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学びたいのは本質の方で、と考えてる人がいたっていいじゃない

ここ数ヶ月、なるべく簡単にテクニックを勉強して、お金儲けしたい、と考えてコツコツやってきたのですが、結果分かったのは「おれはそれじゃなかった」という衝撃の事実。

今回読み始めた教材は、数ヶ月前までは、ちょっと高くて手が出なかったんだけど、なぜか今無料配布しているというニュースをつかんで、いただいたもの。

いろいろ知って今、これを読んでみると、なんというか、全く刺さらない。

今の私は「なんとなく、似非マーケターの言ってることはどれも似たり寄ったりで、しかも、今の時代に当てはまらない」と感じている状態。

煽ってセールスするなんてもってのほか。そして、期間限定だから今決断しろ、と無性に決断をさせたがる教材はやめるべき。理由は、数秒もあれば同じような教材は見つかるから。きっとそっちの教材も同じように決断をさせたがっているはず。

教材過多の時代です。いくらでも教材はあるんです。

だから、今私がしないといけないことは、じっくり吟味して自分に合う教材を一本釣りすることです。

検索のスピードは急速に上がっています。

一方で学習のスピードはあがらない。なぜなら1教材の文字数がどんどん多くなっているからです。短くスパッと語る教材などだれも買わない(と売り手は感じている)。

だから、われわれにできる防衛策は1回の学習で完結させることです。

ゆっくり選んで短く学ぶ。


こういう考え方をすると、なんとも旧来のマーケティング(的なもの)はマッチしない。

読み始めた教材もそうでした。

ペルソナがまずは大事、のはずなんですが、一方で「バーナム効果」というのがあるらしい。学習させたいトピックについての悩みを思いつく限り全て書きあげ、そのどれかにマッチさせることで読み手側をペルソナに引きこむテクニック。

その上で、そのペルソナにとって「再現性」のある解決を提案する。

だから、読んでる時だけ、自分はこの方法で再現できる解決を手に入れられる、と錯覚してしまう。実際やってみると失敗する。

あなたは、書き手が用意したペルソナではない


無数にある悩みをすべて解決させるために、再現性が高いことを証明するには悩み一つ一つについて具体例を示さないといけない、はず。

なのに、バーナム効果によって読み手がペルソナに同化させられてしまうので、列挙した悩みと関係なく、ペルソナにとって再現性が高ければ悩みは解決する。

無数に列挙された悩みと、解決策とは関係がない


悩みは悩み。解決策は売り手の都合で後付けされたもの
セールス用に作られたペルソナにとっての解決策でOK。

「バーナム効果」によって、自分が小説の中の主人公=ペルソナに同化させられる


これが旧来の(というか似非の)セールスの文法でありました。

しかし、今。とにかく教材が乱立しています。成功した主人公の小説があるれかえっています。

読み手は気づくんです。

あ、これは俺じゃない。


バーナム効果が崩壊する時代。いまここ。

似非マーケティングの楼閣は崩れてるんですが、それを知らない売り手はいまだにその方法で売ろうとする。

本質のマーケティングはペルソナを構築することで売りたい商品のターゲットを狭めていくわけです。同調性バイアスにひっかかっていない、本当に自分に役立つ商品を買いたいと思っている人を文章の力で選別し、効き目のない人を遠ざけるためのテクニックがマーケティングであるはずです。

何度も言っているように教材は巷に溢れかえっているので、「今買え」と煽っている商品は買わなければいい。その教材のクオリティがどうあれ、「今買え」ときたら「買いません」。これが買い手側のテクニック。

無理強いしない余裕感のある商品が売れる時代になっています。たぶん。

売り手が売れる商品を売るためには

1)マーケティングの本質を知る必要がある
2)買い手を時間をかけて教育する。

理系の人間からみて、なんの証明にもなってない数字の使い方をしてる人は、きっと文系の人間からも(肌感で)共感は得られない。

それでも、短期で非本質で儲けたい人は、それでもひっかかるペルソナを相手にすべき。そこで二分化が起きる。

1)簡単ですぐ儲かると説明する売り手は、それにマッチする買い手クラスターを相手にすることになる。
2)そういう教材を買った買い手は、同様に簡単ですぐ儲かることを説明する教材の売り手に進化するので、またさらに同じ買い手クラスターを相手にすることになる。
3)簡単ですぐ儲かるクラスターに属してしまった人は、かようにして、そうでないクラスターに移ることが極めて難しくなる。
4)結果として、そうでないクラスターに属するために学習コストを多く見積る学習者の方が一番短期的に成功する。

いや、もちろん、すぐ儲かるクラスターで成功してればいいんです。俺はそれじゃない、というだけ

それじゃ

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