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2022年の振り返りと2023年の所信表明

こんにちは。
レイヤードの毛塚です。
毎年年末年始にブログを書いていますが、レイヤードの社長として書くブログは初めてです。
今年は約3年ぶりにようやく行動制限もなく、テレビでも少し華やいだニュースをやってるのを見るとなんか少し嬉しい気持ちになりますね。

昨年末に書いたブログでこんなことを書いています。

この2年は本当に事業としてのスピード感が上がってきて、神輿に乗ってる私も振り落とされないように精一杯です。事業の立ち位置としても、もともと医療向けデジタルサイネージの会社から、WEB問診も提供している会社になり、いまは「医療機関向けコミュニケーションSaaSを提供する会社」に変わろうとしています。

2021年の挨拶に代えて

ブログで書いた通り、この数年で会社の立ち位置が変化してきたことやこれからの思いを込めて、今年創業25年間目にして株式会社レイヤードに社名変更しました。

レイヤードという社名には「医療者と生活者のかさなる領域」という意味を込めています。私達が作るプロダクトが生活者には医療を身近に、医療者には持続可能な医療の仕組みを提供できるような、どちらにも犠牲を強いない医療の世界を作っていきたいと思っています。

2022年は社名変更に始まり、本当にいろんなことをやってきました。

いままでは、うちの会社はあまり目立つことを好まずステルスモードが多かったのですが、今年は社名変更も相まってたくさんのことをリリースしてきました。特に自治体や医師会でWEB問診を始め当社のプロダクトが活用されるシーンが増えてきて、リリースを出していないところも含める10以上の自治体・医師会で当社プロダクトが活用されるようになりました。

あと、10月に初めてスタートアップのピッチイベントに出場しました。

準備も大変だったし、若いスタートアップに混じっておじさんとして大変でしたが笑、自分たちの立ち位置やこれから目指すべきことを整理するよいきっかけになりました。なによりもメンバーにも良い刺激になった気がします。

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この2年ぐらい、本当に事業スピードが上がってきました。会社のステージも3年前とは大きく変わってきたことを実感しています。
昔(といってもせいぜい3年前)は営業のフロントから後ろの管理業務まで会社の隅々までほとんど把握していたし、私が前線に常に出ている状態でした。

でも2021年頃からマネジメント体制も揃い始めて、2022年は経営チームとして本格的に運用を始めた一年間でした。そうやってみると、私が前線で頑張っているときよりも断然早いスピードで事業が進捗していく。
なによりも自分にとっては、外部のパートナーや応援してくれる人たちの協力を適切に仰げるようになってきたことが一番大きな変化な気がします。自分たちだけではできないようなことがたくさんの人の協力を得て出来るようになっていく。
会社がオトナになっていくってこういうことなんだなと、社長業15年目にして新鮮な気持ちで会社を眺めています。

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年末近くに古参メンバーと話してたときに、「最近入社してくる人達が本当に優秀」と言う話が出ました。「私なんて、いまなら採用されない」とも。
確かに、最近は本当に優秀な人達がレイヤードに魅力を感じて入社を選んでくれることも増えてきました。会社のステージが上がるってそういうことなんだろうな、とも思います。

でもね、その場では言えなかったけど、違うんだよと言いたい。
いまのレイヤードがあるのも、過去からの脈々とした積み上げがあるからなんだよ。
昔、福岡の、博多区でもない、東区千早の薄汚い小さなオフィスでやっていたことが今につながっている。あの頃はまだデジタルサイネージしかやっていなくて、ユーザも500ぐらいしかいなかったけど、その当時から「医療のコミュニケーションを変えていきたい」と思って作ってきた土台の上にいまのレイヤードがあるんだよ。
あの頃「家から会社が近いから」という理由だけでパートに応募してきた人がいまは社員になって若いメンバーの面倒を見ながら事業を引っ張っていってる。

レイヤードの強みは「現場の強さ」です。
それは一朝一夕では手に入れられるものではなくて、優秀な人だけを集めて即席で作れるものでもない。日々の鍛錬と積み重ねでしか手に入れられるものではないと思ってます。

由来ローマ人というのは、訓練と習熟なしに武勇なしという真理を、実によく心得ており、そのせいか、ラテン語の軍隊という名詞は、訓練を意味する言葉から借りられているのだ。軍事訓練が、彼等の軍機ではもっとも重要、かつ不断の要だった。徴募兵や若い兵たちは、日夜不断の訓練を受けたし、いかに年功知識を積んだ老兵といえども、その完全に習得したものを、さらに毎日反復してこれを磨くという、これだけは断じて免除がきかなかった。

「ローマ帝国衰亡史」E・ギボン / 中野好夫訳 より

この会社が誰からも注目されなかった時代から、この会社のことを面白いと思ったり、たまたま偶然入ったこの会社で、ついてきてくれたメンバーひとりひとりによってこの会社の今は作られています。今いるメンバーも辞めてしまったメンバーも、ひとりひとりの魂みたいなものが会社の業務の隅々に詰まっている。
だから、もしこの会社が成長したなと感じるなら、もっと自分がやって来たことを誇っていいんだよと言いたい。

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2023年は1月に少し大きな発表ができる予定です。
2023年は2022年以上にたくさんのことをしていきたい。
来年はさらに業務領域も増えるので組織も大きくなる予定です。年明けから新しいメンバーも続々と入社してきます。
そういった新しいメンバーが、また将来の礎を作っていく。そうやって脈々と層のように積み重なっていくことがレイヤードらしさだと思ってます。

昔はこの会社は幸せな中小企業のままで良いと思っていました。
でも今はこの会社が世の中でもっと大きな役割を果たせると信じています。どこまでいけるのか楽しみに、2023年もチャレンジしていきたいと思います。
メンバーのみんなも、日々の業務では大変なことも多いけど、この会社がやることが日々広がっていき、組織が大きくなることを楽しんでもらえたらいいなと思ってます。
医療の世界で、まだまだレイヤードがやれることがたくさんあるぜ!

ということで、2023年もよろしくお願いいたします。

年末に帰ってきた実家で書いてます


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