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ヴァンフォーレ甲府2020 戦力紹介【左SB編】

 はい。前回のGK・右SB・CB編に続いて今回は左SB編です。
(一緒に載せる予定だったCH編はまた後日)

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(前回のGK・右SB・CB編です↓)

さて、行きましょう。

※・選手名/年齢/身長/体重/利き足

◆左サイドバック

・内田健太/31/178/69/左
・小林岩魚/24/178/72/左
(・荒木 翔/25/166/65/左)
(・入間川景太/21/179/71/右)

1.不動の存在

 昨年は左ウイングバックとして内田選手が36試合、荒木選手が6試合先発しました。6節から内田選手の怪我により荒木選手が起用され、その後内田選手が復帰してからも出続けていましたが、再度内田選手が奪い返し、最終的にそのままシーズン終了まで内田選手で落ち着きました。キックの種類が多彩で、精度も高いパンチ力のある左足を武器にFKやCKのキッカーとして加入1年目からチームに欠かせない存在となりました。ドリブルでサイドをえぐってクロスを上げるといった純粋なサイドバック(ウイングバック)というよりは、サイドでボールを受けたら前線に良いパスを配球し、武器である左足を活かせるところにポジションを移してクロスやシュートでチャンスを作るタイプです。一方で今季こそはポジション争いを期待される小林選手は後ろから勢いをもって前線の選手を追い越していきクロスを上げられる選手なので、内田選手とはタイプが異なるのでチームの戦い方、相手によって使い分けできるのではないでしょうか。

2.今季求められる働き?

 2/2のサンニチのキャンプ情報に『片方のサイドバックが中央に入り込み、もう片方が高い位置を取るなど選手の立ち位置を変えて攻撃を組み立て』と掲載されていました。また、2/2に放送された山梨スピリッツのTM映像にもそのようなプレーが見られました。渋谷さんも入閣し、このようなシーンが多くなると思われる今季。(しっかりと見れていないので憶測ですが)こちらはアラバロール、いわゆる偽サイドバックという個人戦術(チーム戦術にもなります)で、詳しく知りたい方はこちらをお読みください↓

 よくJリーグを見ている方ですとマリノスで一昨年は山中選手が、昨年はティーラトン選手らがこのような働きをしていたので想像がしやすかと思います。
 今季の甲府に当てはめて考えると、①泉澤選手やドゥドゥ選手など1対1で仕掛けて行けるウインガーがいる、②今季から3バックから4バックに替えたことでボールを失った瞬間(カウンター時)に後ろに残っている枚数が少なくなるので攻めながらもセキュリティをしっかりしておくため、③なにより内田選手の特徴が生かしやすいことから採用しているのではないかと考えます。①については泉澤選手やドゥドゥ選手などドリブルで相手に仕掛けて優位に立てる選手を活かすために、サイドバックが内側に入ることで彼らにセンターバックから直接斜めのパスが通すことができ、前を向いてプレーする余地が生まれます。そこからチャンスを生んでいけるのです。②については通常の4バックですとサイドバックが大外をオーバーラップしていくとボールを奪われた時にサイドバックが上がって後ろの枚数が手薄になってしまっているのでカウンターをもろに受けてしまいます。しかしサイドバックが内側にポジションを取ってプレーすることでボールを奪われた時に中央を蓋しているのでカウンターを受けてもボールをすぐに奪い返しに行けますし、もし奪え返せなくても空いているサイドからしか攻めさせない状況を作り出せます。③については上記に書いたように内田選手のキックは多彩で精度が高いので内側に位置取ることで、今までは左から右しか蹴る方向がなかったのが左右に配球することができます。また、ゴールのほぼ正面に位置を取るのであのパンチ力のあるシュートも打ちやすくなりますので本人も攻撃面では良さが出しやすくなるのではないでしょうか。しかし守備が特段上手いわけでないので、チームがボールを奪われた時にどれだけ対応できるのかが今季ポイントになるかもしれません。

 今キャンプで取り組んでいることをリーグ戦始まってから正式に採用するかはわかりませんし、採用してもうまくいくかどうかはやってみないとわかりませんが色々なことをキャンプで試し、挑んでいき、今季も試合を観て応援している人達を楽しませて欲しいです!


次回は今度こそCH編です!後日!

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