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#78 「何の為に」3年 山中詩音

皆さんこんにちは。
3回、山中詩音です。

まず初めに、日頃より関西学院大学体育会サッカー部に多大なるご支援、ご声援してくださる全ての皆様に、心より感謝申し上げます。


選手を辞め、コンダクターとして活動をスタートしてから、早くも半年が経とうとしています。毎日が新鮮且つ刺激的であり、充実した日々を過ごさせてもらっていることに感謝いたします。


Iリーグ前期が終わり、後期に差し掛かろうとしている今、この半年の振り返りをテーマに、今の自分の想いを赤裸々に綴りたいと思う。



この半年を振り返り、考えが足りなすぎる日々だったと感じる。

コンダクターという役割が不器用ながらも少しずつ板についてきたと同時に、この現状への「慣れ」を感じ、焦りをも抱きつつあった。


また、個人としてもチームとしても思うようにいかない時期もあり、より一層、考えさせられる日々を過ごした。


その状況下で、自分はチームに何をもたらすことができるのか、考えた末、今一度コンダクターとしての原点に立ち返ることで自分のすべき事が導けるのではないかと考えた。


なぜ選手を辞め、コンダクターへの転身を決意したのか。
何の為に今を過ごしているのか。

「確固たる自分を確立する」ため


胡散臭く、抽象度の高い言葉であるが、
一体何を確立するのか?


「自分自身への自信」
である。

レベルの高い環境下で責任あるポジションを務め、少しばかりか怖気付き、何か自信なさげである自分を客観視した時に気付かされた。

選手・スタッフ含め、お互いが信頼し合える関係を築かなければ、強いチームなんて生まれない。スタッフとして日本一の環境を創出しなければいけない。

だからこそ、失敗を恐れ、周囲に流されやすい存在ではあってはならない。ましてや自信のないやつなんて以ての外である。


怖気付く自分は理想のコンダクター像から対極の位置にいるのではないか。

常に高みを目指し続け、ハイレベルの競争をする選手たちの中で、自分に出来ることはとにかく挑戦することではないかと思うようになった。

そして、2つの考えに至る。


①自分らしく


選手の意見を取り入れ、実践することも勿論スタッフとして大切である。
しかし、今の自分にとって、本当に必要なのは、各行動に明確な自分の意見を持ち、自分らしく行動すること。

それが間違いであったとしたら、素直にミスを認め、反省することも重要であるが、行動を起こすこと自体に価値があり、意義がある。


② 情熱・忍耐


コンダクターに成り立ての当初、早崎さんから

「いつ如何なる時も選手に対して、情熱を持って、忍耐強く接し続けることが大切である」

という言葉をいただいた。まさしく今の自分に欠陥している要素だと感じている。
チームとしても個人としても上手くいかなかろうが、情熱を滾らせ、選手との関係値を深めることをブラしてはいけない。

これを体現し続けることが、自分自身への自信に、「慣れ」を感じさせない自身の形成に繋がる。

『現状維持はマイナス』という言葉が存在するように、毎日が成長できる環境を自ら作り出し、「挑戦・体現し続ける」を当たり前に、
もっと日本一の環境創りの徹底に尽力しなければいけない

というのが今の想いだが、

所詮、美辞麗句に過ぎないと感じる。

だからこそ、この想いを本当の気持ちを見失わないために、事あるごとに振り返り、「何のために」この道を選択したのか、再確認しながら、

最後まで死力を尽くして戦い続ける。

「日本一」という目標のために。

    関西学院大学サッカー部コンダクター
                山中詩音

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