レイニーデイ・イン・ニューヨーク
映画「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」の感想。以下、ネタバレも含みます。
ティモシー・シャラメが出ているということでみてみました。
相変わらずかっこよくて、繊細でふらふらした役がとても似合う。
ギャンブラーで母親との折り合いが悪く将来の夢がないギャツビー、
明るくてお金持ちでジャーナリスト志望のアシュレーの大学生カップルがマンハッタンに有名な映画監督に取材をしに行く(取材をするのはアシュレーだけ)ところから話が始まる。
ギャツビーは親が嫌いだが親のお金に甘えてフラフラと田舎?の大学に通い、親の喜ぶ相手と付き合っている。嫌々付き合ってるわけではなく、明るくて美人なアシュレーが大好きである。お母さんを教養ママと呼び、ピアノやオペラや文学などの教養を強要してくる母に反発していた。
反発はしていたが、本人は嫌々だったとはいえピアノも文学も好きそうで確実に彼を形作っているようだ。そしてかなりのロマンチスト。
マンハッタンでの期間を通じて、ギャツビーは母がなぜそこまで教養や金持ちに執着するのかを知り、自分はどうしたいのかが少しわかってくる。
お母さんの告白を聞いたとき、お金に困っていた人ほどお金に執着するようになる、と思った。生まれながらにお金に困ったことのない人は執着がない。
また、ギャツビーもアシュレーもロマンチストではあるが、かなり方向性が異なっているように感じた。ギャツビーは映画のような純愛が理想で(兄が彼女の笑い方が嫌で結婚をやめたいということに引いていた話とか)、アシュレーは現実のわくわくに夢を見るような感じのロマンチスト。
ギャツビーは雨や曇りのニューヨークが好きで、自分に合っていると感じるが、アシュレーは晴れた日でないことを残念に感じる。
方向性が違うことがわかるシーンが良かった。
ギャツビーはニューヨークで自分がこれから何をしていきたいかなど自分の将来を考えていくことができるだろう。やっとスタートを切れる。そのような終わりのシーンがとてもよかった。
なにがしたいのか、自分はどう生きていきたいのか。ちょうどそんなことを考えている時期にみて、もやもやが少し解消するような、そんな映画でした。
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