈良県は3月。みんな受験が終わり遊びに行ったり学校も来ない中で自分だけ勉強。唯一の救いだったスマホのゲームも水没させてしまいスマホもない。
正直、ストレスがえぐかったです。頭おかしくなりそうでした。マジで。
でも、塾の先生が個別でオリジナルの授業で対策し、受験当日奈良まで応援に駆けつけてくれたり、学校の先生がイレギュラーなことにも対応してもらったり多くの人の支えてもらったのでその期待に応えたかった。

受験前日。
遠かったので前泊をし、新幹線の移動中も含め勉強をしてギリギリまで詰め込みました。余談ですが、晩ご飯は人生で初めて「天下一品のこってり」を食べました。食べた瞬間美味しすぎて稲妻が走りました。これが関西かと。

そして受験が終わり、結果発表の日。

父親が関西に行っていたのでついでに見てきてもらいました。


受験番号1番でした

以上が、自分の中での「大きな決断」でした。
中々同じ境遇を持っている人はいないと思います。でもこの決断をしたおかげで今の自分があると思っています。

色々長く書かせていただいたんですけど結局何が言いたいのかというと、
サッカー部に色々な想いを持って入部してきた人、関学を選んだ人、そして今就活をしている人が多数いて、「大きな決断」に立たされ迷うことが数え切れないほどあり今もなお悩んでいる人がいるのではないかと思います。
そこでこの、

「おもろいのは、どっちなん?」

を思い出して欲しいです。
自分自身が本能的に、直感でおもろいと感じた決断が正解だと思います。
特に、関西圏以外の人は、せっかく関西にきたのであればこの関西人魂を持ってほしいと思います。
何事もおもろい方に。そしたらおそらく後悔の無い決断ができます。

最後に。
今年のサッカー部のスローガンは、「一旦、やってみ」です。
そこでサブスローガンとして少し付け加えておきたいと思います。

一旦、やってみ。
~おもろいのは、どっちなん?~


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