守破離

最近の話ではないけど、守破離の時期がいかに大事な時期で、その

「守」

が何を守る・学ぶ時期なのかがなんとなく分かってきたので少しシェアします。


1.守 は基準作り

基準やその人・コンセプトにおけるガイドライン作り。
その型を通して、自分自身の判断基準・行動基準など全体的な基準や思考の方向性を決めること。

よく言われるのが「型が無ければ、形無しよ」ということば。
何か自分の軸・芯となるものを形成するには、その守の時期にどのような基準を持ったかが重要だと考えられます。

「形無し」の人は、枝葉の理論やテクニックはよく知っていても、それを全体的に統合したり適切な流れで行うことが難しい印象です。

2.破 はそれを破る、さらに発展させる時期

守の時期に自分の軸となる思考や試行錯誤を続けながら、さらにそれ以外のものを学んでいくと

「今学んでいるこの方法の方が、(守で行っていた)これまでやってきたことの補完や時間短縮、より結果が出るかもしれない」

という思考が生まれてきます。

破はそれを取り入れ、守で学んできたことをマイナーチェンジしていく時期です。

3.離 はオリジナリティ・コンセプトの創出

離は一番難しく、とてもこの段階にはたどり着けていませんが、道なきところに新しいコンセプトや守・破で培ってきたものをさらに一段上に昇華させた新しい存在といえると考えています。

時代はオリジナリティを求めたり、
自分らしさやキャラクタービジネスをもとめているため、安易に離したがりますが、ここに至るには焦ってもしょうがないですね。

「型破りと形無しの違いはなんですか?」と質問があり、回答者の無着成恭(僧侶で教育者)がこう答えた。 〝そりゃあんた、型がある人間が型を破ると「型破り」、型がない人間が型を破ったら「形無し」ですよ〟勘三郎は「 あっこれだ!」と先代の教えの意味を理解した。
以来、勘三郎氏は徹底的に型を習得し、練習に練習を重ね、先代から受け継いだ十八番演目である「春興鏡獅子」の演技に生涯をかけ心血を注ぐとともに、後継者であるわが子や弟子に対しても幼い頃から徹底的に基本を叩き込んだという。
中村勘三郎のエピソード


何かの技能、思考法、やり方が今自分がどの状態かを考えることも重要ですし、何かのつらさがあっても、守の時期を守り抜けるかが重要なんだと思う今日この頃でした。

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