見出し画像

第38節 VS鹿児島ユナイテッドFC プレビュー

 久々のプレビューです。試合までの暇つぶし、試合関連の情報収集にご覧ください。

★予想スタメン

図1

 ホーム甲府はサンニチ予想によるとリベロに山本、右HVに小出という今季初の組み合わせ。ここ数試合立ち上がりでの失点が多いところが気になっており、山本のキャプテンシーとゲームコントロール、試合を読む力に期待したい。またアラーノがスタメン予想となっている。ここまで出場時間こそ少ないが相手のCB-SB間へのランニングなど効果的な動きで攻撃に勢いをもたらし、守備でも献身的に自陣まで戻って来れる。先発となればウタカへのマークを減らし、得点機会の演出に期待したい。

 アウェイ鹿児島は今節、チームの核 中原秀人、チームアシスト数1位の五領が累積警告で出場停止。4-2-3-1のシステムに中原秀のところには八反田、ワントップにはルカオの予想。今までショートパスを多用していた鹿児島はここ何試合かでロングパス増えてきていることもあり、最前線にルカオ、韓勇太の大きい選手を並べる可能性もあるか。

★ここまでの両チームの状況と成績

 ホーム甲府は35節に久しぶりにJ1参入プレーオフ圏に戻ったものの36節で栃木に引き分け、37節でヴェルディに負けてしまい、今季最低順位タイの9位まで後退してしまった。しかし6位の水戸とは勝ち点差3であり可能性だけで見ればまだあきらめる差ではない。ホームでは7勝5分6敗の成績でなかなか勝ち点が拾えておらず、サポーターも目の前での勝利に飢えてきていると思うが、泣いても笑ってもホームでは残り3試合なので後押しを続けてほしい。

 対するアウェイ鹿児島は今季J2初昇格してきて、ただいま残留争いの真っ最中である。1試合未消化ではあるものの降格圏との勝ち点差2である。ここ7試合は勝ちがない上にアウェイの成績が2勝4分12敗とめっぽう弱い。後ろから繋ぐスタイルを一貫していたが、ここ数試合はそのリスクを捨て長いボールの多用など少し変化させている傾向がある。失点数がここまでワースト2位3失点以上している試合が10試合もあることを考えると、殴り合いをするよりも堅実に勝ち点を稼ぐゲームプランになっているのかもしれない。

★チームメモ

◆甲府

・ボール保持
 ボランチが1枚DFラインに下りて4ー1ー5を形成orそのままの3ー2ー5でビルドアップ。その中でシャドーやWBが相手DFを前に引き出して、その空いた裏のスペースをもう一枚のシャドー、CFが狙う。最近では3on lineからサイの形が見られる。
 
内田からのクロスに3トップ+右WBも入るはマスト。

・ネガティブトランジション(攻→守の切り替え)
 基本的には即時撤退。ミドルゾーンまでリトリート。

・ボール非保持
 
最終ラインにWBが落ちてシャドーがSHの位置まで下りて、5ー4ー1を形成。中央締め。オーガナイズしてからDHが突撃あり。

・ポジティブトランジション(守→攻の切り替え)
 
奪った瞬間ウタカ、アラーノに預けて速攻。

・セットプレー(攻)
 内田、佐藤が担当。パターンは複数あり。

・セットプレー(守)
 ストーンはウタカ。エリア内はゾーンとマンツーの併用。1枚前線残り。

・その他
 
横谷と佐藤で試合中でポジション変更あり。

◆鹿児島

※情報薄いです

・ボール保持
 GKから4ー4ー2に可変しながらビルドアップ。中原秀がビルドアップの中心(今節は出場停止のため八反田がこの役を担うか?)。クロスには逆サイドもしっかり入ってくる。ここ数試合は残留のための割り切りなのか長いボールを多用。

・ネガティブトランジション(攻→守の切り替え)
 即時奪回?

・ボール非保持
 人を捕まえに行く。やや釣られやすい印象。4ー4ブロック。

・ポジティブトランジション(守→攻の切り替え)
 4ー4ブロックから奪ったらカウンター。

★展望

 今季からキャプテンの座を引き渡した山本と受け継いだ小出。ここまで小出が欠場した時に山本が穴を埋めることが多かったが、残り5試合に差し掛かって出てきた問題の解決策に2人の併用を選択した伊藤監督。この起用は覚悟を意味するだろう。一方の鹿児島も勝ち点1でも欲しい残留争い真っ只中。お互いここまでやってきたことに手を加え少し現実を見る。鹿児島はチームの心臓 中原秀人がここへきて出場停止。また攻撃を牽引していた五領も出場停止と最終盤にきて正念場。ここ3試合の中で1番割り切った戦い方をしてくる可能性もある。こちらもこちらで割り切ることも必要だ。開始10分間は大きくはっきりしたプレーで相手のラインを下げさせ、とにかく前向きでプレーすることが大事だ。栃木、ヴェルディと失点の始まりは大きく蹴られたボールに対して後ろ向きでプレーしたことから始まっている。逆に相手を後ろ向きでプレーさせ、間延びしてくればこっちのもんだ。相手のいないスペースを探し、正しいポジションを取って落ち着いて正しいプレーを判断すれば自ずとゴールに近づく。図3

 10分過ぎてゲームが落ちついたら、最後尾中央の山本から長短織り交ぜた配球でゲームを組み立てたい。曽根田は中間ポジションに顔を出し、アラーノ、ウタカはあまり下りてこずに相手DFラインとの駆け引きに徹していい。山本がCBに入ることでボランチを下げずに3-2-5で前進できるか。ウタカを孤立させるとうまく攻撃が旋回しないのでアラーノ、曽根田はウタカに連動して攻撃ができれば。ここに佐藤まで加われば攻撃に厚みが増す。山口戦(H)以降2シャドーの一角に横谷や佐藤などOHタイプの選手が入っていたが、久しぶりに純粋な1トップ2シャドーで挑む鹿児島戦。先に失点せずに先に得点したいという当たり前の欲だが、今の甲府には1番必要なことだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?