自粛期間で暇してる小中学生におすすめしたい本

ってタイトルだけど自分がこれ良さげ〜って思った本を紹介するだけの記事です
実際に小中学生が読んでなにかに目覚めても責任取れません取りません

哲学的な何か、あと科学とか 飲茶 著 二見文庫

哲学と科学の本
一つ一つの項目について入念に詳しく解説をしているわけではないけど、興味を持つのに丁度良い本、文章も読みやすくわかりやすく手に取りやすいと思う
この本をきっかけに科学や哲学に興味持つ人が増えて欲しい

実験的経験 森博嗣 著 講談社文庫

森博嗣がやりたい放題する小説
もはや小説なのかどうかもわからない文章
「文学」っていうと書き方に決まりがあってこうしないといけないああしないといけないとか思うかもしれないけど、こんなに好き勝手やっていいんだよ、こんなことしてる人もいるんだよって言いたいがための本
この本ほど「作者と一緒に遊んでる感」があるものはないと思う

舟を編む 三浦しをん 著 光文社文庫

辞書編集部に突如異動することになった主人公が仲間と共に一つの辞書を作るまでの話
単純に小説としてとても面白いのと、一つの物ができるまでにどれだけの人が関わり、苦労しているかがわかるようになる
この小説で扱われるのは辞書という今は使う人が減ってきている物だけど、その辞書にも色々な物語があるということを知ると、他のものにもたくさんの物語があり、自分もなにかの物語の主人公だったり別の物語の脇役にいつのまにかなっているかもしれない、そう考えると物や人を大事にできると思わない?俺は思う

生きるぼくら 原田マハ 徳間文庫

とあるきっかけで心が折れた大学生が主人公の話
主人公が大学生だから小中学生には想像しにくい部分もあるかもしれないけどそこは脳みそ振り絞って想像してほしい
心が折れた大学生が別の環境で新しい物事や人に出会い、成長していくという小説としてはよくある部類の話かもしれないけど、よくある話だからこそわかりやすく心にスッと入ってくる
読み終えた後の気持ちをよく味わって欲しい小説

狂気の科学 東京化学同人

今の社会ができあがるまでこんな狂気とまで言われる先人の様々な実験があったんだよーって本
昔はわからないことがたくさんあって、今は色々なことがわかるようになっているけれど今もこの本に書かれているように未来から見たら頭のおかしい実験をしているのかもしれないね
自分の無知を知る本

これが物理学だ! ウォルター・ルーウィン

マサチューセッツ工科大学で行われた物理学の講義
大学の講義、しかも海外の大学ってことで手に取りにくいかもしれないけど、文字さえ読めればいけるはず
日本の学校でよくある「教科書を読みながらひたすら黒板に書いていくだけの授業」ではなく、わかりやすい実験と説明、教えたい内容しか話さないのではなく、いろんな逸話まで含め教えてくれる
教授の熱の籠もった話を聞けば物理学と聞いて身構えてしまった人も必ず物理学の面白さに気がつくはず

こわいもの知らずの病理学講義 仲野徹 晶文社

選んでおいて「これ小学生向けではねぇな??」ってなった、すまんな
でも面白いから読めるなら読んでみてほしい
医学なら知ってるけど病理学ってなんぞや?ってところから始まるこの本、病理学とは【病(やまい)の理(ことわり)、言い換えると、病気はどうしてできてくるのかについての学問】とのこと肝硬変とか、脳卒中とかは聞いたことはあると思うけど、じゃあ「肝硬変の硬変てなに?どうしておきるの?」「脳卒中の卒中って??脳がどうなることなの?」みたいなことがわかりやすく書いてある
この本をおすすめした理由は体の中でなにが起こっているかを知ると生き方の意識のようなものが変わると思っているから
というのと、もう一つの理由のほうが実は大きくて、それは「医学とか物理学とか考古学とかよく聞くような学問以外にもたくさんの学問、選択肢がある」ということを知ってほしいから
進路を選択する時に自分になにができるかを知ることももちろん大事だけれど、それをどう活かす道がどれくらい、どんなものがあるかを知っているかということもとても大事だと思う
自分の能力を把握していてもそれを発揮できる領域を知らなければ無駄になってしまうから
めちゃくちゃ良いこと書いて満足したから次の本の紹介に進みます😌


※次に紹介する本の表紙が虫なので、苦手な人はサーっとスクロールしてください


昆虫はすごい 丸山宗利 光文社新書

そう、昆虫はすごい
虫の機能美はすごい、それぞれの種が生き残るために独自の進化をとげ、人間には想像もつかないような手段を手に入れている
昆虫の世界はまだ未知の部分がたくさんあり、研究も盛んなので、その道に進みたい人にはぜひ読んでほしい本

英国王立園芸協会とたのしむ植物のふしぎ ガイ・バーター 河出書房新社

植物もすごい
植物に関する話をQ&A方式で、見開き1ページで一つ回答している本
「青い花は実在する?」「サボテンはどこからやってきた?」「木はどうしてあんなに大きくなるの?」などの質問から「ローマ軍が敵地に塩を撒いて不毛にしたのはほんとうの話?」といった歴史に関わるものまである
…ローマ軍最低だな!?
この本の優れているところはイラストがめちゃくちゃ綺麗、イラスト見てるだけでも楽しいのでぜひぜひ

失敗百選 中尾政之 森北出版株式会社

失敗もすごい
なにがすごいって、あきらかにやったらいけないことをして案の定大惨事を起こしてる
でも人間てそういうものである、人間だもの
この本は題名通り失敗をあつめたものである
失敗の大まかな説明から始まり、失敗がどおやって起きたかまで詳しく説明している
化学的、工学的知識が必要になる部分もあるが、ほとんどは読めばだいたい理解できる
この本に記載されいるような事例に遭遇することはないかもしれない、けれど、人は必ず失敗をするということを念頭においておくと意外なところで役に立つかもしれない

死因百科 マイケル・ラルゴ 紀伊国屋書店

人はすぐ死ぬ
交通事故や犯罪、病気、災害などはもちろん、普段生活で使用している道具やささいなきっかけで人は死ぬ
この本には様々な死因が描かれているが、中には「トースター」や「たまごっち」など、一見するとそれがどう死に繋がるかわからないものまであるが人は死ぬ
様々な項目を流し読みするだけでも面白い本だが、この本を読んで危機管理について考えをめぐらせてみると意義があるかもしれない

脳のなかの幽霊 V・S・ラマチャンドラン 角川文庫

私が「本を紹介して」と言われたら毎回紹介している本
病気や事故などにより、脳に傷を負った人が様々な不思議な現象に悩まされている
それは「欠けた視野の中にアニメが流れている」「自分の腕は兄弟の腕である」「母親が偽物になった」など、気が触れてしまったかのように思われるこれらの現象は実はちゃんとした原因があった
著者は独創的な方法で脳のどこが影響を及ぼしているかを特定し、解決に導いている
脳の話なので一部難しい言葉は出てくるが、どの説明もわかりやすいので理解できるものだと思う
様々な現象から脳の不思議に迫るうちに脳の不思議な機能が明らかになり、それは健常者にも同じように起こるものもある
この本を読んでいくうちに、今まで自分は「自分の目で見たものは必ずそこにあるという」当たり前の現実さえ揺らぐ事実を知ることになる
自分の体を動かしているのは自分の意思ではないと気がついた時に私は不思議な気持ちを感じた、それは不快なものではなく人体の奇跡、人の体や脳の作りの面白さを身をもって体験した瞬間だった
文庫本で気軽に読める本なのでぜひ手にしてほしいと思う
「脳のなかの幽霊 ふたたび」という続刊もあるでな

レプリカたちの夜 一條次郎 新潮社

読む麻薬、今すぐAmazonで注文して

動物たちのまーまー 一條次郎 新潮社

読む覚醒剤、今すぐ書店行って買ってきて

以上14冊、(読みやすいかどうかはともかく)どの本も面白い本なのでぜひ機会があったら読んでみてください。
最後の2冊はオチとして使ってるけど読めば他の小説にはない「なにこの……なに???」みたいな気持ちを味わえるので隙あらば読んでみてください
ほんとは2冊とも真面目に紹介しようと思ったんだけど面白さの言語化ができなくて諦めたよ

読んだ感想などあればぜひ聞かせてくださいな

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